2014-05-26 21:31

野党再編は釜の底の政局闘争


少し前、結いの江田代表が維新との合流を問われ、「考え方が違う人が出て行くことも仕方ない」と述べた。憲法改正賛成派の石原代表を念頭に置いた発言だが、この発言を聞いた時、「まだ合流も確定していないのに何様のつもりか」と呆れてしまった。

現時点において、江田は何様と名乗れるほどの立場を持たない。結いなんぞ、江田を除けばみんなの党の看板で比例当選した新人素人集団だ。江田は権力欲に取り憑かれ、新人をそそのかし党を割り、返す刀で不仲の渡辺喜美を政治と金の問題で葬った。

結果生まれた結いの党は、合流先を求めて彷徨う江田の個人商店だ。維新との力関係を考えれば、合流「してもらう」立場であり、現維新内の対立勢力は切り捨てよとは、すでに合流後の代表気取りで思い上がりも甚だしい。なんと傲慢な男か。

だいたい、野党再編は自民党に対抗する一大勢力を築くことが唯一の大義なのに、結いのごとき弱小勢力を吸収するために、石原代表ら旧太陽組を切り捨てては意味が無いだろう。旧太陽が結いに置き換わるだけで、勢力拡大どころか弱体化ではないか。

内紛まみれの維新にとって、結いの吸収は新たな内紛要素を抱えるリスクに他ならない。江田は少しくらい謙虚さを見せれば良いものを、結果が確定する前から排他的な独裁姿勢を隠さないとは、維新との合流が実現しても先が思いやられると言うものだ。

まあ、増長する理由は分からなくもない。目障りな渡辺は潰したし、維新との合流協議も夏を目処で合意出来たし、数だけ第2野党の民主党は死に体で、残るは箸にも棒にもかからない他泡沫野党ばかりだ。しかも、維新の橋下代表は続投に固執していない。

野党再編の主導権は我に有り、そう思い上がるのは必然と呼べる状況かもしれない。野党をスクラップ&ビルドした後で、自分がいかに高い地位に就けるか、自分に権力を集中させられるか。まるで小沢だ。もはや、野党再編は江田の政局ゲームである。

実にくだらない。対自民の一大勢力、健全な第二野党の創出、そんな大義はどこへやら、権力欲の亡者が繰り広げる釜の底の闘争だ。今のところは江田が優勢、勘違いした江田は我が世の春を満喫しているが、現実に直面し没落するのはそう遠くあるまい。

その兆候はすでに現れている。「出て行け」と言われ、素直に従う石原ではない。石原代表は自主憲法を譲らず、橋下代表と松井幹事長も同調、憲法改正で譲らない姿勢を示し、伸びた江田の鼻をへし折った。護憲を掲げる江田はどうするだろうか。

維新との合流が破綻すれば、結いは根無し草となり漂流する。第二の生活の党だ。江田のカリスマなどしれているから、生活の党より先に崩壊するだろう。その最悪の事態だけは避けたいはずだが、護憲を翻せば政治生命に係わるしプライドが許さない。

釜の底の政局闘争は、徐々に煮詰まってきている。すでに大義は霧散し、政局ワイドショーの様相も呈してきた。どれだけ楽観的に予測しても、スクラップ&スクラップ、野党にハッピーエンドは無さそうだ。高見の見物する自民党も笑いが止まるまい。


日経:維新、政策合意案に「自主憲法」方針 結い代表は難色
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2401P_U4A520C1PE8000/
" 日本維新の会は24日の執行役員会で、合流を目指している結いの党に対し、政策合意案に「自主憲法制定」の文言を明記するよう求める方針を決めた。ただ結いの党は現行憲法の破棄を意味するとして「自主憲法」の明記に反対しており、江田憲司代表は都内の講演で難色を示した。
 両党間には集団的自衛権行使の表現を巡っても溝があり、党首会談も視野に政策協議を継続する方針だ。"
 執行役員会は東京と大阪をインターネットでつないで開いた。石原慎太郎共同代表は自主憲法制定について「自分にとっては、政治をやってきたうえで大事な言葉だ」と主張。橋下徹共同代表は政策合意案に「憲法改正を踏まえた自主憲法制定による統治機構改革」と記すよう結いに求めることを提案。出席者から「野党再編をやっていくうえでプラスにならない」との異論も出たが、最終的に了承された。
" 近く結いに正式提示する。結いからの回答を受けて石原、橋下両氏は会談し対応を話し合う。
 江田氏は24日、都内の講演で「自主憲法は絶対に駄目だ」と強調。自主憲法制定を盛り込むと民主党の一部などを巻き込んだ野党再編の障害になると訴えた。ただ、維新との協議は「軽々に決裂させるわけにはいかない。必ず知恵を出して折り合えるところがある」と述べ、継続する意向を示した。"




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