2014-05-12 20:59

美味しんぼ問題:行政は証拠開示を要求するべき

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極左グルメ漫画、「美味しんぼ」の福島特集が物議を醸している。被爆により福島県民の多くが鼻血や倦怠感といった健康被害に苦しんでいる、しかし県民は声を上げることが出来ない、汚染された福島県には住むべきではない、等と、放射脳目線で書かれているからだ。

このことについて、「その様な事実は無い」「風評被害を引き起こす」と、双葉町、福島県、大阪府市、環境省は一斉に抗議した。一方、小学館・美味しんぼサイドは、「2年間にわたる綿密な取材で得られた事実」「鼻血ごときで発狂(嘲)」と抗弁している。

小学館・美味しんぼは「被爆による健康被害が有る」と言い、町・県・国は「その様な事実や科学的根拠は無い」と言う。この手の論争は、論点を誤ると延々と平行線を辿る。そして、行政サイドの抗議内容は、すでに論点を踏み外しているようだ。

行政サイドの抗議は、「風評被害を撒き散らすな」、「健康被害は事実では無い」、といったものだが、そんな抗議は「事実だ」の一言で一蹴される。実際、小学館・美味しんぼサイドは、「2年間にわたる綿密な取材で得られた事実」と言い放った。

今回問題となった美味しんぼは、グルメ漫画と言うよりルポタージュだ。現地調査で被爆による健康被害が認められ、社会に向けて告発した。ならば、優先すべきは事実確認だろう。事実無根と判明したら、その時は小学館と美味しんぼを糾弾すれば良い。

したがって、行政サイドがまずすべきは「証拠」の開示要求だ。「直ちに調査を始めます、なにとぞ資料をお恵み下さい」とでも頼めば、被害者に心痛める小学館と作者の雁屋は喜んで協力してくれるだろう。しかし、実際に要求したのは大阪府市のみ。

漫画では、放射脳全開で復興を阻害し地域から追い出された井戸川元双葉町長の証言程度しか示されていないけど、作者が「2年間にわたる綿密な取材で得られた事実」と胸を張るくらいだから、他にも豊富な証拠が収集されているはずだ。

小学館と作者の雁屋は、国や自治体が真っ青になる様な、原発容認派が発狂する様な、ぐうの音も出ない科学的証拠を突きつけるが良い。2年も綿密な取材を行ったのだ、「無い」とは言わせない。

ちなみに、今週号では「鼻血はフリーラジカルの影響」と解説され、それがあたかも科学的仮説かの様に書かれていた。アホらしい。過去に説明したので説明は省く(2013/12/21「放射能授業よ広まれ!」)が、真っ当な科学者なら一笑に付すだろう。

「フリーラジカル」、なんていかにも専門チックな言葉だが、老化の原因として悪名高い「活性酸素」は代表的なフリーラジカルだ。怖けりゃアンチエイジングでもやってろ。肉や果物が効果的だから、福島産の美味い肉や果物は特にお勧めだ。

また、井戸川元双葉町長は、「私が証拠」と自身の鼻血画像をアップしている。井戸川の鼻血は事実なのだろう。しかし、「大勢が同じ症状に苦しんでいる」とは、他に何人くらい鼻血を出していて、被爆との因果関係は何を根拠に判断したのか。

もっとも、被爆により鼻血が出た可能性もなくなくないかもしれない。高線量・急性被爆による症状と言われる鼻血だが、放射性物質を含む塵・埃が鼻で濾過・濃縮され局所的に被爆した。そう仮定すれば、全身被爆とは異なる症状が出ても不思議では無い。
(鼻の粘膜を破壊して出血させるなら、脳も破壊されて脳出血でバタバタ倒れると思うけどネ)。

だから、美味しんぼ・小学館は「大勢いる鼻血患者」から鼻クソを集めて、放射性物質濃度を調査・分析してはいかがか。美味しんぼのごとき左翼のクソ漫画にはお似合いである。

根拠を抜きにした「ある」「ない」の応酬は無意味だ。風評被害や表現の自由の問題は後回しで良い。被爆による健康被害の有無、科学的な事実確認が最優先だ。行政と小学館・美味しんぼが協力し、事実関係を究明し、鼻血被爆患者を救済すべきである。

なお、調査して事実無根と判明した暁には、美味しんぼの謝罪・訂正漫画掲載、風評被害の賠償、問題検証と再発防止策の提出、美味しんぼ打ち切り、スピリッツ廃刊、雁屋と編集部と井戸川の福島市中引き回しなど、きっちりケジメをつけさせよ。


読売:前町長「鼻血は被ばくのせい」美味しんぼ最新号
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140510-OYT1T50127.html
 週刊漫画誌「ビッグコミックスピリッツ」4月28日発売号に掲載された「美味おいしんぼ」(作・雁屋哲、画・花咲アキラ)の表現が風評被害を呼びかねないと議論を呼んでいる件で、続きにあたる5月12日発売号の内容が10日、明らかになった。
 福島第一原発のある福島県双葉町の前町長が語る形で、漫画の主人公らに「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、被ばくしたからですよ」と言うせりふを掲載。除染作業の難しさを大学准教授に語らせ、主人公に「除染ができないのでは、福島の復興と言っても難しい」と言わせている。
 同作を巡っては双葉町が、鼻血等の症状を訴える町民が大勢出ている事実はなく、一方的な見解のみを掲載しているとして出版元の小学館への抗議文を発表。環境省も、同原発事故の被曝ひばくと、疲労感や鼻血の多発の関係を否定している。また、小学館は同誌19日発売号でこの件に関する特集記事を掲載する予定。




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コメント

 大阪の瓦礫と鼻血については面白い話が・・・・

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/fuwaraizo/20140512-00035257/

 宮城県の瓦礫を住宅街から遥かに離れたごみ処理場で焼却すると、どこかの親子が800人鼻血を出すのだそうです。
  1. 2014-05-13 10:32
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

こんにちは。

今回の様な件で白黒決着をつけるには、やはり訴訟しか無いでしょう。あまり望ましい結果ではありませんが。

福島県が小学館、雁屋氏側に証拠の情報開示を求めても、素直に応じるとは思えません。情報提供者のプライバシー保護を盾に断固拒否するでしょう。
環境省・厚労省と協力して福島の健康被害を調査する案も望み薄です。何故ならば、作者側の根底にあるのは政治・行政に対する不信であり、福島県民は放射線によって死に向かいつつある、という結論が彼らの頭の中で完成してしまっているのです。

護憲論者に集団的自衛権を認めさせる様なもので、最初から結論ありきの人に議論を挑んでも時間と労力の無駄でしょう。

一つの極論に凝り固まった人々を説得するのは、第一原発の廃炉作業よりも難しい仕事です。
  1. 2014-05-13 11:29
  2. URL
  3. cn2100 #-
  4. 編集

向こうが大きな声を上げて騒ぐなら、こちらもそれ以上に大きな声で抗議してやるまでのことです。
美味しんぼの描写に対してはビッグコミックだけではなく、同じ小学館の少年サンデーやコロコロコミックにも抗議の意思を伝えることで大きなプレッシャーを与えることが出来るでしょう。子供への悪影響が懸念されるので、コナンや妖怪ウォッチで鼻血ブー&福島放射能汚染デマが描かれることがないように予め警告を発することが大切です。
  1. 2014-05-13 14:42
  2. URL
  3. nanashi #-
  4. 編集

To よもぎねこさん

こんばんは。

改めて焼却場の航空写真を確認すると、「健康被害を訴えた大阪の800人」なる情報がデマであることを思い知らされますね。

大阪の負の場合は、小学館に証拠の提示を求めていますから、その対応が楽しみなところです、まあ、証拠なんて存在しないでしょうから、小学館はのらりくらりとかわすか、無視するのでしょうけど。


  1. 2014-05-13 19:36
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  3. no-risu #-
  4. 編集

To cn2100さん

こんばんは。

エントリーでは、小学館が証拠を提出するとか共同で調査するとか書いていますけど、もちろん本気でそうおもっているわけではなく単なる皮肉です。

証拠なんて存在しないでしょうし、被ばくによる健康被害も脳内妄想でしょうから、調査も協力もするわけがありません。何より、仰るように雁屋脳では行政は悪の勢力ですからね、手助けなんて絶対にしないでしょう。

訴訟は賛成ですけど、誰が訴訟するかが難しいですよね。行政が起こすとなると、漫画にたいして大袈裟な手段にも思えますし、反原発派が「言論弾圧」だの「事実を揉み消す圧力」だのと喜びかねません。

これが反原発派なら、即座に訴訟を起こすプロ市民団体と、手引きする御用弁護士らがわんさか湧いて、「福島県の市民らが訴訟を起こしました」なんて騒ぎになるんでしょうねぇ。


  1. 2014-05-13 19:44
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To nanashiさん

こんばんは。

私的には、小学館はスピリッツ編集部を処分すれば十分だと思うのですけど、ちと甘いですかねぇ。本件は、美味しんぼの雁屋の暴走と、それを止められなかった編集部に責任があり、「被爆で鼻血」は小学館としての主張ではない様に思うんですよね。

必要以上に抗議対象を広げても、かえって藪蛇になる気がします。


  1. 2014-05-13 19:51
  2. URL
  3. no-risu #-
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