すでにご存じの方ばかりだろうが、名古屋市の河村市長が姉妹提携を結ぶ中国・南京市の訪問団に「南京大虐殺は無かった」と語った。南京市は激怒して交流中止を宣言し、現地では河村市長への批判報道が燃えさかっているそうだ。 |
つまり、事実上の外交問題に発展してしまった。 |
南京大虐殺なんぞは中国のでっち上げだが、河村市長の行動はあまりにも浅はかで、とてもじゃないが支持出来ない。だが言ってしまったものは仕方ないので、今更発言の修正や撤回は必要は無い。正確に言えば、修正や撤回など決して許されない。 |
本件は、河村市長のおっちょこちょいで済ませられるレベルを超えている。本人は「日中友好を深める為の発言だった」等と釈明しているが、中国の訪問団に突然「南京問題は無かった」と言えば友好どころか全てをぶち壊すことは誰の目にも明らかだ。 |
例え訪問団の人間が心中では同意していても、それを口にすることは許されないのが中国であり、プロパガンダを死守するため徹底抗戦しなければならないのが中国だ。保守派には河村市長の勇気に賛意を示す人もいるだろうが、こんなものは蛮勇に過ぎない。 |
センシティブな外交問題を扱う場合、もっとしたたかに時と場合と手法を考慮するべきだ。訪問団にしてみれば、発言は冗談抜きで突然の宣戦布告に等しい。大村知事も指摘していたが、友好目的で来日した客人の面子を潰す無礼千万の暴言である。 |
発言した場面もだが、輪を掛けて酷かったのがその内容だ。よりにもよって、河村市長はオヤジの経験談を引き合いに南京事件を否定した。河村市長としては、身近な人間のエピソードで友好に配慮したつもりだったのかも知れないが、明らかに逆効果だ。 |
当たり前だが、個人の体験談に歴史資料的価値など無い。しかも、事件当時ではなく8年も経ってから南京入りした人間の感想で、それをもって「無かった!」と言われても誰が納得するのか。脇が甘いなんてレベルの話ではない。 |
案の定、中国や売国メディアは「当該エピソードで南京事件を否定することは不可能」と指摘し、さらには「エピソードで無かったと証明するのは不可能」「だから南京大虐殺は事実だった」等と発言を逆手にとった主張も目にするようになった。 |
河村市長は「他にも証拠はある」とも語っており、おそらくそれは真実なのだろうが、「他の証拠」を中国や売国メディアが取り上げるはずもない。すでに、彼らにとって河村市長は捻り潰すべき敵なのだ。 |
河村市長よ、状況の理解は出来ているか。河村市長が売ったのは、日本の誇りをかけた喧嘩である。この期に及んでの敵前逃亡は切腹ものだ。幸い、歴史資料の理は日本にある。産経新聞や石原都知事など、少数ながら支援の声もある。 |
勝ち目は万に一つもないが、河村市長は潔く腹をくくり日本男児の本懐を遂げてこい。骨は産経新聞が拾ってくれるさ。なお、政府は間違っても先走った謝罪などしないように。 |