2014-04-09 21:42

タバコや酒は「健康で文化的な最低限度の生活」に合致するのか

消費税が8%に増税され、多くのマスコミが増税に苦しむ庶民や社会的弱者について報じている。マスコミ消費税増税賛成派だったはずだが、セットで要求していた軽減税率が実現しなかったおかげで、堂々と詭弁を弄することができるわけだ。

4月2日、産経新聞が消費税増税に苦しむ二人の生活保護受給者の声を紹介した。二人のプロフィールは以下の通り。

受給者その1
 大阪市西区の無職、山本次春さん(64)
 受給背景
 定年退職後に再雇用、2年前に脳梗塞を患い退職、生活保護受給者に。
 増税に一言
 「しばらくは大好きなお酒も控えないと(涙)」


受給者その2
 大阪市内の無職男性(59)
 受給背景
 建設作業員として働いていた8年前、足を負傷し生活保護受給者に。
 増税に一言
 「唯一の気晴らしがタバコ、本数を減らさざるを得ない(怒)」
 「これ以上追い込まれるなら、命を切り詰めますよ(怒)」


一人目は「酒」、二人目は「タバコ」ねぇ。

元記事に飲酒量や本数が書かれていないので、どの程度の飲酒量からどの程度減らすのか、どの程度の喫煙本数から何本減らすのかは不明だ。しかし、酒は百薬の長と言えども、酒好きを自称する人間の飲酒量が医学的適量とは思えない。

また、貧困に陥っても喫煙が止められないのは、「気晴らし」ではなく単に「依存症」なのではないか。タバコの無職男性は、「命を切り詰める」と憤慨するが、タバコの本数を減らす行為は「命を切り詰める」どころか、真逆の効果を生むのではないか。

そもそも、嗜好品であるタバコや酒は、生活保護に認められる「健康で文化的な最低限度の生活」に合致するのだろうか。タバコは完全に「不健康的」だし、過度の飲酒も同様で、脳梗塞経験者ならなおさら適量を守らねば命に関わるだろう。

百歩譲って一定の嗜好品を認めるにしても、生活保護受給者の「健康」を守るべき国は、彼らの喫煙を禁止し、飲酒量に規制や上限を設けるべきではないのか。それ以前に、人様の金で喫煙し飲酒する行為に、倫理的な是非が議論されるべきではないか。

言うまでも無いことだが、生活保護費の財源は国民の税金だ。日々仕事に励むサラリーマン、家計のやりくりにする主婦、そんな普通の国民は、自分の納めた税金がナマポのタバコや酒に浪費されると知れば、誰だってカチンとくるはずだ。

生活保護受給者にはパチンコパチスロに通うカスも多いらしいが、これらは倫理的にどうなのよ?。アウトでしょう?。健康的ではなく文化的ではなく最低限度でもなく、明らかに倫理的に間違っているナマポ支援メニューは早急に見直すべきだ。

他人の金で吸うタバコは美味しいか?、他人が働いているときに飲む酒は格別か?、自分の人間としての尊厳を考えると悲しくならないか?、そんなことは考えたことも無かったか?。

産経新聞よ、こいつらのクレームのどこが「悲痛な声」か。問題は倫理観とセーフティーネットのあり方で、消費税8%なんて関係無いだろう。何が「命を切り詰める」だ。脅しのつもりか。どうせ、タバコより食費を削って、自ら命を切り詰めるだけだろうが。


産経:消費税8% 「命を切り詰めます」…生活保護受給者ら悲痛な声
http://news.livedoor.com/article/detail/8695625/
" 17年ぶりに税率が引き上げられた消費税
 「8%」が暮らしにのしかかるが、中でも年金生活者や生活保護受給者らは、支給額が減る中での負担増に、一層不安感をつのらせている。"
 「国民泣かせだ」。年金受給者で大阪市西区の無職、山本次春さん(64)は険しい表情を浮かべる。年金支給額も4月分(支払いは6月)から0・7%減額されるためだ。
 定年退職後、もとの会社に再雇用されたが、2年前に脳梗塞を患い、右足にまひが残り退職した。加入していた個人年金分が上乗せされるが、65歳までは半額のため「この1年間はきつい」という。
 「退職金が削られた上、今度は年金まで引き下げられた。われわれはきちんと年金の保険料を払ってきたのに」。山本さんは「しばらくは大好きなお酒も控えないと」と話した。
 「今までも切り詰めながら生活してきた。これ以上追い込まれるなら、命を切り詰めますよ」。生活保護受給者の大阪市内の無職男性(59)はため息をついた。
 建設作業員として働いていた8年前、足を負傷し仕事ができなくなった。1人暮らしで、現在の受給額は月約10万円。8畳ほどのマンションの家賃が約5万円で、光熱費や携帯電話代などを払うと、手元に残るのは約3万円だ。
 生活保護費は、食費や光熱費に充てる「生活扶助」が昨年8月から9年ぶりに引き下げられた。大半の受給世帯で、支給額が3年間で最大1割削減される。
 男性は1日2食にして食費を切り詰め、「唯一の気晴らし」としてたばこを購入してきたが、消費税アップでさらに負担が増える。「本数を減らさざるを得ないだろう」と語った。
 




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コメント

こんにちは。

私と妻は酒もたばこもたしなみませんし、ましてやギャンブルをする暇も余裕もありません。
こんな私たちは健康で文化的な生活をしていないのでしょうか?
自分で汗水垂らし苦労して稼いだお金の重みが身に染みていますですから一円のお金も無駄にしたくありません。
恐らくは、いや一部(と思いたい)の生活保護者には感謝もそんな思いはないのでしょう。
だから堂々とインタビューのような回答が出来るのでしょうね。
これも共産党の「憲法で保障された権利で卑屈にならず堂々と貰いなさい」啓蒙活動の成果ですかね。
  1. 2014-04-10 07:44
  2. URL
  3. 名無しクマー #-
  4. 編集

こ気味良い

さわやかな感じが致しました
よろしければお付き合いください
煙草は二日で3箱
お酒は日本酒換算で毎日五合
農家(煙草の葉っぱ、お米の生産)さん
専売公社で働く人達、杜氏さんがたに
毎日感謝しております
彼等の稼ぎの一部になっているやもと思うと
より嬉しくなります
酒(小学4年から、親爺の日本酒をクスね味を覚えた)
煙草(中学2年から、お陰ですくすく背が伸びた?)
長い付き合いです
禁煙は簡単で、300回はしました、?
二日酔いには『向かい酒』でしゅ
その後、美味しく頂けます、酒が。
生活保護は人を腐らせます
受給者の『眼』(まなこ)を見て下さい
生気が失せております
『鯖』だったら捨てます
生活保護の引換券は『意地』です
腐れに意地は在りません
道理で汚いわけです。
「腐っても鯛」と言う言葉がありますが
腐乱死体は人ではありません、
ゴミです。
おきて半畳寝て一畳
グーで生まれてパーで死ぬ
意地は黄泉の国の入場券です。
  1. 2014-04-10 17:26
  2. URL
  3. ウナ #-
  4. 編集

To 名無しさん

こんばんは。

全部仰られる通りです。それが普通の感覚ですよね。

共産党や社民党や人権派弁護士らによる、「生活保護は権利」という主張は本当に腹立たしく思います。一見正論ですが、権利に対する義務が完全に抜け落ちていますし、たとえ権利であっても、「堂々と」「恥じることなく」行使することとは、イコールではないはずなんですよね。

有難味や感謝の気持ち、つまりは人間らしさ、生活保護をゲットしても、人間らしさを無くしたら終わりだと思いますよ。


  1. 2014-04-10 20:30
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To ウナさん

こんばんは。

詩の様に流れる文章、お見事ですねぇ。

酒もタバコもパチンコも、他人に迷惑をかけず自分のお金で楽しむのであれば、誰に文句を言われるいわれもありません。後ろめたく思う必要もありません。

ウナさんは、酒もタバコも嗜まれる様ですが、感謝の気持ちを感じながら飲む酒やタバコは、さぞ美味しいことでしょう。記事の受給者らにも見習わせたいですね。

「禁煙は簡単で、300回はしました。」

ハックルベリー・フィンの冒険の作者、マーク・トゥエインも同じことを言っていました。禁煙なんてこんなに簡単なのに、記事の生活保護受給者は何回くらい禁煙したのか聞いてみたいですね(笑)。

腐乱死体は人でなし、尊厳を無くした受給者は人でなし、その通りだと思います。タバコを吸うために息をしているだけの物体ですよ。

記事の受給者や産経新聞は、同情を集めようと思ったのでしょうけど、誰も同情しませんし、同情したって何の意味もありません。そんなの弱者救済でもセーフティーネットでも何でもありませんよね。

生活保護は、真に助けるべき社会的弱者、前に進む努力を行う困窮者に集中させるべきで、記事の受給者を後者に導くことこそ本当に必要な支援なのだと思います。消費税3%アップなんて関係ありませんよ。


  1. 2014-04-10 20:55
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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