2014-04-03 21:39

日米韓首脳会談とマスコミの大罪


日米韓怪談

ブログを更新できなかった先週のニュースの中で、もっとも記憶に残っているのは日米間首脳会談における朴槿恵大統領の無礼な態度だ。安倍総理が、わざわざ韓国語で和やかに「お会いできて嬉しい」と語りかけたのに、朴槿恵がガン無視した例の件だ。

このことについて、韓国メディアは安倍総理の態度を評価する傾向が見られ、日本のメディアは淡々と状況を伝えただけだった。しかし、この問題はそんなに簡単な話ではない。

客観的に見て、相手に配慮した安倍総理の対話姿勢は高く評価され、それを無視した朴槿恵の意固地で非礼な態度は擁護する余地が無い。韓国メディアとしては、安倍総理を評価するだけではなく、朴槿恵の態度を強く批判するべきではなかったか。

一方、日本メディアの大半は安倍総理の努力を無視、朴槿恵の無礼を咎めることすらしなかった。自国の総理を褒めることが出来ず、反日国家の非礼を指摘できない。日本のマスコミに染みついた悪癖、日本人に植え付けられた悪しき自虐的美徳だ。

本件で最も危惧すべきは、朴槿恵の無礼極まりない態度よりも、マスコミの配慮により事の重大性が国民に伝わっていないことではないか。マスコミが批判しないから、国民の多くは「相変わらず日韓は仲が悪いなぁ」程度にしか受け取っていない様に思う。

逆の立場を考えれば分かりやすい。もしも、朴槿恵が日本語で「安倍総理にお会いできて嬉しいです」と笑顔で語りかけ、安倍総理がムスッとした顔で無視していたらどうか。

まず間違いなく、日韓双方のメディアがヒステリックに安倍総理を糾弾する。さらに欧米メディアに批判記事を書かせ、それをネタに「世界各国からも懸念の声が!」、「アジアの安定を阻害する安倍総理!」、「偏狭なナショナリストの安倍総理!」、等と騒ぐだろう。

その上で世論調査を実施し、嬉々として支持率低下を報じ、韓国は交流事業を中止し、野党は問責決議だ不信任決議だと気色ばみ、ケネディ大使が「失望した!」とツイートし、犬がニャーと鳴き、猫がワンと吠え、阿鼻叫喚の協奏曲を奏でたに違いない。

産経や毎日など一部メディアは、「会談後にカメラが居なくなった後、朴槿恵大統領も笑顔で握手に応じた」などと書いた。つまり、「朴槿恵の無視は国内向けアピールですよ、彼女も苦しい立場なんですよ、そこんところ理解してあげてくださいね」、と言いたいわけだ。

これが逆の立場ならどうか。マスコミは、「安倍総理も国内の嫌韓感情に配慮して・・・」、などと擁護しただろうか。火に油を注ぐ結果にしかならなかったのではなかろうか。そもそも、マスコミが騒ぐまでもなく、安倍自民支持層からも総スカンを食らったのではないか。

それが現実はどうだ。安倍総理の失態なら大騒ぎされたであろう大事件が、朴槿恵の失態であれば日本も韓国も誰も騒がず平穏そのもの、まるで何事も無かったかの様に時が過ぎていく。この差は何?。理由は何?。誰の意図?。どう理解すればいい?。

溢れ出す疑問、このことに国民はもっと向き合うべきだ。日韓関係における現状と課題の理解こそ、真の日韓関係改善には必須だからだ。向き合うにはマスコミ報道が欠かせない。なのにマスコミは問題を報じず、国民は問題の存在にすら気がつかない。

結果、問題は解決されず先送り、日韓互いに理解が進まず、建設的な議論が出来ない。この現状と課題の改善は、マスコミが公正公平な報道で国民の知る権利を担保することから始まる。もちろん韓国のマスコミも同じ責任を負う。その先は政治の領域だ。

とどのつまり、問題はマスコミの体質だ。メディアリテラシーの向上でも改善されるだろうが、高いリテラシー能力を要求されるメディアなど不要である。マスコミが自浄作用を示さず、安倍総理やネトウヨに責任転嫁する現状が続けば、日韓関係改善など土台無理な話だ。


毎日:日米韓首脳:45分間会談 安倍首相と朴大統領は初
http://mainichi.jp/select/news/20140326k0000e010219000c.html
【ハーグ高山祐、澤田克己】安倍晋三首相とオバマ米大統領、朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領は25日夕(日本時間26日未明)、オランダ・ハーグでの核安全保障サミット終了後に首脳会談を開き、北朝鮮の核問題を巡る緊密な連携維持を確認した。ただ、会談は北朝鮮問題にほとんどの時間が割かれ、日韓間の歴史問題に関する言及はなかったという。
 会談は、日韓関係の早期改善を促したいオバマ大統領が、駐オランダ米大使公邸に日韓両首脳を招待する形で実現し、45分間話し合った。日韓首脳の正式な会談は、両国とも現政権下では初めて。安倍首相と朴大統領は、オバマ大統領への謝意を表明した。
 安倍首相は会談冒頭、朴大統領に「マンナソパンガプスムニダ(お会いできてうれしいです)」と韓国語で語りかけた。そして「北朝鮮が核・ミサイル問題、さらには拉致や離散家族といった人道問題で前向きな行動を取るよう、3カ国でしっかり協力していきたい」と語った。
 朴大統領は、核問題で「韓米日を含めた国際社会による団結した対応が重要だ」と表明。オバマ大統領は「米韓、日米の両同盟がアジア・太平洋地域の平和と安全保障を支えている。3カ国が結束を示していくことが重要だ」と指摘し、日韓関係改善を求める米国の立場をにじませた。
 安倍首相はさらに、30日に北京で北朝鮮と政府間協議を再開する予定であることなど日朝関係の現状を説明。米韓両国と緊密に連携しながら取り組んでいくことを伝え「足並みの乱れ」への懸念払拭(ふっしょく)に努めた。
 3首脳は、中国がしかるべき役割を果たしていくことが重要だという考えで一致。韓国側によると、日米韓3国の6カ国協議首席代表による協議を早期に開くよう調整することとした。オバマ大統領は、3国の国防・外交当局による協議の必要性も指摘したという。
 安倍首相は会談後、「北朝鮮問題を中心に北東アジアの安全保障について連携をしていくことで一致したのは、極めて有意義だった」と評価。さらに、朴大統領と初めて会談したことについて「直接会って率直に話すことが重要だということも認識できたと思う。今回の会談を、未来志向の日韓関係に発展させていく第一歩にしたい」と述べた。





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