2014-09-10 21:38

「アイヌ民族」は存在するのか?


札幌市議の金子快之氏が、Twitterで「アイヌ民族なんて、いまはもういないんですよね。せいぜいアイヌ系日本人が良いところですが、利権を行使しまくっているこの不合理。」とつぶやき、「レイシスト」だの「ヘイトスピーチ」だの「ネトウヨ」だのと批判が殺到、金子氏は自民党を自ら離党し、札幌市議会自民党支部から除名決議を受ける騒ぎに発展している。

しかし、金子氏の発言に対する批判を眺めると、それが同和や在日における構図と酷似しており、これには違和感を覚えざるをえない。no-risuのアンテナがピンと立つのである。

具体的には、金子氏の発言の真偽や妥当性が一切検証されないまま、差別主義者のレッテルが貼られ、各種支援団体が足並み揃えて抗議文を送りつけ、マスコミはその疑問を報じず批判に終始し、「悪者排除」の流れを作り問答無用で糾弾する姿勢だ。

正直、no-risuはアイヌ問題についてほとんど何も知らない。知っていることは、在日朝鮮人と異なり本物のマイノリティであること、北海道開拓の過程で迫害されたらしい、といったことくらいだ。金子議員の発言が騒がれるまで、気にもしてこなかった。

先にも書いた通り、金子氏のツイッターには「レイシスト」「ヘイトスピーチ」「ネトウヨ」「議員辞めろ」「日本人として恥ずかしい」といった批判が渦巻いている。そこで批判している人々に聞きたい。

Q.金子議員の発言は何が間違っているのか?
Q.アイヌ民族は本当に居るのか?
Q.何人くらい居るのか?


アイヌ問題に疎いno-risuにも分かる様、簡潔明瞭に説明してほしいものだ。しかし、金子氏を批判した人々の大半は、この単純かつ根本的な質問に答えることは出来ないだろう。何故ならば、驚くべき事に「アイヌ民族の定義」が存在しないからだ。

アイヌ民族の定義が定まっていないのに、「アイヌ民族は居るのか」と聞かれても答えようが無いのである。ただし、「定義らしき別の何か」は存在しており、例えば北海道庁が行った「平成25年度アイヌ生活実態調査」には次の様に書かれている。

 「アイヌ」とは、「地域社会でアイヌの血を受け継いでいると思われる方、また、婚姻・養子縁組等によりそれらの方と同一の生計を営んでいる方」 

ものすごく曖昧な表現だ。アイヌの血を受け継いでいると「思われる方」はアイヌと認定され、「思われる方」と「婚姻・養子縁組した方」までも認定されてしまうらしい。前者はアイヌかどうか不確かで、後者にいたってはアイヌ認定する意味が分からない。

杜撰。その一言に尽きる。しかも、これは金子市議も指摘していたが、アイヌ認定においては自己申告がまかり通る。「私はアイヌ」と言い張れば、道は認定してしまう。調べようが無いからだ。疑わしきも認定する、それがアイヌ民族実態把握調査の実態だ。



map_seikatu.gif


北海道の調査結果報告によると、道在住のアイヌ民族は「66市町村に6,880世帯16,786人」で、「道内に居住するアイヌの人たちの全数とはなっていない」と強調されており、その書きぶりから「もっと大勢居るはず」とのニュアンスが読み取れる。

この調査が根拠となり、世間では「北海道のアイヌ民族は17000人以上」と認識され語られている。しかし、人数水増しが疑われる杜撰な調査実態を知れば、17000人の数字の信憑性は甚だ疑問で、「本当はもっと少ないのでは?」と疑うのが自然だ。

以上の理由から、上に挙げた疑問に対する回答はこうなるだろう。

Q.金子議員の発言は何が間違っているのか?
A.間違いとする根拠が不明

Q.アイヌ民族は本当に居るのか?
A.アイヌ民族の定義が無く回答不能

Q.何人くらい居るのか?
A.アイヌ民族の定義が無く回答不能


金子市議に「レイシスト」「ヘイトスピーチ」「ネトウヨ」のレッテルを貼ったアホ共は、せめてこれくらい考えたり調べたりした上で批判したのか。そうではあるまい。アホだから。除名した自民党札幌市議団、離縁された自民党は恥を知り反省するがよい。

「アイヌ民族は居ない」の発言が不満なら、「アイヌ民族は居る」という証拠を示して反論するべきだ。それがどうして、いきなり「レイシスト」などの罵詈雑言を浴びせたり、全く検証もせずに「除名処分」が決議されたりするのか。実に短絡的で野蛮だ。

特に自民党、お前らが長年にわたりアイヌ問題を道に丸投げしてきたから、きちんと指導せず金だけ出して放置してきたから、こういう問題が起きたことを自覚しろ。

本来であれば、自民党が金子議員の様な専門家を中心に、アイヌ政策を根本から立て直すべきだろう。今回の金子発言はその良い機会だった。なのに、ちょっと批判が起きただけでビビって、排他的世論に迎合し、除名処分まで下し、見苦しいやら情けないやら。

自民党は、金子議員を切り捨て一件落着、アイヌ問題に蓋をしたつもりかもしれないが、おそらくこれは始まりだ。在日朝鮮人問題も、尖閣諸島問題も、昔は誰も気にせず問題の存在すら知られていなかった。アイヌ問題も、同じ道を辿るに違いないのだ。




(参考)北海道庁:平成25年度アイヌ生活実態調査
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/ainu_living_conditions_survey.pdf

(参考)北海道庁:アイヌの人たちの生活向上に関する推進方策
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/new_suisin.htm

(参考)公益社団法人北海道アイヌ協会
http://www.ainu-assn.or.jp/about03.html


共同:アイヌ発言の札幌市議除名を決定 自民党の市支部連
http://news.livedoor.com/article/detail/9235643/
 自民党札幌市支部連合会は9日、短文投稿サイト「ツイッター」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」と書き込んだ金子快之市議を党から除名することを決めた。本人に通知が届いた後、10日以内に不服申し立てがなければ除名される。
 支部連によると、この日の会合で金子氏に再び釈明を求めたが「『アイヌ民族は先住民族』とした国会決議の内容は認めない」との趣旨の発言があったといい、党議に背いたと判断した。
 支部連幹事長を務める細川正人市議は「粘り強く発言を撤回するよう説得したがかなわなかった。大変残念だ」と話した。





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テーマ:差別問題
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コメント

おはようございます。

平等だの人権だの差別だの・・これらのフレーズに対する批判はしにくい雰囲気が益々強まってますよね。
これって全体主義っていうのではないのでしょうか?
特にサヨクの連中は、独裁や全体主義を毛嫌いするのに、自分たちが世間を全体主義に導いている構造に気づいていませんよね。

本当に間抜けな人たちだと思います。
  1. 2014-09-11 09:19
  2. URL
  3. toshita1967 #-
  4. 編集

To toshita1967さん

こんばんは。

正義の仮面をかぶって悪をまき散らすのが人権派です。

確信犯ならまだマシで、本気で「自分は正しいことしてる」と信じている人はたちが悪いですよね。それが知り合いならば、懇切丁寧に誤解を解くのもアリだと思いますけど、さすがに大衆全てにそんなこと出来るはずもなく、「間抜けな人達」で切り捨てて問題ないと思います。

ああはなりたくないですねぇ。


  1. 2014-09-11 20:33
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  3. no-risu #-
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