2014-11-14 21:44

寒冷地ナマポの貧困アピール


11月5日、ナマポ引下げに反対する団体が衆議院の議員会館で集会を開催した。各地のナマポ護受給者が出席し、自分自身や周囲の受給者達の暮らしぶりを報告、ナマポ水準確保を求めて懸命に困窮をアピールした。なお、例によって家計簿の公開は無し。

そのナマポ生活実態レポートについて、寒冷地に住むナマポの「悲痛な叫び」が弁護士ドットコムに紹介された。なるほど、集会は人権派弁護士共がお膳立てしていたわけか。会場は議員会館だから、共産党あたりも関与しているに違いない。

要するに、集会は人権派団体が主催する「困窮アピール大会」で、弁護士ドットコムに紹介された寒冷地ナマポの生活レポートは、困窮アピール大会の「優秀賞受賞作品」、といったところか(笑)。

さて、問題は受賞作品の内容だ。突っ込みどころ満載である。本エントリーでは、以下にレポート内容を紹介し、疑問点を解説しながら強欲ナマポの欺瞞を暴く。


基本情報
氏名年齢性別:氏名不詳、年齢不詳(推定40~50代)、男性
居住地:長野県諏訪市
生活扶助:66,790円/月(40~59歳の2級地-2)
住宅扶助(長野県単身世帯):37,600円(上限)
冬期加算:8,820円/月(11月~3月)



疑惑その1 信州の夜はマイナス20度を下回る寒さ! 
本ナマポ受給者は、長野県の諏訪市に住んでいる。彼によると、「夜はマイナス20度を下回る寒さで、日中でも零下は当たり前です」とのこと。はて。確かに諏訪は寒いけれど、マイナス20度を下回るほどの寒冷地だったか?。

ということで調べました。諏訪市の気温は次の表の通り。


諏訪市気温

ご覧の通り、最も寒い1月でも最低気温の平均はマイナス5.9度。no-risuはそれなりに諏訪を知っているが、マイナス5.9度でも「感じていたより寒い」との印象を受ける。それを「マイナス20度を下回る」とか、いくら何でも盛りすぎだろう(笑)。


疑惑その2. 酷寒劣悪な住宅事情!  
レポートによると、諏訪のナマポの住み処の大半は「築30年から50年、家賃2~3万円のアパート」で、「朝起きると枕元に雪が積もっていたり、流しにたまった水に薄氷が張っていたり(するほど寒い)」とのことだ。まさに平成の残酷史である。

しかし、つい最近まで毎日物件探しをしていたno-risuの感覚からすると、その様なオンボロ安アパートを探す方が難しい。築年数と家賃は意外と比例しない。諏訪の住宅扶助(単身)は3,7600円と十分に思えるが、諏訪にはボロアパートしか無いのか?。

ということで調べました。

物件検索サイトの最大手、「sumo(スーモ)」を利用し、諏訪市の物件を「家賃3万5千円以下」「管理費・共益費込み」で検索。

結果=54件ヒット(うち築30年以上8件)。 


築26年3万3千円CATV見放題
参考物件:築26年、家賃3万3千円、ケーブルTV見放題!


sumoに掲載された物件写真を見る限り、「すきま風が吹き込んだり朝起きると枕元に雪が積もる」物件は無かった。当たり前だ。そもそも、すきま風が吹き込む物件は修繕してから紹介に出される。さっさと引っ越すか、ガムテープで隙間をふさげ(笑)。


疑惑その3. 凍死寸前、ストーブつける油代も無い! 
ナマポ曰く、「冬でもストーブをつけず、吐く息も白い中、布団にくるまり、照明も消してみじめな生活をしている人も少なくありません」とのこと。電球点す金すら無いのなら、そりゃ灯油を燃やす金なんて無かろう。涙も凍る物語、同情せずにはいられない。

・・・ちょっと待て(笑)。

寒冷地ナマポには暖房費として「冬期加算」が支払われている。諏訪市なら「8,820円/月(11月~3月)」だ。灯油はリッター100円程度だから、月に88リットルの灯油を燃やすことが出来る計算だ。これならかなり暖をとれる。

ということで計算してみました。

石油ストーブの灯油使用量≒0.25リットル/時間(6畳間、火力「強」)
燃焼可能時間≒88リットル÷0.25リットル=352時間≒11時間/日


最低でも、毎日11時間はストーブが使える。上記は火力強で計算しており、実際の燃費はもう何割か良く、石油ストーブでなく石油ファンヒーターならさらに燃費は向上する。「ストーブもつけられない」との証言は、明らかに法螺話であろう。


総括
さすが「困窮アピール大会優秀賞受賞作品」。よくもここまで口から出任せ並べられたもんだ(笑)。彼らに足りない物は、人並みの生活費などではなく、人並みの倫理観と支出管理能力であろう。四の五の言わず家計簿を見せよ。嫌ならそのまま凍死しろ。




弁護士ドットコム:「朝起きると枕元に雪が積もっている」厳寒地の生活保護者が語った「暗い冬の生活」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141105-00002245-bengocom-soci
 政府が検討している「生活保護費の引き下げ」に反対する団体が11月5日、東京・永田町の衆議院第一議員会館で集会を開いた。集会には、各地の生活保護受給者たちが出席し、自分自身や周囲の受給者たちが、どんな暮らしをしているかを説明した。
 長野県諏訪市在住で生活保護を受けている男性は、寒冷地の受給者がどんな「冬」を送っているのか、次のように語った。
"●病気でリストラ。持ち家も家族もなくした
 「私が生活保護を受けるようになったのは昨年からです。それまでは製造業の管理職をしていましたが、持病が悪化し、ついにリストラされました。家族も持ち家もありましたが、その全てがなくなりました」"
" 信州・諏訪は冬の寒さが厳しいことで知られ、湖が凍り付く「御神渡り」で有名だ。
 「夜はマイナス20度を下回る寒さで、日中でも零下は当たり前です。そんな中でも、(地域の)生活保護受給者の6割は、築30年から50年、家賃2~3万円のアパート住まいです。"
" 老朽化が進み、すきま風が入り、日がほとんど当たらない。一般の人は見向きもしないような『ワケあり物件』です。
 朝起きると枕元に雪が積もっていたり、流しにたまった水に薄氷が張っていたり。そんな部屋での生活なんです」"
"●布団にくるまり、たったひとりで過ごす
 男性は持病を抱えているため、医師からは「暖かい部屋で過ごし、病状を悪化させないように」と言われている。しかし、「一日中ストーブを付けていれば、灯油はあっという間になくなってしまいます。そして、生活費をどんどん食いつぶすことになる」と男性は言う。結局のところ、寒い部屋で過ごさざるを得ないのだ。"
 冬場の11月から3月までは、暖房費として、一定額の「冬季加算」が支給される。冬季加算の額は地域や世帯人数などによって決まる。しかし、実際に必要な暖房費は個々人が住んでいる環境に大きく左右される。男性の周囲には、暖房費が不足し、不便を強いられている受給者がいるという。
" 「彼らの中には、冬でもストーブをつけず、吐く息も白い中、布団にくるまり、照明を消してたったひとりで過ごす、みじめな生活をしている人も少なくありません。信州で本当に辛い季節が始まりかけている中で、『冬季加算』を引き下げるという事案が考えられていることが信じられません」
 男性はこう、語気を強めていた。・・・"





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コメント

 ワタシもこれ先日見て驚きあきれました。
 それでエントリーしました。

 http://yomouni.blog.fc2.com/blog-entry-4961.html

 しかし諏訪市って結構暖かいんですね。

 実はワタシは大学時代を北見ですごしました。 日本有数の寒冷地で、ホントにマイナス20℃になる日も珍しくない所ですが、それでも4畳半の下宿では小型のポットストーブ一つで十二分に暖かかったです。

 諏訪市なら10畳前後のアパートでも、ポットストーブ一つで十分でしょう。 それだと灯油代で冬季加算は使いきれないはずですけどね。
 
  1. 2014-11-15 00:36
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To よもぎねこさん

こんばんは。

こんなマイナーネタは誰も注目しないだろうとチンタラ書き進めていたら、よもぎねこさんが先に紹介されているのを発見して焦りましたよ(笑)。

諏訪市が暖かいですか?、北海道から見るとそうなのかもしれませんね。私にしてみれば十分寒いですよ。

私も昔は諏訪くらい寒い街に住んでいました。その後引っ越し、今の温暖な地域での生活はすごく楽で、もう戻りたくありません。毎年苦しんでいた乾燥肌も完全に治りました(笑)。

  1. 2014-11-15 19:32
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

こんばんは。

自分は諏訪ではないですが、昭和50年代に昭和30年代建築のアパートに住んでいたことがありました。ドアは木製で断熱材などない薄壁でしたが、窓はアルミサッシでした。当時でもそれですから、今時枕元に雪が積もるアパートなど諏訪にありますまい。事実なら、この弁護士先生はご自慢の生存権を盾に大家さんを訴えるべきでしょう。

記事の御仁は、灯油と照明代はパチ屋でも払っているのでしょう。パチ屋が24時間営業なら医師が言うように暖かく過ごせるのに。(棒)
no-risuさんがいつも仰せの通り、(ナマポとは無縁の公認会計士お墨付きの)家計簿を見せてから言えと。
  1. 2014-11-16 01:40
  2. URL
  3. koguma #-
  4. 編集

To koguma さん

こんばんは。

枕元に雪が積もるアパート、イメージ的には猟師の山小屋みたいな感じでしょうかね。本当にそんな賃貸物件が存在するのか、家賃3万円もとられるのか、ぜひとも現物の写真を見てみたいものです。

もし本当にそんな酷い部屋に住んでいるのなら、下手したら貧困ビジネスの被害者ですよ。足元見られてぼったくられているに違いありません。一刻も早くまとまな部屋に引っ越す、そういう「支援」は、人権派弁護士も議員もしないんですよねぇ。

  1. 2014-11-16 20:32
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

こんちは

諏訪地域で育ったものですが、確かに納得いかない内容です。
特別な病院も無く単身であるのに、寒い場所にいる理由がこの記事からは読み取れません。

ソース記事の最後の一言を借りますが、この方の生活のほうが「信じられません!」。家計簿を是非見て見たい、そして私のと比較したいですよ。

余談ですが、
寒さについては、湖の凍結具合や住んでいる場所、日当たりによっては極地的に寒いかもしれませんが、それでも-20度が毎日・ずっと続くような事はないでしょう。

流しの氷は古い家なら有り得ますが、枕元に雪はないでしょう・・・。物件サイトで探されたと通りいくらでも良い条件はありそうですね。

暖房費については部屋全体をあたためる必要はないのでコタツで十分、それも豆炭なら安くて暖かい。月8000円ならミカンが買えるほどお釣りが出ると思います。コタツでミカンたべながらぬくぬくと至福の時が過ごせるでしょう。風通しも良いようなので一酸化炭素中毒の心配もありませんし。
  1. 2014-11-16 22:19
  2. URL
  3. tomo #afXvPe0k
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To tomoさん

こんばんは。

信じられませんよね。

ですが、これらの胡散臭い情報は全国各地で語られ、その暮らしぶりはDVDにまとめられ裁判でも証拠に提出され、他人を疑うことを知らない善良な人々は騙され、同情し、悲しみ、非情な国や行政を批判します。それが今も続いている現実です。

そして、これらの窮状を訴えるナマポは、おそらくほとんどが、「コタツでミカンたべながらぬくぬくと至福の時が過ごしている」のです。

流しの水が氷ることなんて、諏訪でなくとも北関東くらいまで行けば当たり前の風景だと思います。我が家もそうでした。冬は流しの水を止めない、数日家を空けるなら水道の水を抜く、普通の家庭の生活の知恵ですよね。


  1. 2014-11-17 21:05
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

国民の義務を果たしてこなかったからこんな事になるわけで、正直死んだらそれはそれでしょうが無いと思いますけどね…
まっ…家計簿の義務化は必須ですね
  1. 2014-11-19 12:24
  2. URL
  3. 大門 #-
  4. 編集

To 大門さん

こんばんは。

家計簿、本当はすでに義務なんですよね。努力義務ですけど。それで書かないのであれば、しっかり罰則付きの義務化を図るべきですね。いい大人なんだから、もう甘やかしたらダメです。それがナマポのためでもありますし。


  1. 2014-11-19 21:13
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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