2012-11-28 22:55

電力自由化で脱原発なんて出鱈目もいいとこ

橋下市長は26日、遊説先の福島県会津若松市で「電力市場を自由化すれば原発なんて無くなる」と語った。放射脳丸出しのトンデモ論で、電力市場を自由化しても原子力発電は絶対に無くならないし、再生可能エネルギーが増えることも無い。

 

何故ならば、再生可能エネルギーに競争力など無いからだ。橋下市長は放射脳に冒されて、自由化と発送電分離の目的が「反原発」に変化した。手段は変更していないから、あちこちで綻びが噴出しているのに、放射脳はそれを認めようとしない。

 

・菅総理が後退させた電力自由化

橋下市長は自由化に拘るが、電力業界はとっくに自由化されていた。それなのに参入企業が数社しかいないのは、再生可能エネルギーが儲からないからだ。元々儲からない事業なのに、一体何を切磋琢磨しろというのか(笑)。

 

最近大企業の参入が相次いでいるのは、菅総理が「再生可能エネルギー促進法」なんて悪法を作り、電力会社に国の定めた単価による全量買い取りを義務づけたからだ。絶対に儲かる単価で、作れば作るだけ売れるのだから、そりゃ参入するさ。

 

・自由化したけりゃ再エネ法を潰せ

橋下市長が本気で電力自由化を主張するのなら、まずは再生可能エネルギー促進法を潰すべきだろう。利益の約束された固定価格買い取り制度など、自由競争どころかその対極にある産業保護、「再生可能エネルギー村」である。

 

ところが、橋下市長は絶対に再エネ法について問題提起しない。理由は簡単だ。橋下市長にとって、再生可能エネルギー普及は原発ゼロを実現させる手段に過ぎない。反原発のため、再生可能エネルギーは保護されなければ困るのだ。

 

・橋下市長の発送電分離

やましい本音を隠すため、愚民への目眩ましに出てくるのが「発送電分離」だ。発送電分離は維新八策にも明記されている。「発送電分離して自由化せよ!」「自由競争で電気は安くなる!」「反対する電力会社は国民の敵!」、とまあそんな感じか。

 

一口に発送電分離と言っても分離方法は複数あって、「所有分離」「機能分離」「法定分離」「会計分離」に分けられる。橋下市長の考え方は、電力会社を解体して分離・独立させる「所有分離」だ。別会社なので、中立性が高いモデルと言われる。

 

・分離しても競争しない

当たり前の話だが、電力会社はライバルとなる新規参入業者のために送電網を整備することを嫌う。しかし独立送電企業なら、安い電気を求めて自由競争を歓迎し、送電網の整備に協力的になる。よって新規参入が進み、競争原理が働くようになる。

 

しかし、現状のまま所有分離したところで、参入してくるのは利益の約束された再エネ事業者ばかりだ。送電会社は高めに設定された固定価格を嫌うだろうし、参入させたところで競争原理も働かない。もちろん電力価格は下がらない。

 

・原子力縮小が優先される根拠無し

そもそも、参入事業者が増えれば原子力依存度は低下するのだろうか。電力会社は、火力を縮小し原子力を増加させてきた。参入事業者にシェアを奪われれば、原子力より火力を減らしたがると考えるのが自然だ。

 

・放射脳思考

結局、原発を減らすため再生可能エネルギーを増やしたければ、自由化を諦め再エネ法で保護し続ける必要がある。ところが橋下市長は、「自由化こそが原発を減らす」と真逆に考え、再エネ法を無視して発送電分離に話が飛ぶ。

 

明らかに破綻したロジックだ。自由競争させたいのか、反原発したいのか、電力会社の体質を改善したいのか、何が何やら分からない。反原発カルトに染まり、原発ゼロを夢見て、自分は有能だと思い上がり、ロジックの欠陥に向き合えないのだ。

 

所有分離なんて実現するわけがないし、放射脳は己の過ちを認識できないから、橋下市長はず~っとこの破綻したロジックを繰り返す。つくづく哀れで滑稽な男に成り下がったもんだ。

 

 

余談だが、アジェンダを公表したみんなの党の渡辺代表が、同じく「自由競争で脱原発は実現する」と述べていた。渡辺代表は放射脳認定していないが、まったくこの国の政治家はどうなっているのか。信じられるのは自民党だけだ。

 

 

毎日:橋下氏:福島で演説「復興権限を地元知事へ」

http://mainichi.jp/select/news/20121127k0000m010087000c.html
 日本維新の会の橋下徹代表代行(大阪市長)は26日、全国遊説の一環で東北地方に入り、福島県会津若松市の集会に参加した。橋下氏は聴衆を前に、「震災復興の権限を国から(東北地方の)知事に移すべきだ」などと訴えた。東日本大震災後、橋下氏が福島県に入るのは初めて。
 橋下氏は、福島4区から衆院選に出馬する維新の小熊慎司参院議員の集会に参加。支援者ら約500人を前に、「震災復興のアイデアを国会議員や首相が全部、考えられるわけがない。地元のことをよく分かっている福島、宮城、岩手県の知事に復興の責任者になってもらったらよかった」と話した。
 また、民主党が「2030年代までの原発ゼロ」を掲げていることについて、「具体的なプランができていない。無責任極まりない」と批判。「電力市場を自由化して、切磋琢磨(せっさたくま)してもらう。これをやれば、原発なんてなくなる」と話し、電力業界への競争導入を訴えた。
 橋下氏は28日まで東北6県を回る。27日の福島、仙台両市では、国政進出後、初めて石原慎太郎代表とそろって街頭演説し、支持拡大を図る。

 

 

 

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コメント

No title

こんにちは。

電力自由化したら、原発しか残らないと普通は発想しますよ。
放射脳には理解出来ないのでしょうね。まあ、お花畑ですからね(笑)。

>信じられるのはhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E8%2587%25AA%25E6%25B0%2591%25E5%2585%259A/" class="keyword">自民党だけだ。

完全に「http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E8%2587%25AA%25E6%25B0%2591%25E5%2585%259A/" class="keyword">自民党(正論)とその他(空論)」の構図になりましたね。
選挙民に解り易くなったと考えますが、それでも「その他」を選択する人間が居るのでしょうね。笑えない世の中です。
  1. 2012-11-29 16:58
  2. URL
  3. rikipep #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To rikipepさん
こんばんは。

発電規模がアリと巨人、自由化しても既存電力会社が圧倒的優位ですよね。その電力会社が原発を求めているのですから、結果は見えているはずです。

自民党ですが、マスコミは選挙公約批判が出来ず、安倍総裁の発言批判に必死ですね。http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E8%2587%25AA%25E6%25B0%2591%25E5%2585%259A/" class="keyword">自民党の選挙公約が非の打ち所の無い出来だった、ということなのでしょう。

http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E6%259C%25AA%25E6%259D%25A5/" class="keyword">未来ら反原発政党がどれだけ票を集めるか、正直言って全く予測できません。私はhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%259C%25E3%2583%25AD/" class="keyword">ボロクソに負けると思うのですが、いまいち自信が持てないんですよね。

  1. 2012-11-29 20:02
  2. URL
  3. no-risu #79D/WHSg
  4. 編集

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