2014-10-11 20:45

御嶽山噴火に浮かれる反原発派の「科学的考察」


反原発派は御嶽山噴火を都合良く利用する。噴火直後にアップしたエントリーでそんな予想を書いたが、予想通りの展開を見せている。川内原発の再稼働時期が近づき、精神的に追い詰められた反原発派が、突如吹いた「神風」に大喜びしているのだ。

多数の死傷者を出し今も捜索活動が続く御嶽山噴火について、いち早く自分達の主義主張の正当化に利用した反原発派。毎度の事ながら、連中の節操の無さ、下劣な人間性には反吐が出る思いだ。反原発派に人の心は無いのだろうか(無いけど)。

さて、神風に浮かれ舞い上がった反原発メディアの雄、中日(東京)新聞は6日、「原発再稼働 御嶽噴火は新たな教訓」なる社説を掲載した。興味深いことに、御嶽山噴火から川内原発の再稼働について「科学的」に考察しているらしい。

社説では、「川内原発の再稼働は科学的に正しいことなのだろうか」と問いかけ、「川内原発の適合をは見直す方が、科学的だと言えるのではないか」と締めくくっている。科学ねぇ。反原発と科学は同居する余地の無い水と油だ。実に興味深い。

ともあれ、せっかく反原発派が科学的に原発の是非を論じると言うのだから、中日新聞の「科学的考察」とやらを読ませてもらおうじゃないか。社説全文は最後に掲載するとして、「科学的考察」に相当する部分を以下に抜粋する。

・・・抜粋終わり。

え?、抜粋してない?。だって仕方が無いじゃないの、社説には科学的考察なんてどこにも書かれていないのだから(笑)。

つまり、中日新聞は自分で「科学的に正しいのか?」と疑問を呈しておきながら、科学的考察を一切行わず、「川内原発再稼働は科学的に正しくない」と結論づけている。何を言っているのか分からないかも知れないが、大丈夫、no-risuにも分からない(笑)。

しかし、これが反原発派の思考回路なのである。ちなみに、中日新聞が「科学的考察をしているつもりで書いている」とおぼしき箇所は存在する。そちらを抜粋してみよう。


・原子力規制委員会は御嶽の噴火後も「巨大噴火は平均九万年に一度。今回より大規模な噴火に遭っても原発に影響はない。噴火の予兆は監視しており、対処はできる」との考えを変えてはいない。

・しかし火山や噴火の正体を、科学はまだまだとらえてはいない。

・川内原発は火山の群れの中にある。九電も原発の半径百六十キロ以内に、将来、噴火活動の可能性が否定できない火山が十四あると認めている。

・規制委の判定は十分科学的だと言えるのか。川内原発の適合をより多くの見地から見直す方が、科学的だと言えるのではないか。



こりゃ科学的だ(笑)。要は、川内原発は14もの活火山に囲まれ、その噴火は予知できない。規制委は対処出来ると言うが、その判断は科学的根拠に欠ける。川内原発は再稼働するべきではない、科学的に!。と言いたいわけだ。

まず指摘したいのは、規制委の言う巨大噴火と御嶽山の様な通常の火山噴火は全く別物と言うことだ。反原発派は意図的なのか馬鹿なのか知らないが、必ず混同して議論を展開する。混同している時点で、科学的どころか議論に値しない暴論だ。

次に指摘したいのが、川内原発に火山弾や火砕流など直接的被害を及ぼす火山は存在しない点だ。中日新聞は「原発の半径百六十キロ以内に、将来、噴火活動の可能性が否定できない火山が十四ある」などと、あたかも火山リスクが存在するかの様に書いている。

突っ込みどころ満載だ。

「半径百六十キロ以内」と言うが、160キロも離れた火山が噴火しても川内原発には影響無いだろう。いかなる根拠で160キロの範囲を設定したのか。どうせ根拠などあるまい。関係する火山の数を水増ししたいから、過大な範囲を設定しただけだろう。

オスプレイ反対派が危険性を主張する際に、「開発当初から事故が多発している」と開発段階の事故件数を含めるのと同じメンタリティーで、卑劣極まりない偏向情報だ。

中日新聞は160キロ以内に14と表現するが、真に重要な情報は「半径40キロ以内にゼロ」という事実であろう。川内原発から最寄りの火山まで、桜島で50キロ、霧島山で60キロも離れている。御嶽山の噴火は何の参考にもならない。

さらに、160キロ以内の火山を「14」とカウントしているのも問題だ。これも反原発派らしい卑劣な水増しである。活火山の分類には、常時監視を要する47火山と、「過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」の110火山がある。

中日新聞の「14」は後者でカウントしており、47火山でカウントすれば半数の「7」になる。反原発派的には、7より14の方が都合が良かったのだろう。しかし、監視も必要とされない定義上の火山でカウントすることが「科学的」とは言えまい。

がっかりだ。所詮はこの程度か。やはり反原発派に科学的思考を求めても無駄なのか。まあ、科学的・論理的思考が出来ないから反原発派に染まるわけで、己の感情論を優先する自己中心的人種に無い物ねだりしても仕方ないのかもしれないが。




中日:原発再稼働 御嶽噴火は新たな教訓
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2014100602000103.html
 火山は、いつ、どこで、どんな噴火を起こすか分からない-。御嶽山は教えている。巨大噴火は予知できると、火山群近くにある川内原発の再稼働を急ぐのは、科学的に正しいことなのだろうか。
 九州電力川内原発が新たな規制基準に「適合」と判断された後、地元の薩摩川内市長と鹿児島県知事は、政府から経済産業相名の文書をそれぞれ受け取った。
" 「万が一事故が起きた場合は関係法令に基づき、政府が責任を持って対処する-」
 だが、どのような事故を想定し、具体的に何ができるのかは定かでない。"
 むろん原発事故は、電力会社や自治体の手に負えるものではない。だが、政府の力も到底及ばないことを福島の事故は教えている。原状回復や補償はおろか、後始末さえままならない。原発事故の責任を負える者など、この世には存在しない。万が一にも、あってはならない事故なのである。
" 川内原発再稼働のハードルは、地元合意を残すのみだとされている。周辺住民へ安心をアピールするためとしか思えない。
 ところが地元や周辺住民は、白煙を上げる御嶽山と、噴火被害の甚大さを知って、新たな不安を募らせているのではないか。"
 川内原発は火山の群れの中にある。九電も原発の半径百六十キロ以内に、将来、噴火活動の可能性が否定できない火山が十四あると認めている。
 原子力規制委員会は御嶽の噴火後も「巨大噴火は平均九万年に一度。今回より大規模な噴火に遭っても原発に影響はない。噴火の予兆は監視しており、対処はできる」との考えを変えてはいない。
" 「巨大噴火の予知は今の研究レベルでは不可能」とする火山噴火予知連絡会の見解と食い違う。
 かつて御嶽は活動を終えた死火山と考えられていた。有史以来の噴火が起きたのは一九七九年。つい最近と言っていい。今回も新しいタイプの水蒸気爆発という。"
 三年前に噴火した霧島連山・新燃岳の場合、前兆はあったが正確には予知できなかった。地震同様、火山や噴火の正体を、科学はまだまだとらえてはいない。
" 安倍晋三首相は先日の所信表明で「(規制委の)科学的・技術的な判断を尊重し再稼働を進めます」と、原発回帰を宣言した。
 規制委の判定は十分科学的だと言えるのか。川内原発の適合をより多くの見地から見直す方が、科学的だと言えるのではないか。"






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テーマ:「原発」は本当に必要なのか
ジャンル:政治・経済

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コメント

こんにちは。
それは大変な事実ですね。
当然、14火山の半径160㎞に人は住むなと警告しているのですよね。
  1. 2014-10-12 09:04
  2. URL
  3. 名無しクマー #-
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2014-10-12 11:19
  2. #
  3. 編集

To 名無しさん

こんばんは。

日本全国住む場所在りませんね(笑)。

もっとも、彼らにとっては原発事故のみが関心事項で、住民が何人死のうが知ったこっちゃないでしょうけど。


  1. 2014-10-12 20:24
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To ・・・さん

こんばんは。

たまにはこんなこともありますよね。
もっとも、管理者限定コメントを見てすぐに削除したので、依頼理由はよく分かっておりません。あ、説明は不要ですよ。


  1. 2014-10-12 20:28
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

こんにちは。

御嶽山の噴火によって多数の犠牲者が出ました。痛ましいことです。
翻って富士山の場合、直近では江戸時代の宝永年間に大噴火し、周囲の村落には甚大に被害を及ぼし、江戸の町にも降灰がありました。近年富士山が世界遺産に登録され、年間ミリオンオーダーで登山者が殺到し、周辺観光地にも人が増えています。
富士山の周辺には御前崎しか原発がなかったと記憶しています。直線距離140㎞以内で、発電していないだけで核燃料はあります。こっちはどうなのでしょう。原発が止まっていればオーライなのでしょうか。
富士山が彼らが言うような大規模噴火を起こしたら、日本の大動脈の壊滅的寸断や電力、工業や農業への被害、首都圏や中京圏の噴火による(噴火による原発事故ではありません)被災者の数ははかり知れないと思います。
御嶽山を利用して川内原発の再稼働を阻止ししようとする輩は、せめて富士山の半径300キロ内は立ち入り禁止にしないとねぇ。
  1. 2014-10-13 05:24
  2. URL
  3. koguma #-
  4. 編集

To kogumaさん

こんばんは。

富士山は世界遺産に登録される前から、ご来光をみる人々が明け方に行列を作り、ヘッドライトできらめくその様は富士山銀座等と呼ばれております。噴火したら全員イチコロですね。もちろん、周辺の観光地・市街地にも多大な損害が予想されます。

原発は関係ないかと。

常識的に考えて、浜岡原発まで火砕流も火山弾も届きませんから。浜岡原発は火山リスクで妨害できないので、反原発派も別の理由を用意することでしょう。まあ、南海トラフ地震でしょうかねぇ。浜岡は巨大な堤防を建造しておりますが、多分、反原発派は「フクシマの総括が終わっていないのに」とか言うのでしょう。


  1. 2014-10-13 17:29
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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