2014-06-25 21:17

台北『國立』故宮博物院-神品至宝-展

オープニング


6月24日、東京・上野の東京国立博物館(東博)で、台湾・國立故宮博物院の展覧会「台北 國立故宮博物院-神品至宝-展」が始まった。東京国立博物館は9月15日まで、その後は九州国立博物館に移し10月7日から11月30日の日程で開催される。

同展覧会には、大手マスコミのほとんどが後援に名を連ねており、購読している朝日新聞もかなり前から熱心な宣伝を続けている。「神品至宝」の名に恥じぬ宝物がズラリと並ぶそうで、no-risuも一度は東京に足を運びたいと思う。

さて、華々しく始まった特別展覧会だが、実は台湾國立故宮博物院と日本側との間で、一時は開催も危ぶまれるほど深刻な衝突があった事はあまり知られていない。知られていないのも当然で、ほとんどのマスコミがその事実を報じなかった。

特別展を宣伝するマスコミは、「台北 故宮博物院展」、「台北故宮展」などと表記した。「國立」の文字が無い。日本が国と認めていない台湾に「国立」はいかがなものか。そんな議論の末、マスコミは「国立」の文字を抹消することに決めた。



台北


それが台湾サイドにバレた。

台湾サイドの猛抗議は当然だ。日本ではマスコミが隠蔽したから全く騒ぎにならなかったが、台湾では「国立表記されない展覧会に神品至宝を貸与するのか!」、などと國立故宮博物院の院長が糾弾されていた。原因は日本にあり、院長は何も悪くないのにだ。

唯一の救いは、東京国立博物館の公式HPや宣伝物には、ちゃんと「国(國)立」が表記されていたことだ。これが無ければ特別展は頓挫していたかもしれない。結局、マスコミらがばらまいた「国立」が表記されていない宣伝物を全て撤去する条件で、何とか和解が成立した。

和解にあたり、東京国立博物館館長も「台湾の皆様方に不快な思いをおかけいたしました。東京国立博物館長として、このような事態を招いたことに対し、おわびを申し上げます」と謝罪したこともあって、台湾メディアらの不信感も一応は払拭された様だ。

ところが、である。日本のマスコミ共は、未だに「国立」表記を拒み続けている。貸与される側が「東京『国立』博物館」と「九州『国立』博物館」なのに、貸与する台北國立故宮博物院には「国立」を名乗らせないのである。おそらく、今後も改善されることはあるまい。

「日本は台湾を国として認めていない」とか、そんな言い分はクソ食らえだ。本音は中国様を刺激したくないだけのくせに、都合が悪くなると政府見解に身を隠すとは情けない。台湾を怒らせた事実も隠ぺいし、こういう連中を人間のクズと呼ぶのである。

國立故宮博物院の宝物は、これまで国外に持ち出されたことが無かった。特別展の実現は、良好な両国関係の賜物だ。「国立」表記の自粛は、親日台湾人の好意とプライドを踏みにじった。恥ずかしくて申し訳なくて、大恩ある台湾の人々に顔向けできない。



サーチナ:台湾国立故宮博物院:記者会見で院長が涙・・・名称問題で紛糾、日本での特別展がやっと開催
http://news.searchina.net/id/1535937
 台湾の国立故宮博物院の馮明珠院長が23日に東京で行われた記者会見で、2度にわたって涙を流した。東京と福岡で開催される特別展を前にした記者会見だった。特別展は、日本側が作成した一部ポスターなどで、同博物館の正式名称から「国立」(本記事下部の「お断り」参照)の部分を抜かしていたことが問題となり、一時は特別展を中止する恐れも出ていた。台湾メディアの聯合報などが報じた。
" 同博物院の名称についての名称問題では、馮明珠院長に対して「台湾政府の圧力を受けたのでは」などの疑惑を含め、さまざまな批判が殺到したという。
 馮院長は「圧力はありませんでした。馬(英九)総統にも江(宜樺)院長(=首相)にも、支持していただきました」として、日本側が同博物院名称で「国立」の部分の復活をしない場合には特別展を中止するとの主張が、同博物院側としての判断だったことを強調。"
 続いて、メディアに対する説明がなかなかできなかったことについて、紛糾などが原因で極めて多忙だったと声を震わせながら説明。「皆さんが私を批判しました。本当に、全く時間がなかったのです」と述べた。「すみません」と言い、後ろを向いて眼鏡をはずし、流れる涙をぬぐった。
" 馮院長は記者会見の場で、2度にわたり涙を流した。涙を流したことについて「申し訳ありません。私は泣き虫なんですよ」と説明した。
 馮院長は「目は赤く腫れ、声に枯れ果ててしまいました。交渉をずっと続け、3日も眠ることができませんでした。東京博物館はようやく、われわれの要求を受け入れてくれました」と説明した。"
" 日本側が、特別展の告知ポスターなどで同博物院名称の「国立」の部分がないものをすべて撤去することで、特別展中止という最悪の事態は回避されたという。
 馮院長は同問題について、台湾側からの政治的圧力はなかったと強調し「私にとっての圧力とは、文化財をきちんと東京博物館に送り届け、展示することでした。これは重圧でした」と説明した。"
 記者会見に臨んだ東京国立博物館の銭谷真美館長は説明の冒頭で「台湾の皆様がたに、不快な思いをおかけいたしました。東京国立博物館長として、この問題を真摯に受け止め、補正を行ってまいりました。このような事態を招いたことに対し、おわびを申し上げます」と謝罪し、頭を下げた。
" 台湾メディアは銭谷館長の謝罪について「まずは謝罪をした」と、評価するニュアンスで報じ、「(台湾の)国宝展が順調に開幕。現場から政治色は吹き払われた」と論評した。
 特別展は「台北 国立故宮博物院-神品至宝-」の名称で、東京国立博物館で6月24-9月15日に開催。当初の2週間は、ヒスイの自然な色合いを生かした「翠玉白菜」も公開される。同作品はこれまで台湾外で公開されたことがなかった。"
" 九州国立博物館では10月7日-11月30日の開催。「翠玉白菜」の展示はないが、国立故宮博物院では並んで人気のある「肉形石」が、当初2週間に限って展示される。同じく、国立故宮博物院の「門外不出」だった逸品だ。
 台湾の国立故宮博物院が収蔵する文化財は、日中戦争時に中国の指導者だった蒋介石が、北京の故宮博物院の収蔵品を厳選して「疎開」させ、共産党との内戦で敗色が濃厚になった時点で、台湾に運ばせたもの。歴代王朝が秘蔵していた貴重な文化財が極めて多い。"



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コメント

おはようございます。

台湾の方々の善意と好意にこの様な形で応えるなど・・恥ずかしくてなりません。

マスコミの連中は全く以て国家意識がないのでしょう。
だから台湾の方の「国」に対する思いも理解できず、軽々にこの様な対応をするのでしょう。
人を馬鹿にするにもほどがあります。

国家の至宝をこの様な形でお借りする訳にはいきません。
この様な人たちに至宝の価値が理解できるとも思いません。

この国はもういけないかもしれませんね。。。。
  1. 2014-06-26 07:46
  2. URL
  3. toshita1967 #-
  4. 編集

こんばんは。

現在の東京国立博物館のHPには、確かに「台北國立故宮博物院」とありますね。九州でも、当初配布されたパンフにははっきり「台北國立故宮博物院展」とあったそうです。

どうやらご指摘のとおり、展覧会主催メディアによる中国様への格別の「配慮」でしょう。

それにしても、日頃から中共の脅威を煽る産経までもが(笑)
  1. 2014-06-26 17:47
  2. URL
  3. cn2100 #-
  4. 編集

To toshita1967さん

こんばんは。

台湾を国と考えるべきか否か、日本は本気で議論すべきだと思いますよ。
たぶん、日本人の大半は「台湾=国」と認識していると思うんですよね。台湾は台湾だと、

それなのに、マスコミは台湾を国として扱わない。この違和感は、国民の多くが感じるはずです。どんどん広めて、国民的議論にしたいものです。

>この国はもういけないかもしれませんね

まだ早いです!。


  1. 2014-06-26 23:31
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To cn2100 さん

こんばんは。

お気づきになられましたか。産経にはがっかりです。

産経新聞は、すでに韓国や中国からウヨ認定されているのですから、後先考えず正直な報道をしてくれればよかったんですよね。

今さらええかっこしいするなと。


  1. 2014-06-26 23:38
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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