2014-11-28 22:25

沖縄を中心に一票の格差を叫ぶ!


林朋寛弁護士は、沖縄県で「一票の格差問題」に取り組む弁護士だ。一人一票の原則、すなわち一票の完全平等を求めている。林は沖縄選挙区の選挙無効を求める訴訟を起こしており、12月の衆議院選挙についても無効を求め提訴する予定らしい。

ほう。しかしなぜ沖縄で?。

2013年の参議院選挙では、沖縄と有権者数最少の鳥取を比較すると2.3倍の格差があった。鳥取の一票の価値を1としたとき、沖縄の一票の価値は0.44しかない。半分以下だ。このことから、林は「沖縄県民に対する不当な扱い」と主張している。

はたして、この主張にどれだけの人が賛同するだろうか。林の主張は明らかにおかしい。確かに、沖縄を中心に物事を考えれば、沖縄の一票は価値が低いと言えるかもしれない。しかし、鳥取以外にも目を向けた場合はどうか。

よく話題にされる一票の格差「5倍」。比較対象は常に鳥取で、鳥取の有権者数は万年最下位である。言い換えると、鳥取の一票の価値は常に高く設定されてきた。これが一つの目安で、ちなみに13年の参院選では4.77倍だった。

「おや?」、と思うだろう。沖縄との格差は2.3倍だ。つまり、沖縄の一票よりもっともっと価値の低い地域があるわけだ。価値の低い地域は神奈川・東京・大阪などで、鳥取と比較して昭和の時代から40年以上も5倍程度の格差が続いている。

その神奈川・東京・大阪からすれば、一票の価値は沖縄の半分以下となる。神奈川・東京・大阪は不当な扱いを受けているのだ。林の論理で言えば、沖縄と神奈川・東京・大阪の格差を解消するために、沖縄の議席を半数に減らさねばならない。

ところが、林は鳥取しか見ないで神奈川・東京・大阪などを無視する。自分が正しいと盲信し、弱者に偽装して権利を要求し、不都合な情報から目をそらし、自分の立場でしか物事を考えない。彼の様な人間を、自己中・エゴイストと呼ぶのであろう。

ウソで人を騙すとき、一抹の真実を織り交ぜることが絶大な効果を発揮する。詐欺の常套手段で、林らの主張も似た様なものだ。一部だけ切り取って正しいと主張したところで、問題の全体を見れば間違っていることなど明々白々なのである。

彼らはもう手遅れだろうが、少なくとも私達は物事の一部しか見ない偏狭な人権主義者にはなりたくないものだ。

余談。林は衆議院選終了後に選挙無効を求めて提訴するらしいが、先日お伝えした通り、東京地裁は格差を理由にした選挙無効要求は「不適法」と却下している。もちろん林も知っているはずだが、これも彼にとって「不都合な情報」なのかもしれない。




琉球:是正「一歩ずつ前進」 1票の格差で県内原告
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-235089-storytopic-1.html
 2013年7月の参院選について最高裁大法廷が26日、「違憲状態」という判断を示したことを受け、沖縄選挙区の選挙無効を求めた原告の林朋寛弁護士は「反対意見で1人1票の原則を指摘する裁判官が出てきた。一歩ずつでも進んでいる」と一定の評価をした。林氏は同日、最高裁で判決を傍聴した。
" 13年7月22日の参院選では有権者数が最少だった鳥取と比べ、沖縄は2・30倍の差があった。鳥取を1票とした場合、沖縄の投票価値は0・44票だった。
 最高裁判決が合理的期間論で違憲状態としたことに対し、林氏は「投票価値が0・44票しかない沖縄の有権者に、合理的期間の間は我慢しなさいと言うのは不当だ」と指摘した。"
 最高裁が12年にも違憲状態と指摘したにもかかわらず不平等が是正されていないことに「議員に物事を決める能力がないことが明らかになった。本来なら、政治は裁判所が指摘したこと以上に一歩進んだ改革をするべきだ」と批判した。
 12月に投開票される総選挙についても提訴する予定。「定数削減の議論とは全く違う話で、政党の立場も全く関係ない。平等と三権分立という民主主義国なら当たり前のことを実現しなくてはならない」と話した。




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