2014-05-20 22:35

美味しんぼ問題:報道被害の救済は、政治家と行政機関にしか出来ない

科学的根拠や証拠を一切示さず、放射脳による脳内妄想で風評被害を撒き散らした「美味しんぼ」の「福島の真実シリーズ・鼻血編」。鼻血編は3話から構成され、作者の雁屋は「批判は最終話を読んでからにしろ」と述べ、最終話が掲載されたら休載してトンズラした。

もっとも、小学館は「休載は最初から決まっていたこと」と説明している。シリーズと休載を繰り返すのは美味しんぼのスタイルなので、説明は信用して良いだろう。「政治による言論弾圧だ!」、等と憤慨する馬鹿も見かけたが、知らないのに口を出すから恥をかく。

ただし、休載するのは勝手でも、作者の雁屋が雲隠れするのは許されまい。何せ、雁屋は自身のブログで「批判するのは最終話を読んでからにしろ」「責任は全て自分にある」と言い放った。最終話が掲載されたのだから、責任を果たさねばならない。

責任とは、言うまでもなく批判に対する説明責任だ。1話目で「被爆による大勢の健康被害」を描き、2話目で「福島は人が住めない」と描き、最終話で「福島から逃げる勇気を持て」と書いた。その根拠を説明せよ。出来ないなら、謝罪して賠償に応じるべきだ。

しかし、今のところ雁屋は批判意見に対して何ら誠意を見せていない。昨日の今日でそんなに早く対応できないのかもしれないが、おそらく雁屋が批判意見に向き合うことは無いだろう。このまま無視を貫き、口を開くときは風評被害者の傷に塩を塗る。

だって、雁屋は放射脳だから。放射脳は、自分の見たい物だけを見て、聞きたい情報だけを聞いて、信じたい事実しか信じない。美味しんぼにより傷つけられた人々がいくら声を上げても、雁屋はただ見下し哀れみ冷笑を浮かべ沈黙するのである。

そして、自身の説明責任は放置したまま、批判意見への反論を始める。自分では反論しない。阿吽の呼吸で反原発仲間が擁護してくれる。擁護と言っても、美味しんぼの内容について科学的・論理的説明をするのではなく、感情論で批判者を攻撃するのだ。

この問題では、双葉町・福島県・大阪府市・環境省・菅官房長官・安倍総理など、「オールお上」が風評被害の懸念を小学館に伝えている。まあ、安倍総理や菅官房長官は聞かれたから答えただけだが、政治・行政は明確に意思を示している。

政治・行政の抗議に対し、すでに美味しんぼを擁護する反原発派は「たかが漫画に政治や行政が介入するのは大袈裟だ」等と批判を始めている。まさに感情論だ。説明責任を果たさず、論点をすり替え、議論を封殺する。反原発派のお決まりのパターンだ。

信濃毎日などは、政治・行政の介入について、社説で以下の様に批判した。

信濃毎日:美味しんぼ 漫画に抗議するよりも
http://www.shinmai.co.jp/news/20140520/KT140519ETI090002000.php
・閣僚や知事が、かさにかかるように批判の言葉を浴びせるのはどうだろう。
・「根拠のない風評には国として全力を挙げて対応する必要がある」と安倍晋三首相までが述べるのは行きすぎではないか。
・気に入らない表現や事実とのささいなずれがやり玉に挙げられるようでは、いい作品はできない。
・福島の人々が不安を感じる背景には、国が正確な情報を伝えてこなかったことがある。


いずれもよく耳にする反論だ。しかし、反論する馬鹿共にno-risuがまず言いたいのは、「報道被害の救済は、政治家と行政機関にしか出来ない」という現実だ。被害者がいくら声を上げても、作者や出版社は相手にせず無視する。

小学館だって、特集記事を掲載し批判意見も紹介したが、「社会における議論の一助にしたかった」などと、後付け感丸出しの詭弁で自己正当化した。いくら風評被害で精神的苦痛と金銭的実害を与えても、一般人ごときに頭は下げないのだ。

そんな傲慢マスゴミによる被害者を救済出来るのは、マスゴミという巨大権力に渡り合えるのは、現実的に考えて政治・行政しか存在しない。政治・行政が沈黙すれば、被害者らは泣き寝入りするか裁判を起こすしかない。

反原発派プロ市民は気軽に訴訟を起こす。弁護士やマスゴミも支援してくれる。しかし、一般人にとって裁判など負担以外の何物でも無い。つまり、政治・行政が被害者を見捨てれば、ほとんどの被害者は泣き寝入りするのだ。

政治・行政の介入は、報道被害者を救済する唯一の道だ。それでも、「たかが漫画に大袈裟」と言えるのか。

信濃毎日の社説は、「風評には国として全力を挙げて対応する必要がある」と述べた安倍総理を「行き過ぎ」と批判している。しかし、風評被害とは県をまたぎ広域で発生するもので、原発事故の風評被害は国家間にも影響を及ぼして外交問題にも発展している。

韓国などは、科学的根拠に基づかない国民の不安に応え、東日本の水産物の全面禁輸を強行した。その韓国で、美味しんぼの問題は中央日報など主要メディアが大きく取り上げている。これでもまだ、「国として全力で取り組む」ことは「行き過ぎ」か。

社説の他の部分も酷すぎる。

正当な抗議を「気に入らない表現へのクレーム」扱いし、何の証拠も示されていないのに「事実との些細なずれ」と決めつけ問題を矮小化し、「良い作品を作るためには仕方ない」とぬかす。表現の自由の前では、国民の人権など鼻くそ程の価値しか無いのだ。

徹底的な自己正当化を展開し、それが被害者を切り捨てていることは巧妙に隠し、最終的には「福島の人々が不安を感じる背景には、国が正確な情報を伝えてこなかったから」と議論をすり替え責任転嫁する。反原発派は卑劣極まりない。

言い放しで逃げる雁屋、決して謝罪しない小学館、擁護する反原発マスゴミや似非知識人。この姑息で卑劣な連中により、被災者はじめ復興に携わる多くの人々の人権が蹂躙された。彼らを救済するために、政治・行政がどれだけ介入しようと「行き過ぎ」ではない。

何故ならば、マスコミに抗議し被害者を救済出来るのは政治・行政以外にあり得ず、被害者の救済は政治・行政の責務でもあり、この期に及んで作者の雁屋も小学館編集部も、誰一人として責任を取っていないのだから。


信濃毎日:美味しんぼ 漫画に抗議するよりも
http://www.shinmai.co.jp/news/20140520/KT140519ETI090002000.php
 表現に配慮の足りない面があったのは否定できないとしても、国や県が自分のやるべきことを棚に上げて漫画の中身を非難することには違和感も感じる。
 週刊ビッグコミックスピリッツの連載「美味(おい)しんぼ」の原発事故をめぐる表現について、閣僚、福島県知事らが批判や抗議をしている問題で、発行元の小学館が「編集部の見解」を掲載した。
 放射能汚染に対する不安の声を取り上げないのは誤りだという作者雁屋哲氏の考えは世に問う意味があると考えた―。「見解」はそう述べた上で「批判を真摯(しんし)に受け止め、表現の在り方についていま一度見直す」としている。
 原発周辺住民の健康問題については、世界保健機関(WHO)など複数の国際機関が「線量が少なく被害は考えにくい」という趣旨の報告をまとめている。政府や福島県も、被害は確認できていないとの見解だ。
 こうした流れを踏まえるなら、鼻血や倦怠感の表現には注意を払うべきだった。「被ばくしたから」といった言葉をそのまま載せるのが適切とは思えない。
 だからといって閣僚や知事が、かさにかかるように批判の言葉を浴びせるのはどうだろう。「根拠のない風評には国として全力を挙げて対応する必要がある」と安倍晋三首相までが述べるのは行きすぎではないか。
 漫画など創作物では作者の裁量が広く許容されるべきだ。気に入らない表現や事実とのささいなずれがやり玉に挙げられるようでは、いい作品はできない。放射線被害については未解明の部分が多いことも踏まえたい。
 福島の人々が不安を感じる背景には、国が正確な情報を伝えてこなかったことがある。放射能を空中に放出するベント作業を住民に伝えないまま実施したのは一例だ。国や県は漫画表現に目くじらを立てる前に、どうすれば不安が軽減できるかを考えるべきだ。




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テーマ:東日本大震災
ジャンル:政治・経済

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コメント

こんにちは。
安倍首相のコメントは被災者に対してであって、雁屋氏ではないことは明白です。
そのことに対して表現の自由を持ち出すのは新聞社が大馬鹿なのか確信犯かどちらかです。
どちらにしてもマスコミとしては失格です。
  1. 2014-05-21 08:44
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  3. 名無しクマー #-
  4. 編集

>国や県が自分のやるべきことを棚に上げて漫画の中身を非難することには違和感も感じる。

 風評被害に対して国や県がやるべきことと言うのは、まさにこういう無責任に風評被害を煽る人間たちに断固抗議することなんですけどね。

 ちなみに「放射能の不安を解消」と言われても、科学的現実的な説明を絶対受け付けない、一部の放射脳に科学的現実的な説得は不可能です。

 一種のカルト信者ですから、これはもう誰にもどうしようもありません。

 だからそのカルト信者が一般人に悪意の扇動をするのを止めさせるしか方法はないのです。
  1. 2014-05-21 09:59
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To 名無しさん

こんばんは。

さすがに、安倍総理が雁屋個人に怒りを向けたらドン引きですよね。ないない(笑)。
ただ、それでも「表現の自由」による抵抗は変わらず、直接的でなくとも「委縮する恐れがある」などと喚くのです。

新聞社は馬鹿か確信犯か。確信犯でそのうえ頭も悪い、といったケースが一番多い気がします。


  1. 2014-05-21 19:47
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To よもぎねこさん

こんばんは。

仰る通り、放射脳の思考はカルト宗教の狂信に近いですよね。なんせ、家族ですら捨てて自主避難するくらいですから。そして、そんなベクレル教団を支援するのが反原発マスゴミの連中で、こんなキチガイ共と渡り合えるのは政治・行政しかありえません。


  1. 2014-05-21 19:51
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

こんばんは。

今回の美味しんぼは、架空の人物である山岡某親子ご一行が実際に行われている福島原発の見学の後にそろって鼻血を出し、現存する前双葉町長の鼻血他をあわせることで、
「福島は危ない」
「(でも一応理想論として)福島を応援する」
との筋書きになっています。
アレで鼻血なら、そのバスの運ちゃんは死んでますって。多分。
敷地内の見学一発でその直後にそろいもそろって鼻血が出る筋書きなのですから、首相が
「根拠のない風評には国として全力を挙げて対応する必要がある」
と述べるのは当然です。
彼等は科学的根拠を一切出すことなく、作中にぬかりなく予防線を張り、かつ識者の皆さんのご意見だけを並べ立てて逃げを打ち、表現の自由を盾にあの漫画を掲載したのです。
  1. 2014-05-21 21:49
  2. URL
  3. koguma #-
  4. 編集

To kogumaさん

こんばんは。

作中に登場する「識者」は、そのことごとくが胡散臭い反原発派なんですよね。「2年の取材ですくい取った真実」とか、いったい何を取材していたのかと。

鼻血と言えば、双葉町が委託した調査で、「鼻血は多い」なんて結果報告が存在するそうですね。今、その報告書とやらを読みながらエントリーにまとめているのですが、長くなりそうなので明日以降のアップになりそうです。

  1. 2014-05-21 22:10
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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