2013-04-18 22:04

安倍自民党の売国TPP、「平行交渉」とは何か

no-risuは安倍総理も自民党も支持しているが、TPP交渉だけは強く抗議せざるを得ない。すでに交渉参加は後戻りできない状況で、せめて自民党及び官僚の交渉力に一縷の希望を託し静観したかったが、日米事前交渉の結果が酷すぎる。

 

すでにマスコミ各社が「アメリカに足下見られた参加料」と揶揄しているとおり、自動車分野における譲歩の確約は日本の一方的敗北だ。安倍総理らは「日本の農産物がセンシティブであることを確認させた」と胸を張るが、具体的に確かな文言は得ていない。

 

一方で、アメリカの自動車に関する譲歩は、「米韓FTAを上回る配慮」を確約させられている。米韓FTAが、韓国にとって屈辱的な不平等協定であることは周知の事実だ。なお、自動車分野の協定内容は以下の通りである。

 

米韓FTAにおける自動車分野の取り決め(外務省HP)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/tpp/pdfs/tpp20120327_11.pdf
(1)乗用車:
米国は,関税(2.5%)を発効後5年目に撤廃。
韓国は,発効日に関税(8%)を4%に引き下げ,発効後5年目に撤廃。
(2)その他自動車(電気自動車等):
米国は,関税(2.5%)を4年間均等撤廃(関税引下げ回数5回)。
韓国は,発効日に関税(8%)を4%に引き下げ,発効2年目から3年間均等撤廃(関税引下げ回数4回)し,双方発効5年目に完全撤廃。
(3)貨物自動車:
米国は,現行関税(25%)を,発効8年目から2年間均等撤廃(関税引下げ回数3回)し,発効後10年目に完全撤廃。
韓国は,関税(原則10%)を発効後即時撤廃。

 

アメリカの自動車関税は、トラック等貨物自動車の25%を除き僅か2.5%だ。関税撤廃の恩恵を受けるには、貨物自動車25%をどうにかせねばならない。ところが、安倍自民は交渉入りする前から最大限の譲歩を約束してしまった。

 

米韓FTAにおける貨物自動車の関税は、8年間維持した後で2年かけてゼロになる。安倍自民はアメリカに対し9年以上の関税維持を容認し、その後の段階的削減はTPP中で最長に設定し、それも可能な限りの長期設定を約束した。

 

これらの事実は、内閣官房HPのTPP関連情報に公表されている「日米間の協議結果の確認に関する往復書簡(4月12日)」で確認する事が出来る。

 

日米間の協議結果の確認に関する往復書簡(内閣官房HP)

http://www.cas.go.jp/jp/tpp/pdf/2013/130412_syokan.pdf

 

「安倍はアメポチ(嘲)」と罵られても反論しようのない売国的譲歩であり、信じられない思いで往復書簡を読み返している内に、no-risuは書簡に何度も使われている表現に気がついた。

 

「TPP交渉と平行して交渉する」、これは一体何だ!?。

 

往復書簡には、自動車分野について「TPP交渉と平行して交渉する」と明記されている。よくよく読めば、保険、投資、知的財産権、規格・基準、政府調達、競争政策、植物防疫など、非関税障壁も「平行して交渉する」と書かれている。

 

「TPP交渉と平行して交渉する」。普通に読み解けば、TPP交渉とは別に2国間交渉を行うのだろう。つまり、TPP交渉を口実・隠れ蓑にして、年次改革要望書に掲げられた規制緩和などを「交渉」する可能性もあるのではないか。

 

例えば、安倍総理は「TPPが国民皆保険を脅かすことは無い」と明言しているが、TPP交渉の外でこっそり規制緩和を交渉する可能性もあるわけだ。まさにアメポチ

 

そして、安倍総理が「センシティブであること認めさせた」と自画自賛する日本の農業分野については、どこにも「TPP交渉と平行して交渉する」と書かれていない。農業は参加国全体で協議し、アメリカは日本に対し何ら責任を負わないのだ。

 

圧倒的敗北。交渉すら始まっていないのにこの有様。交渉が始まる頃には、防戦一方どころか敗戦処理交渉になりかねない惨状。何が「世界の貿易ルール作成を主導する」だ。国益を犠牲にした、アメリカ式ルール作成のお手伝いではないか。

 

これは杞憂なのか、資料に関するno-risuの理解が間違っているのか、その答えはいずれ明らかになってくる。杞憂か歴史的売国か、前者であることを祈るばかりだ。

 

 

 

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コメント

No title

こんにちは。

http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E7%25B1%25B3%25E5%259B%25BD%25E9%2580%259A%25E5%2595%2586%25E4%25BB%25A3%25E8%25A1%25A8%25E9%2583%25A8/" class="keyword">米国通商代表部(http://www.iza.ne.jp/izaword/word/USTR/" class="keyword">USTR)のTPPに関する日米2国間協議に関する報告書はお読みになりました?
まだであれば是非ご一読を。

http://www.iza.ne.jp/izaword/word/USTR/" class="keyword">USTR報告書の原文はこちら(下から2段落目最初の「here」をクリックするとPDFで開きます)

http://www.ustr.gov/about-us/press-office/press-releases/2013/april/amb-marantis-japan-tpp 』


往復書簡もびっくりですが、ここには驚愕のことが書かれています。

今回、自動車に関し簡易な手続きでhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25A2%25E3%2583%25A1%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25AB/" class="keyword">アメリカから輸入できる自動車の台数を5000台まで引き上げることが合意されましたが(既に数値目標導入時点で公約違反)、これは日本政府が「一方的に」http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25A2%25E3%2583%25A1%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25AB/" class="keyword">アメリカ政府に通告したと書かれています。自分からパンツ脱いだのかよ、おい。

さらにかんぽ生命の新規事業凍結も同じく「一方的」に日本から通告してきた、と書かれています。

最早、交渉などと呼べる状態ではございません。
この報告書は上記のとおり完全に公開されていますが、なぜマスコミは問題視しないのでしょう(といっても詮無きことですが)。

あまりの惨状に怒りに震えてしまいましたとさ。

だから言ったのに・・・

などと言っても仕方ありません。
声をあげていくしかできることはないのでしょうね。。
  1. 2013-04-19 12:05
  2. URL
  3. toshita1967 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To toshitahttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/1967/" class="keyword">1967さん
こんばんは。

英語じゃないですかヤダー!。

私の英語力はスラスラ読めるほど高くないので、時間のあるときにでも目を通したいと思います。

台数の努力義務押し付けは予想の範疇ですね、米韓http://www.iza.ne.jp/izaword/word/FTA/" class="keyword">FTAでもhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E9%259F%2593%25E5%259B%25BD/" class="keyword">韓国が飲まされた条件なので、当然、日本にも要求してくることは分かっていました。

しかし、分かっているからといって、気を利かせて自分から譲歩するなんてとんでもない話ですよ。真面目に交渉する気あるのかと。

おそらく、これは文字通り序の口なのでしょうね。今後も続々と耳を疑う売国譲歩が明るみに出てくるに違いありません。

まあ私たちにはどうすることも出来ませんから、言いたいことぶちまけたらあとは酒でも飲みましょう。思いつめても良いことは何もありませんからね。

  1. 2013-04-19 19:57
  2. URL
  3. no-risu #79D/WHSg
  4. 編集

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