2014-10-22 21:07

らしくなってきた民主党


どうやら与党ボケからは概ね脱したと見える。小渕・松島の閣僚ダブル辞任に関して、民主党が新任閣僚の所信表明まで審議拒否する意向を示した。泳ぎ方を思い出したか。らしくなってきた。言うまでも無く、民主党「らしさ」とは褒め言葉ではない(笑)。

民主党らしさとは、国会議員のくせに国会内外で政策を語らず、自民党に難癖を付けて相手を貶めることで相対的に民主党の評価を上げようとする姿勢だ。政策より政局、政策を議論する能力が無いから難癖つけるしか能が無いのである。

かつては、失言とか、カップラーメンの値段とか、漢字の読み方など、しょうもない問題で難癖付けていたが、今回は政治と金の問題を突いてきた。政治資金は民主党の方が杜撰と思うが、失う物の無い民主党は「返り血を恐れない」と開き直っている。

「いや、そこは気にしろよ(笑)」と突っ込みたくなるが、民主党に対する国民の信用と関心が薄れていることは彼らも理解しているのだろう。これ以上失う信用は無いし、政治と金の問題を追及してブーメランになっても、国民は自分達に見向きもしないと。

実際、民主党は小渕・松島以外にも、江渡防衛相、西川農水相、山谷国家公安委員長、高市総務相、塩崎厚労相ら5閣僚を追及しているが、西川農水相の安愚楽牧場献金問題は海江田代表の問題でもあるのに、民主党は気にしていない様子だ。

普通なら、失った信用を取り戻すべく努力する場面である。しかし、民主党は自分達の信用を取り戻すよりも、自民党の評価を下げる道を選んだ。さながらゾンビの自爆テロで、このあたりが実に「民主党らしい」のである(笑)。

さて、かつての民主党に先祖返りしたとなれば、今後の民主党の動きは読みやすい。

まず敵失を突き、当該閣僚の説明責任追及を要求し、安倍総理の任命責任を問う。今ここだ。過剰な説明責任要求には付き合いきれないし、任命責任とはとどのつまり安倍総理の辞任要求なので、自民党としては要求を拒否する他無い。

要求が拒否された民主党の次の一手は、安倍総理に対する問責決議案提出と内閣不信任決議案の提出だろう。小渕・松島問題だけでは弱いので、前述5閣僚の閣僚の不祥事追及の様子で判断するだろうが、民主党なら気にせず提出するかもしれない。

しかし民主党は分かっているのだろうか。かつてと現在は状況が大きく異なる。

ねじれ国会が解消されているため、審議拒否にしろ問責にしろ不信任にしろ、かつてほどの効果は期待できない。国民も政権交代なんて希望していないし、不祥事を起こした自民党よりもくだらない問題で時間を浪費する民主党に呆れ怒っている。

小渕は非を認め、大臣を辞任し問題を調査・報告する意向だ。今政倫審に呼んでも聞くことが無く、ただの糾弾会にしかならない。松島のうちわ問題は、厳密には政治規制法違反でも、「有権者に金目の物を配った」と憤慨する国民なんていないだろう。

いくら自民党閣僚を叩いても、それで辞任に追い込み万歳しても、そのことで民主党の評価は全く上がらないし、自民党の支持率は大して下がらない。成果が上がらぬまま時間を浪費し、やがて需要法案が置き去りにされたことに国民は気がつく。

当然、一部の愚民を除き国民の怒りの矛先は民主党に向かう。そして、きたる衆議院選挙・参議院選挙で民主党はボロ負けし、支持率を反映した議席数に近づき、責任野党どころか泡沫野党化する。このまま民主党らしさを貫けば、たぶんそうなる。

せいぜい一時的かつ見せかけの優位に酔いしれてろ。民主党にはお似合いだ(笑)。

余談。民主党が松島法相を狙ったのは作戦ミス。

個人的に、安倍改造内閣にとって最も危険な閣僚は松島法相だと思っていた。うちわ問題以外にも、議員宿舎問題、ストール問題、官車買い換え問題、官僚の出迎え・名札・書類のフォントなど自己中の問題など、小粒な不祥事が目白押しだった。

就任1ヶ月半でこの様、国民の誰もが納得する致命的失態を晒すのも時間の問題だろうと危惧していた。そんな松島を、たかがうちわの問題で辞職に追い込み、自民党へのダメージを最小限に抑えてくれた。民主党には感謝したいくらいだ(笑)。



NHK:民主 審議に応じず 首相の任命責任追及へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141021/k10015568201000.html
 民主党の川端国会対策委員長は、記者会見で、小渕前経済産業大臣と松島前法務大臣が辞任したことについて、安倍総理大臣の任命責任を追及するとともに、新しい大臣が所信表明を行うまでは、関係する委員会の審議には応じられないという考えを示しました。
 この中で、民主党の川端国会対策委員長は、「2人の閣僚が、同じ日に不祥事で辞めるというのは極めて深刻な事態であり、安倍総理大臣が登用した5人の女性閣僚のうち、2人が辞めるというのは異常だ」と述べました。
 そのうえで、川端氏は、「安倍総理大臣の任命責任は極めて重く、いろいろな場で責任を明確にしていく」と述べ、国会審議などを通じて、安倍総理大臣の任命責任を追及していく考えを示しました。また、川端氏は、「交代した大臣が関係している委員会では、新大臣の所信表明から始めていただく」と述べ、新しい大臣が所信表明を行うまでは、関係する委員会の審議には応じられないという考えを示しました。






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コメント

おはようございます。

もう、本当に国会審議は聞くに堪えません。
経済状況が悲惨な状態であり、なおかつ再増税を強行しようとする動きもある中、うちわ?観劇?ハッキリ言ってどうでもいいでしょう。
もっと議論してほしい話題がある中、こんなことをしてるから支持を失うということをなぜ理解できないのでしょうね。

大衆の「妬み」を煽って支持を得よう、など、馬鹿にするのもいい加減にしろ、といいたくなります。
  1. 2014-10-23 10:08
  2. URL
  3. toshita1967 #-
  4. 編集

こんばんは。

小渕、松島両大臣の辞任に調子付いたのか、このところ野党やマスコミの安倍政権攻撃が激しさを増していますね。続々と閣僚についての「疑惑」が報道されてきています。
内容的には「だからどうした」程度のケチなものですが、粗探ししか能のない日本のメディアにとっては絶好のネタなのでしょう。

しかし、いったい誰がマスコミにリークしているのでしょうね。消費税増税絡みで永田町や霞ヶ関界隈から漏れているのだとしたら、日本の政治は相も変わらず昔のままという事になります。

正直国民は、お粗末な足の引っ張り合いなど見たいと思ってはいません。やるべきことはちゃんとやってほしいと望んでいるだけです。
残念ながらこの国の偉い人達は、メディアも含めて、そのことをほとんど理解していない様に見受けられます。
  1. 2014-10-23 17:42
  2. URL
  3. cn2100 #-
  4. 編集

To toshita1967さん

こんばんは。

本当に酷い国会になりましたね。

そんなことやっている暇があるのかと。重要法案は置き去りでいいのかと。どうしてマスコミは野党を批判しないのかと。野党の無責任を国民が理解できないとでも思っているのかと。

いつまで続くのでしょうね。まあ、この調子なら与党は野党を無視して法案採決せざるを得なくなるでしょうが、そうしたらまた「強行採決!」と言って喚くのでしょうね。法案の中身じゃなくて。


  1. 2014-10-23 19:15
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To cn2100さん

こんばんは。

マスコミも野党レベルで大騒ぎしていて見るに堪えないわけですが、自粛中の朝日新聞はかなりトーンが低くて、これだけは不幸中の幸いかもしれません。特定秘密保護法などでは目を覆う紙面でしたが、今のところは大人しいもんです(笑)。まあ、いつまで我慢できるやら、ですが。

不祥事の出所、どこなんでしょうね。民主党が独自に調べ上げてきたものも多い(うちわとか)と思いますけど、それだけじゃないと思います。また、不祥事祭りの流れに乗ったマスコミも積極的に調べ始めたんじゃないでしょうか。早速出てきた後任経産相のSMバー問題とか。

いずれにしろ、しょうもない不祥事にかまけてないで優先順位を考えろと言いたいですね。野党もメディアもクソです。理解しているのは自民党だけですよ。情けない。


  1. 2014-10-23 19:24
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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