2014-09-30 21:22

外形的事実が事実に勝る?


朝日新聞の吉田調書誤報(捏造)問題について、宇都宮健児ら反原発派弁護士およそ200人が、「誤報ではないから関係者の処分も行ってはならない」とする旨の申入書を、問題を検証する朝日の第三者機関「報道と人権委員会」に提出したそうだ。

誰が見ても悪質な誤報(捏造)なのに、反原発派弁護士の見解は違うらしい。申入書を読むと、次の理由で誤報を否定している。※申込書全文はエントリー下に掲載しておきます。

 「命令違反で撤退」したかどうかは解釈・評価の問題です。吉田所長が所員に福島第一の近辺に退避して次の指示を待てと言ったのに、約650人の社員が10キロメートル南の福島第二原発に撤退したとの記事は『外形的事実』において大枠で一致しています。

「外形的事実」。

福一職員が福島第二原発に撤退した動きは、第三者から見れば福島第二に逃げたかの様に見える。だから、朝日新聞の撤退報道には何も問題が無い。事実に反しても、それは解釈の問題に過ぎず、外形的事実により命令違反・逃走と解釈したことに問題は無い。と。

つまり、「そう見えるのだから問題無い」、「外形的事実が事実に勝る」、と。

なるほど、とんでもない暴論だ(笑)。こんなものがまかり通れば、マスコミは一切の裏付け取材を放棄して、記者の主観で何を書いても許されてしまう。冤罪とその被害者を量産しても、「外形的事実」さえ説明できればマスコミは誤報の責任を負わなくて済む。

例えば、あなたが道を歩いていて、前方に女児がいたとする。あなたと女児は、たまたま同じ方向に歩いていただけだが、見方によっては女児を狙う不審者だ。それを見た記者にロリコン変質者のレッテルを貼られても、外形的事実により記者を追及出来ない。

馬鹿馬鹿しい。事実に勝る外形的事実などあり得ない。マスコミのみならず、裁判だって同じだろう。濡れ衣を着せられた被告が無罪を訴えても、宇都宮ら反原発派弁護士の論理では「オレ様の解釈ではお前が怪しい」なんて理由で有罪にされてしまう。

ところが、申入書によると、宇都宮ら反原発派弁護士共は、外形的事実は事実に勝ると主張し、朝日新聞の誤報に対する批判的言論は不当な圧力と決めつけ、不当な圧力に起因した関係者の処分も不当だから撤回せよ、などと要求している。

そして、朝日が誤報を前提に検証と関係者の処分を行うのなら、「事実を公正に報道するという報道の使命を朝日新聞社が自ら放棄することにつながり、民主主義を重大な危機にさらす結果を招きかねない」のだと言う。意味が分からない(笑)。

「事実を公正に報道するという報道の使命」とやらは、朝日新聞が最初に放棄してしまった。それにより、「民主主義を重大な危機にさらす結果」を招いてしまった。だから、朝日新聞は謝罪し検証を始めた。一々説明するまでもない話だ。

この誰でも理解出来る事実・前提が、宇都宮ら反原発派弁護士には理解出来ない。何故なら、彼らは事実より外形的事実を優先しているからだ。外形的事実の優先により、朝日新聞に謝罪・検証すべき非など存在しないと考えているからだ。

ここまで徹底的に事実を軽んじておきながら、申入書の最後は「上記の趣旨を勘案の上、あくまで報道の自由の堅持を貫き、事実に基づいた検証がなされることを求めるものであります」と締めくくられている。彼らの言う「事実」とは何ぞや(笑)。

彼らの言う「事実」とは「都合」だ。自分達に都合の良い情報や妄想を「事実」と言い張っているに過ぎない。だから、外形的事実の優先と同時に事実の優先を求める、なんて矛盾した申入書が作成できる。反原発派のぬぐいがたい悪癖だ。

反原発派の中でも、弁護士は知的階層で上位に位置する人種であろう。そんな頭脳集団でもこの程度、反原発派の知的水準がいかに低いかがよく分かる。こんな連中に応援されたって、朝日新聞も全然嬉しくないだろうな(笑)。




弁護士ドットコム:「吉田調書」報道の記者を処分しないで――朝日新聞に弁護士が「申入書」提出(全文)
http://www.bengo4.com/topics/2100/
 福島第一原発事故の「吉田調書」をめぐる朝日新聞の「誤報問題」について、原発問題などに取り組む弁護士9人が9月26日、朝日新聞社に対して「関係者の不当な処分はなされてはならない」とする申入書を提出した。
 申入書は、中山武敏弁護士ら9人が、朝日新聞社の木村伊量社長と第三者機関「報道と人権委員会」にあてて、意見を述べたものだ。中山弁護士らは「吉田所長が所員に福島第一の近辺に退避して次の指示を待てと言ったのに、約650人の社員が10キロメートル南の福島第二原発に撤退したとの記事は外形的事実において大枠で一致しています」と指摘。朝日新聞の報道について、「政府が隠していた吉田調書を広く社会に明らかにしました。その意義は大きなものです」と肯定的に評価している。
 そのうえで、吉田調書を報道した記者らへの「不当な処分がなされてはならない」と要望。もしそのような処分がおこなわれると、「現場で知る権利への奉仕、真実の公開のため渾身の努力を積み重ねている記者を萎縮させる結果をもたらす」と懸念を表明している。
"中山弁護士らが朝日新聞社に提出した申入書の全文は、次のとおり。
●「吉田調書」報道記事問題についての申入書
朝日新聞社木村伊量社長 「報道と人権委員会」 御中
弁護士 中山武敏 梓澤和幸 宇都宮健児 海渡雄一 黒岩哲彦 児玉勇二 阪口徳雄 澤藤統一郎 新里宏二"
"    記
私たちは平和と人権・報道・原発問題などにかかわっている弁護士です。"
 9月11日、貴社木村伊量社長は、東京電力福島第一原発対応の責任者であった吉田昌郎所長が政府事故調査・検証委員会に答えた「吉田調書」についての貴紙5月20付朝刊「命令違反で撤退」の記事を取り消されました。
 取消の理由は、「吉田調書を読み解く過程で評価を誤り、『命令違反で撤退』という表現を使ったため」と説明のうえ、「これに伴ない、報道部門の最高責任者である杉浦信之編集担当の職を解き、関係者を厳正に処分します。」と表明されています。(9月12日付貴紙朝刊)
 貴紙9月18日付朝刊では「『吉田調書』をめぐる報道について、朝日新聞社の第三者機関『報道と人権委員会』(PRC)は17日、委員会を開き、検証を始めました。」と報じています。
 貴紙5月20日付紙面の「東電社員らの9割にあたる約650人が吉田所長の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発に撤退した」と報じた記事の主な根拠として、「(1)吉田所長の調書(2)複数ルートから入手した東電内部資料の時系列表(3)東電本店の記者会見内容-の3点だった。
 吉田所長は(1)で、所員に福島第一の近辺に退避して次の指示を待てと言ったつもりが、福島第二に行ってしまったと証言。(2)の時系列表には、(1)の吉田所長の「命令を裏付ける内容が記載されていた。また、東電は(3)で一時的に福島第一の安全な場所などに社員が移動を始めたと発表したが、同じ頃に所員の9割は福島第二に移動していた。」ことを前記9月12日付記事に掲載されています。
 「命令違反で撤退」したかどうかは解釈・評価の問題です。吉田所長が所員に福島第一の近辺に退避して次の指示を待てと言ったのに、約650人の社員が10キロメートル南の福島第二原発に撤退したとの記事は外形的事実において大枠で一致しています。同記事全部を取り消すと全ての事実があたかも存在しなかったものとなると思料します。
 貴紙報道は政府が隠していた吉田調書を広く社会に明らかにしました。その意義は大きなものです。この記事は吉田所長の「死を覚悟した、東日本全体は壊滅だ」ということばに象徴される事故現場の絶望的な状況、混乱状況を伝えています。
 記事が伝える状況に間違いはありません。「命令違反で撤退」とはこの状況を背景に上記(1)、(2)、(3)を根拠事実として「所長の命令違反」との評価が記事によって表現されたものです。
 このことをみれば 記事全体を取り消さなければならない誤報はなかったと思料します。かかる事実関係の中で異例の社長会見が行われました。その中で記事の取り消し、謝罪がなされるなどいま朝日新聞の報道姿勢が根本的に問われている事態だと考えます。「吉田調書」報道関係者の「厳正な処分」を貴社木村伊量社長が公言されています。
 しかしながら、不当な処分はなされてはならず、もしかかることが強行されるならばそれは、現場で知る権利への奉仕、真実の公開のため渾身の努力を積み重ねている記者を萎縮させる結果をもたらすことは明らかです。
 そのことはさらに、いかなる圧力にも屈することなく事実を公正に報道するという報道の使命を朝日新聞社が自ら放棄することにつながり、民主主義を重大な危機にさらす結果を招きかねません。
" 「報道と人権委員会」が検証を始められたと伝えられていますが、上記の趣旨を勘案の上、あくまで報道の自由の堅持を貫き、事実に基づいた検証がなされることを求めるものであります。
以上"






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コメント

>私たちは平和と人権・報道・原発問題などにかかわっている弁護士です。

 人権って誤字か悪ふざけかどっちでしょうか?

 外形的事実だけで「命令違反をして逃げた」と報道された人達の人権はどうなるのでしょうね?

 あの当時免震重要棟には事務職員や東電以外の出入り業者の従業員など一刻も早く逃がさなければならない人々も多数いたのです。

 そういう人々も「命令違反をして逃げた」と名誉を傷付けられ人権を蹂躙されることは全然構わないんでしょうか?

 これだったら朝鮮学校をスパイの学校と言う事なんか全然問題ないでしょう?
 だって実際に朝鮮学校の校長が北朝鮮のスパイと共謀して日本人拉致をやっていますから、外形的事実に合致しているのです。
  1. 2014-09-30 22:07
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To よもぎねこさん

こんばんは。

彼らの言う「人権」とは、私達一般人の考える人権や、辞書に載っている人権とは全くの別物なんでしょうね。私はたまに「似非人権派」などと表現していますが、ここまではっきり別物であれば、ちゃんとした名称を考えるべきなのかもしれません。「人権」で一括りにすると紛らわしいですからね(笑)。

朝鮮学校の指摘部分については、これは外形的事実ではなく事実なので全く仰る通りかと。しかし、このことについて人権派弁護士様は外形的事実すら認めないでしょうね。奴らは事実や法律より主観を盲信しますからねぇ。

  1. 2014-09-30 22:15
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

こんにちは。

引用記事を読む限り、「自分達の解釈、信ずることが事実でそれ以外の意見は認めない。」とねじ込んでいるとしか見えません。
そもそも朝日の誤報が、政府に吉田元所長の言を反故にする形で公開を決断させたのですが、彼等にかかると朝日の大勝利になってしまいます。信仰は何にも増して強いものです。

マスゾエもアレですが、宇都宮健二が都知事になっていたら東京はどうなっていたことか。
  1. 2014-10-01 05:16
  2. URL
  3. koguma #-
  4. 編集

To kogumaさん

こんばんは。

ひょっとしたら、舛添よりは宇都宮の方がマシだったかもしれません。

いくら宇都宮が反原発活動をしたくても、東京には原発なんてありませんし、忙しいからプロ市民活動も疎かになるでしょうし、細川と違って原発以外の公約も充実してましたし、それらの公約は結構まともでした。

舛添みたく余計な都市外交もしなかったでしょうし、行政は基本的に都の職員がやってくれますし、意外とうまくいったかも?。

  1. 2014-10-01 20:23
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

「外形的事実」ですか

こんばんは。
「外形的事実」ですか、良い言葉を聞きました。
左巻き連中の論理がどんなものか、それに対抗するためにどうするか。
正にその一点で良い話です。

on-risuさんご指摘の
>例えば、あなたが道を歩いていて、前方に女児がいたとする。あなたと女児は、たまたま同じ方向に歩いていただけだが、見方によっては女児を狙う不審者だ。それを見た記者にロリコン変質者のレッテルを貼られても、外形的事実により記者を追及出来ない。

此れですね、問題の深刻さは。
この論理でいったら、私なんざ毎日のようにブタ箱に入らねばならない(笑)
この連中を始末する方法を考えることが今の普通の日本人に必要ではないか。
そんな意味で素晴らしい話。
良い話、有難うございます。
  1. 2014-10-01 21:17
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To 短足おじさん二世さん

こんばんは。

面白いロジックを編み出したもんです。名案だとでも思ったのでしょうかねぇ。

この申入書は、9人の弁護士の連名で出されており、おそらく9人で相談しながら作り上げたと思うのですが、弁護士様が9人も集まり知恵を絞った結果がこれとは本当に驚きです。明らかに破綻したロジックなのに、どうして誰も指摘できなかったのか。実に不思議です。

>この連中を始末する方法を考えることが今の普通の日本人に必要ではないか

必要ですね。もちろん、外形的ではなく本当に始末する方向性で(笑)。


  1. 2014-10-01 22:21
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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