2013-08-21 20:54

福島の子供の甲状腺癌が増えている?

福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が、原発事故と放射線の影響について、福島県の子供(事故当時18歳以下)に実施している甲状腺検査の経過報告を発表した。報告によると、甲状腺癌が確定した子供の数は、前回より6人増えて18人となった。

 

このことについて検討委員会は、発見された癌の大きさは前回の検査からほとんど変化していないことから、ゆっくり成長する典型的な甲状腺癌と判断し、事故以前から存在していた癌である可能性が高いと判断している。論理的な判断だ。

 

ところが、放射脳らは「事故と放射線の影響で甲状腺癌が激増している!」と、何の根拠も無く感情論で騒ぎ立てている。ネットを見たら、「『ただちに』の期間は終了」、なんて書き込みが飛び交っていた。まったく、危険厨は度しがたい阿呆である。

 

・まずは公表された数字を確認すること

当たり前の話だが、この問題は福島県が公表した数字の把握が議論の前提となる。調査は事故当時18歳以下の子供、およそ36万人が対象とされる大規模な調査だ。今回の経過報告時点では、およそ19万人分の検査が完了している。

 

そして、検査結果は定期的に公表され、2011年度には4万1千人を調査した結果9人が甲状腺癌と確定し、2012年度にはさらに13万5千人を調査し9人が甲状腺癌と確認された。これが今回の経過報告で、甲状腺癌は合計18人となったわけだ。

 

この結果を、もっと分かりやすく数字で示すとこうなる。

 

2011年度に発見された甲状腺癌=9人/41,000人=0.022%

2012年度に発見された甲状腺癌=9人/135,000人=0.0066%

 

・数字から分かることは何か

単純に数字だけ見れば、結果から言えることは一つだけだ。「2012年の甲状腺癌発生率は2011年比で70%減少した」、この1点につきる。放射脳らは「癌が増えた」と騒ぐが、報告書からは「癌が減った」ことしか読み取れないのだ。

 

・他の要素を加味して考察する

数字を理解したら、他の要素を加味した考察が可能になる。他の要素を加味した考察とは、同様の調査結果との比較や、甲状腺癌の性質からみた現状分析や、従前の定説とされる発生率との比較考察、などだ。こうして単なる数字に命が吹き込まれる。

 

よく言われるのが、「子供における甲状腺癌は100万人に1人」という低い発生率だ。これと比較すると、福島県の患者数は多過ぎる。放射脳らは「放射線の影響」と言うが、それだと2011年から2012年にみる発生率低下の説明がつかない。

 

従前の「100万人に1人」に対し、福島県では2011年時点で「100万人に220人」であり、それほど強い影響力があるのなら、2012年はもっと患者が増えていないと辻褄が合わないのだ。

 

・比較できる調査結果は無い

では、「100万人に1人」と「100万人に220人」の違いはどう説明するのか。まず考えられることは、調査手法の違いだろう。「100万人に1人」は、認知件数を意味しているはずだ。現在福島県が行っている様な、甲状腺癌を目的とした全数検査は例が無いからだ。

 

甲状腺癌は自覚症状に乏しく、ほとんどは成長も緩慢なため、認知件数は実数よりもかなり少ないことが推察される。次に考えられることは、検査機器の進歩だろう。検査機器が進歩すれば、それまで見過ごされていた癌も発見されて数字が増える。

 

つまり、両者は数字だけ単純比較することは不適当だ。比較して分かることは、自覚症状無き患者の存在であり、実態を明らかにした福島県の調査は医学的に極めて有意義な発見と言える。また、他の地域でも同様の実態があると考えるべきだろう。

 

・結局、調査から何が分かったのか

「福島県の子供の甲状腺癌患者の数」、以上。

 

それが多いのか少ないのかは不明、放射線の影響も不明、あえて言うのなら放射線の治療効果により患者は減少、報告からこれ以上のことは何も言えない。

 

「放射線により甲状腺癌が激増している」などと騒ぎ、被災地の人々を不安に陥れ、風評被害に耐え忍び「食べて応援キャンペーン」などで努力している人々を人殺し呼ばわりし、補償だなんだで東電や国の責任を追及する馬鹿共は、心底許し難い。

 

 

東京:甲状腺がん確定 6人増え18人に 福島の子ども、疑い10人増

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013082102000122.html
 東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が二十日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」した子どもは、前回六月の十二人から六人増え、十八人になったと報告された。「がんの疑い」は二十五人(前回は十五人)。
 会合で、調査主体の福島県立医大の鈴木真一教授は、甲状腺がんはゆっくり大きくなるのが特徴と説明。確定者のがんの大きさなどから「二、三年以内にできたものではないと考えられる」と述べ、原発事故の影響に否定的な見解を示した。
 甲状腺検査は、震災当時十八歳以下の約三十六万人が対象。二〇一一年度以降、一年ごとに対象自治体を広げながら並行して進めており、これまで約十九万三千人の一次検査結果が確定した。
 一一年度の調査開始分で、一次検査が確定した約四万一千人のうち二次検査の対象となったのは二百十四人。うち甲状腺がんと確定したのは九人、疑いが四人。
 一二年度分は約十三万五千人の一次検査が確定。二次検査の対象は九百五十三人で、うちがん確定は九人、疑いが二十一人だった。
 一三年度分は約一万七千人の一次検査が確定し、二次検査の対象は百十三人。がんかどうかの診断は出ておらず、二次検査を進める。
 確定と疑いの計四十三人は震災当時六~十八歳。原発事故が起きた一一年三月十一日から四カ月間の外部被ばく線量の調査に回答した人は四十三人の約四割で、全員二ミリシーベルト未満だった。
 甲状腺検査は、一次検査でしこりの大きさなどを調査。軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定し、BとCが二次検査を受ける。

 

 

 

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