2014-12-27 20:40

野党再編の効果に疑問


自民党が政権に返り咲いてから、野党の間では1強自民に対抗すべく野党再編の動きが続いている。ただ、実際に動いている野党幹部は少ないし、再編派はそれぞれ違った思惑で動いているから、マスコミらが騒ぐ割にはたいした進展も無い。

民主党の前原や玄葉ら保守派、維新の江田と橋下、主立った再編派野党幹部はそれくらいだ。少数だから話がまとまりやすいかと言えばそうでもなく、民主党は最大勢力のリベラルが再編否定派で、そのリベラルは維新(主に橋下)を嫌っている。

一方の維新も、江田はリベラル含めた民主党全体の切り崩しを目論み、橋下は民主党のリベラル勢力を蛇蝎のごとく嫌っている。橋下は江田が民主党幹部と接近するたびに牽制を入れ、先日の衆院選では「民主党より断然自民党」とまで述べた。

こんな調子だから与党再編は当分進まないだろうが、そもそも再編が野党にもたらすメリットは何だろうか。再編すれば、自民党に対抗する一大野党勢力が生まれると言う。本当にそうか?。

少なくとも、これまでの再編劇は全て再編派の自滅をもたらした。維新と野合した太陽は1年で分裂し、次世代として再スタートしたが衆院選で壊滅した。江田が破壊したみんなの党は即消滅し、江田と維新に合流した結い議員も衆院選で減少した。

これによって浮いた議席は、再編慎重派が主流の民主党と、再編など眼中に無い共産党が獲得した。国民は安定した政党を好み信用する。みんなの党が長らく勢力を維持・拡大出来たのも、渡辺商店の品揃えや経営が安定していたからだ。

橋下旋風が終了したはずの維新が衆議院選で議席を維持できたのも、多くの有権者が橋下に慣れて、ある種の安定感を感じ始めているからだろう。もし江田が単独代表になっていたら、江田維新は衆院選で壊滅的敗北を喫したに違いない。

こうして考えると、野党再編には様々な避けられないデメリットが浮かび上がる。

まず、再編の過程で野党内に亀裂が生まれる。再編に加わらず残された勢力には甚大なダメージが残り、最悪はみんなの様に消滅の憂き目を見る。独自路線に走っても、次世代や生活の様に落ちぶれる可能性が高い。

再編新党にしても、その勢力は野党(A)+野党(B)にはならず、野党(A-a)+野党(B-b)にしかならない。そして、衆院選からも分かる様に、有権者の支持も野党A支持者+野党B支持者にはならない。再編絡みの新造党に有権者は厳しい。

戦闘力300の自民党に対抗するため、戦闘力40の維新と70の民主が合体して、戦闘力80~100程度の新党を作るイメージだ。再編より共闘の方が強い(笑)。

それでも、一つの政党としてみれば強化されるわけで、権力欲におぼれる連中を抑え、てんでバラバラの政策も固め、党をまとめ上げてある程度の期間を経過出来れば、党に対する重みや安定感が生まれ、有権者も支持するようになるだろう。

非常に難しそうに思えるが、一応、実際に成功したと呼べる事例はある。民主党だ(笑)。つまり、今の野党再編の行き着く先は第2の民主党だ。政党は国民に政策を評価され成長すべきなのに、手っ取り早く再編で勢力拡大を目論めば必ずそうなる。

順序が逆だ。野党がまずすべきは、政策を固め選挙で国民の信を得ることだ。その後、政策で共闘可能な野党同士が合流すれば、一つの塊として再編され有権者も戸惑わない。現状はただの野合であり、明らかに民主党の軌跡をなぞっている。

再編が最高に上手くいったとして、それで誕生するのが第2民主党。やる意味あるか?。





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コメント

おそらく日本の政治情勢は一個の巨大与党と、どこまでも与党になれない共産党、それと複数の小規模政党が存在するというものになるという気がします。

結局40年位前のスタイルに戻っただけでしょう。当時だって野党再編とか言って社公民だとか社共だとか、自公民だとか勝手なことはさんざん言ってました。結局何一つ実現しませんでしたが…

思うに何の事はない、社会が潰れ、与党の一部が野党化し分裂、共産がそのまんまという世界でしょう。何も変わっていない、というかもはや変わりようはないのです。

日本政治は二大政党制をやるには成熟しすぎてるのです。巨大与党がいろいろな利害関係の判断をやり、それがある程度以上程度うまく言ってる状況でどうしてわざわざ二大政党を作る必要があるのでしょうか。

そうなれば一地対立して地域で軋轢をフヤs無いというのは、前の2大政党制を否定s知多日本の地方の知恵でした。自民党はその知恵の上に乗っかって政権を維持してたのです。
歴史を見るならばそれを逆回転させようとしたのですからうまくいくはずがありません。

結局元に戻るということです。所詮は人の浅知恵でしょうか。
  1. 2014-12-28 00:13
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  3. kazk #cPv2SIBE
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To kazkさん

おはようございます。

日本の政党の勢力構造は、おそらく民意が強く反映されているからそうなるのだろうと思います。いくら野党が政治家主導で器を新造したり壊したり張り付けたりしても、選挙を行えば国民性が元の安定形に戻そうと作用します。ですから、現状の野党再編は「所詮は人の浅知恵」だと言って問題ないでしょうね。

二大政党制は、今は良くても将来的に必要になる場面で無いと困りますし、自民に緊張感を持たせるためにも必要かと思います。人も組織も、増長したり惰性に溺れたりするものですからね。一強であり続ければ、自民党もすぐそうなるでしょう。


  1. 2014-12-28 07:51
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  3. no-risu #-
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