2013-01-16 22:17

似非人権派弁護士に堕ちた橋下市長

市立桜宮高バスケットボール部主将が顧問の暴力を理由に自殺した事を受け、橋下市長はこれまでの体罰容認姿勢を撤回し、全ての体罰を禁ずると方針転換したそうだ。教育は数少ない橋下市長支持の要因だったのに、安易かつ愚かな判断を下したものだ。

 

橋下市長の教育改革を全面的に支持するわけではないが、国歌・国旗を巡る反日教師の粛正や、全く機能していない教育委員会の改革、イジメ問題における加害者側の矯正など、評価出来る政策をいくつも実行に移した。体罰容認もそうだった。

 

橋下市長は中高とラグビー部に所属しており、自身の経験から体罰に理解を示していたはずだ。恩師に受けた愛のムチを、今になって許し難き体罰と評価を変えるのだろうか。恩師に再会したら、「時効が切れて告訴出来ない」と毒づくのだろうか。

 

14日に催された成人式で、橋下市長は「(保護者になり)子どもをクラブ活動に入れる時、勝つために少々厳しい指導があっても仕方がない、とは思わないようにしてほしい」と語りかけたそうだ。もはや、橋下市長は日教組の手先と大差無い。

 

部活顧問の体罰を全否定すると言うことは、家庭内での躾けを目的とした体罰も全否定することを意味している。部活動とは教育の一環で行われているからだ。教育上の体罰を全て否定するならば、家庭でも禁止するのが筋だろう。

 

何故こんな無茶苦茶なロジックになるかというと、「教育上必要な体罰」と「許されざる暴力」の区別がついていないからだ。真に必要な対策は、①体罰と暴力の線引き、②教師のモラル向上、③教師と生徒の信頼関係強化、これに尽きる。

 

状況に関係無く誰が見ても明らかな暴力は、議論の余地無く禁止で良い。教師のモラルが向上すれば、自主的に正しい判断を下せるようにもなるだろう。そして、体罰の教育的効果を高めるのは生徒との信頼関係が大きく関係する。

 

金八先生でお馴染みの武田鉄矢は、最近になってメキメキと保守論客として頭角を現している。体罰容認派でもあり、「好きな先生に叩かれれば感謝し、嫌いな先生に叩かれれば暴力になる」と一律禁止に異を唱えていた。その通りだ。

 

日弁連の似非人権派弁護士などは、「体罰があったらすぐ逮捕しろ」などと生徒に通報を推奨している。橋下市長の変節も意味合い的には同じで、そんなものが社会に定着すれば反抗期の子供やDQNが親を通報する事例が続発するに違いない。

 

似非人権派は、すぐに学校教育法11条による体罰の禁止を持ち出す。11条には「体罰を加えることは出来ない」と書かれているからだ。しかし、文科省(2007年通達)や司法判断(最高裁:2009年判決)は体罰を全否定していない。

 

参考:文科省通達(文部科学省)※

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/07020609.htm
※:通達においては「体罰=暴力」。no-risuは「体罰」と「暴力」に区別しているが、文部科学省は「教育」と「体罰」に分けている。読む際には要注意。

 

文科省や司法の判断が学校教育法11条に反している様に見えるのは、「有形力の行使と見られる外形をもった行為は学校教育法上の懲戒行為としては一切許容されないとすることは、本来学校教育法の予想するところではない」からだ。

 

学校教育法は、一定の体罰を前提に定められているわけだ。つまり、学校教育法11条を理由にした体罰の全否定など、理論破綻した法の悪用に過ぎない。橋下市長は弁護士のくせに、どうして順法精神無き矛盾に疑問を持たないのか。

 

橋下市長には7人の子供がいる。自分や母親が振るったであろう「愛のムチ」について、恨んでいるかどうか聞いてみるが良い。正しい教育が成されていれば、彼らからは「感謝している」との返事が返ってくるはずだ。

 

橋下市長よ目を覚ませ。それとも、過去の体罰を詫びて子供に謝罪と賠償でもするか。それこそ、教育の根幹となる信頼関係を破壊する愚行だと思うが。

 

 

読売:体罰への認識が甘かった…喪服姿の橋下市長

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130112-OYT1T01374.htm?from=ylist
読売:橋下市長「部活動での体罰禁止」…新成人に訴え
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130115-OYT8T00169.htm

 

 

 

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コメント

No title

こんにちは。

全く以て仰る通りだと思います。
体罰(教育)と暴力は全く性質を異にします。
どこがどう、と一概には言えませんが・・・
こういうことなら暴力、そうでなければ教育、それは個々の事情によって異なってくるものなんだと思います。

そういった個々の事情を勘案して社会運営をすることは、とっても面倒くさいことだと思います。現場は。
しかし、それが生徒への愛につながるのではないでしょうか。
そういう真剣な議論の積み重ねこそ、生徒たちが先生たちの真剣な姿勢を感じる大事な部分ではないかと思ったりします。

めずらしく、no-risuさんに異を唱えさせていただきます(笑)

no-risuさんは「変節」という言葉を使ってらっしゃいますが、橋下は変節ですらない、と思います。

変節:節義を変えること。信念・主義・主張などを変えること。(goo辞書)

ですが、そもそも彼には体罰がいいも悪いもなかったんだと思います。
心から高校時代の恩師の指導に感謝しているのであれば、そう簡単には変節しませんよ。

その時々で世間の風を読みながらノリで発言している、それ以上でも以下でもない、というのが実態ではないでしょうか?

成人式の訓示で、こういう話題で話をしている、という時点でただのスタンドプレーであることを確信しました。

空気を読む力だけはあるのでしょうね。
  1. 2013-01-17 15:28
  2. URL
  3. toshita1967 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To toshitahttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/1967/" class="keyword">1967さん
こんばんは。

異論反論は歓迎します。

ただ、私はこれがスタンドプレー、パフォーマンス、とまでは確信を持てません。本気で良心に委ねた結果かもしれません。脱原発もそうです。

もしも空気を読んでの計算ならば、むしろその方がマシです。損得勘定によっては正常化しますからね。しかし、正しいと信じた結果の発言であれば変えることは困難です。

まあ、スタンドプレーであればそれはそれで批判しますけど(笑)。当然ですよね、生徒の自殺を政治利用するわけですから。

  1. 2013-01-17 19:40
  2. URL
  3. no-risu #79D/WHSg
  4. 編集

No title

 以前、教育関係には語る資格が無いと言うような趣旨を申し上げましたが、それは一つにはこういった自殺があった場合、私は自殺する側をどうしても許せないのです。どんな理由があろうが自ら命を絶つ行為は許せない。社会人でそれで生きるしかないところに追い込まれ死んでしまうなら微かに理解もするが、小さいただの学校社会でのこと。死ぬ気があるなら、学校止めるか、教師を告発するかすればいい。死んでしまうのは、命をくれた親への裏切りであるし、反論を許さない、卑怯な行為だと思えるのです。そこでまず思考停止してしまいます。批判されると思いますが本心です。もちろん、結果として自殺している以上教師及び学校には生徒を安全に教育する義務があるので責任0にはならないでしょうが。ただ、もはや学校から離れてうん十年、子どもが学校に行っているわけでもない状況では現状がわからず誰が悪いとか簡単に言いたくないのです。
 さはさりながら、体罰絶対禁止は、行き過ぎだと思います。乏しい塾講師の経験からしても中学生ぐらいまでの子どもは野獣であり口で言っても聞きません。だから、体罰なんてあって当然だよって、感覚は悪くないと思うんですよ。思うに橋下は信念を持って体罰はあってもよいと言っているわけではなく、ポピュリズム政治家の皮膚感としてそれが世論だから発言してただけでしょ。ところが風が反体罰に向いたものだからころっと変えた。そんな程度の人間だと思いますよ。後、自らの責任逃れもね。
  1. 2013-01-18 01:20
  2. URL
  3. omede-taireb #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To omede-tairebさん
こんばんは。

私にも、自殺を理解できない思いは少なからずあります。

ただ、自殺を決意するほど追い込まれたことはありませんし、未遂含め自殺をしたこともないですから、「死ぬ気があるなら何でも出来る!」的な意見には懐疑的です。

例えば、心の風邪と言われる鬱病は誰にでも発症する可能性があるそうです。自分はhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E5%25A4%25A7%25E4%25B8%2588%25E5%25A4%25AB/" class="keyword">大丈夫、と思っている気丈夫でも罹る可能性があるんですよね。明日は私の番かもしれません。

心が追い詰められ壊れたとき、平常時の理屈や損得勘定なんて意味を成さなくなると思います。ですから、理解することは難しいですが、私は自殺者を責めたくはありません。

  1. 2013-01-18 20:40
  2. URL
  3. no-risu #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To no-risuさん
 おっしゃることは完全に理解できます。私は若い頃特に学生の頃は目に見えた挫折もなかったのもあり自殺も考えたこともありませんでしたが、社会人になって、色々追い込まれたときに一瞬ですが、死ねば楽になるかなあと考えたことがあります。よって、衝動的に自殺したくなる気もわかるし、鬱病的な症状も知っています。ただそれをわかっていても、ただただ若く将来もある高校生が、親からもらった命を絶つことは皮膚感として肯定できない。もちろん、責めるつもりはないですが、命以外のものを捨てて欲しかった。それは願いです。もちろん命を守れなかった学校側の責任は重大ですが、だからって市長風情が何やったって許される訳じゃない。教育に一義的に責任を持つのは教育委員会です。それが機能するかどうかは別の問題です。
  1. 2013-01-18 22:24
  2. URL
  3. omede-taireb #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To omede-tairebさん
こんばんは。

熱いですね。そういう意見は大好きです。酒を飲みながら語り合いたい話でもあります(笑)。

2chを見ていると、今回自殺した生徒について心の弱さを指摘する意見はとても多いです。それはおそらく一つの事実で、でも口にすることは許されない空気があります。

命の大切さについて、もっと真剣に考える教育も必要なのかもしれませんね。とても難しいですけど、大切な議論のように思います。

  1. 2013-01-18 23:01
  2. URL
  3. no-risu #79D/WHSg
  4. 編集

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