2014-10-02 21:39

朝日新聞「一人一人の自由を守りたい・・・!」


「批判から逃げるつもりはない。しかし、暴力は許さないという思いは共にしてほしい。この社会の、ひとりひとりの自由を守るために」。

10月2日朝刊に掲載された朝日新聞の社説だ。これは朝日渾身の自虐ギャグか、失態を悲劇に脳内変換しての自己陶酔か。

一人一人の自由だとか、暴力は許されないとか、そんな誰でも理解している正義について真顔で訴えられても、我々としては「そうですね」としか言いようが無い。そして、朝日新聞がこれを口にしたならば、「でも、お前が言うかね」と失笑されねばなるまい。

長年にわたり日本人全体を貶め、ようやく責任の一端を認め謝罪・検証中の朝日新聞に、「あなたの自由を守りたい」と言われても全然嬉しくない。むしろ腹立たしい。余計なお世話、偉そうに正論振りかざすのは、禊ぎが済んでからにしろと言いたい。

さて、朝日新聞がこんなことを書いたのは、元朝日新聞記者が再就職した大学(帝塚山学院大・北星学園大)に、「元朝日を辞めさせなければ学生に危害を加える」といった脅迫文が送りつけられる事件が発生したかららしい。馬鹿な奴だ。

しかし、脅迫の件で大学と元朝日職員は被害者に間違いないが、一部の人間の犯行を社会的傾向に捉えて論ずるのはいかがなものか。マスコミは、しばしばこういった拡大解釈・論点のすり替えを行い、高見から社会の反省を促す。

少し前、盲目で白杖ついた女子学生が蹴られる事件が発生した。犯人は知的障害者であったにも関わらず、マスコミはあたかも日本人全体の寛容さが失われつつあるかの様な論調で社会に説教した。右傾化が影響している、なんて暴論も見かけた。

脅迫状も障害者暴行も、特定個人の犯行であって、一般国民のモラルとは無関係だ。なのに、マスコミは関係性をでっち上げて国民の反省を促す。そして、誰も反論できない絶対正義を説きながら、さりげなく自分達の主義主張を忍び込ませる。

今回取り上げた朝日新聞の社説もそうだ。個人的犯行を社会的傾向に拡大解釈し、暴力は許さないと絶対的正義を掲げ、それは人々・社会を守るためだと訴える。この幼稚なストーリーに、こっそり自らを正当化する主張が忍ばせてある。

具体的には、「朝日誤報に対する批判」を「異なる価値観に対する社会の非寛容」にすり替えた。そして、「多様な言論や価値観を認めよ」と主張している。要するに、「朝日新聞の報道も多様な言論や価値観だから批判しちゃダメ」、と言いたいわけだ。

誰も反論出来ない正論に組み込むことで、同時に自分達の主義主張も正当化する。しかも、正論の前提は個別事例の拡大解釈による創作。いい加減にしろ。一々検証や説明が求められる偏向情報など有害で、認めるべき言論や価値観とは言えない。

朝日新聞は社説の中で、異なる価値観に対する社会の非寛容について次の様に述べている。

 ネットや雑誌には「反日」「売国奴」「国賊」などの言葉が平然と躍っている。社会はますます寛容さを失い、異なる価値観に対して攻撃的になってはいないか。

そっくりそのままお返ししたい。

朝日新聞やサヨクメディアには「右傾化」「ネトウヨ」「偏狭なナショナリズム」などの言葉が平然と踊っている。サヨク勢力はますます寛容さを失い(元から無いけど)、異なる価値観に対して攻撃的になってはいないか、と。

そして、個別犯罪の責任を社会に被せる朝日の社説は、日本人を貶めるという報道被害の本質において、従軍慰安婦問題や吉田調書問題などと全く同じであり、謝罪・検証中の朝日新聞が決して口にしてはならない主張である、と。

脅迫状は許さない?、当たり前だ。みんなの自由を守りたい?、勝手にしろ。

だが、善良なる日本人は朝日新聞を許さないし、朝日新聞が人々の自由を守るとも守れるとも思っていない。自覚しろ。朝日は置かれた立場をわきまえ、慎重に言葉を選ぶべし。




朝日:大学への脅迫―暴力は、許さない
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
" 自由にものを言う。
 学びたいことを学ぶ。
 それらを暴力によって押しつぶそうとする行為を、許すわけにはいかない。"
 かつて慰安婦報道に関わった元朝日新聞記者が教授を務める帝塚山学院大(大阪狭山市)に9月、別の元記者が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市)には5月と7月、それぞれの退職を要求し、応じなければ学生に危害を加えるという趣旨の脅迫文が届いた。警察が威力業務妨害の疑いで調べている。
" 「辞めさせなければ学生に痛い目に遭ってもらう。釘を入れたガス爆弾を爆発させる」
 「元記者を辞めさせなければ天誅(てんちゅう)として学生を痛めつける」
 北星学園大には、「爆弾を仕掛ける」という内容の電話もあったという。"
 攻撃の対象は元記者本人にとどまらない。家族までもがネット上に顔写真や実名をさらされ、「自殺するまで追い込むしかない」「日本から出て行け」などと書き込まれた。
 朝日新聞は8月、過去の慰安婦報道について、女性を強制連行したと証言した吉田清治氏(故人)に関する記事を取り消した。間違った記事を掲載してしまったことに対して多くの批判が寄せられており、真摯(しんし)に受け止めている。
 しかし、だからといって学生を「人質」に、気に入らない相手や、自分と異なる考えを持つ者を力ずくで排除しようとする、そんな卑劣な行いを座視するわけにはいかない。このようなことを放任していては、民主主義社会の土台が掘り崩されてしまうだろう。
 「反日朝日は五十年前にかえれ」。1987年5月3日、朝日新聞阪神支局に男が押し入り散弾銃を発砲、記者1人が殺害された。犯行声明に使われた「反日」は、当時はあまり耳慣れない言葉だった。
 あれから27年。ネットや雑誌には「反日」「売国奴」「国賊」などの言葉が平然と躍っている。社会はますます寛容さを失い、異なる価値観に対して攻撃的になってはいないか。
 意見を述べ合い、批判し合う自由こそが社会を強く、豊かにする。戦後約70年をかけて日本が築きあげてきた、多様な言論や価値観が交錯する社会を守りたい、暴力に屈することのない社会をつくっていきたいと、改めて思う。
 朝日新聞への批判から逃げるつもりはない。しかし、暴力は許さないという思いは共にしてほしい。この社会の、ひとりひとりの自由を守るために。






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コメント

>真摯(しんし)に受け止めている。

 真摯に受け止めているなら、問題の元記者達に記事を書かせて掲載した経緯をきとんと説明したら?

 シバキ隊が桜井誠の本の売った本屋と出版社を脅迫したことを報道したら?

 金子康之札幌市議会議員のツィッターの一言で議員辞職勧告を議決した札幌市議会を非難したら?

 せめて産経新聞支局長を拘束している韓国政府を非難したら?

 朝日の寛容って、自分の気に入らない人間への言論弾圧を煽る事ですからね。
  1. 2014-10-02 22:46
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To よもぎねこさん

こんばんは。

真摯に受け止めている、キリッ!。
反省まっただ中にあるはずの自分が言うなと(笑)。

立場が理解できていない様ですね。朝日が誤報に対する批判を真摯に受け止めているか否かは、朝日以外の皆様が判断することであって、朝日は認めてもらえるように誠心誠意努力せねばならない立場です。

要するに、朝日新聞は全然反省していない、あるいは反省の認識が世間のそれと乖離している、と言うことなのでしょう。

>朝日の寛容って、自分の気に入らない人間への言論弾圧を煽る事ですからね

誤報(捏造)に対する批判的意見も気に入らない様ですね。言論弾圧したくてしたくてたまらないから、こんな社説が書けるのでしょう(笑)。

  1. 2014-10-02 23:12
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

第三者委員会

こんにちは。
鏡を見ろ!という古典的な突っ込みは、いつの時代も有効ですね。


それはさておき…
朝日の『誤報』を検証する第三者委員会のメンバーが発表されましたね。
朝生のあの人の存在感が大きくて、この人の名前だけで「所詮朝日だな」という感想を持ってしまいます。

実際他のメンバーはどんなものでしょうね。
Wikipedia等で略歴を見た程度の知識であれこれ言うべきでなないかも知れませんが、保坂さんは視野が狭そう、林さんはいかにも朝日的なイメージで期待出来ない感じです。
委員長の中込さんは、弁護士であまり変な色は付いていないようなので、議論のまとめ役としては良い気がします。
外務官僚上がりの岡本さんは、天木某とか孫崎某のようなぶっ飛んだ連中とは異なり、常識と経験を兼ね備えた人には見えます。
北岡さんは、朝日が口を極めて罵倒してきた集団的自衛権容認の道をつけた懇談会の座長さんなので、これはびっくりしました。
波多野さんは、地味に実証的な研究をしてきた感じで、否定も肯定もしにくいですね。
ちょっと思ったのは、学者の北岡さん、波多野さんは共に日中歴史共同研究の日本側委員の経験が有るとの事で、それはそれで良いのですが、今回の検証では日韓関係が大きなウェイトを持つ以上、むしろ日韓歴史共同研究の委員経験者を指名しても良かったと言うことです。
となれば、イチオシは筑波大学の古田博司教授です。韓国ウォッチャーとしても著名なので、朝生のあの人の毒をかなり中和して、それなりにバランスのとれた印象を与える事ができた気がします。



  1. 2014-10-03 16:52
  2. URL
  3. もらもら #Fldqm66o
  4. 編集

To もらもらさん

こんばんは。

朝日の第三者委員会の人選について、私が一番気になったのは「朝日新聞に批判的な慰安婦問題の専門家が一人もいない」と言うことです。また、検証期間が2か月と短く、総合的に考えて期待できないと評価せざるを得ません。

このことについて、別途エントリーを書き進めており、近々(たぶん今夜)にアップする予定です。

  1. 2014-10-04 19:09
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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