2015-03-23 21:39

那覇市議会は市民活動会議


3月20日、沖縄県の那覇市議会が「米軍機の安全性が確認できるまでの航空訓練停止」を求める抗議決議案と意見書案を全会一致で可決した。米軍機からの部品落下件数が、昨年1年だけで16件と相次いだためだ。

抗議決議には「人命に関わる大惨事につながる危険性があり、県民に与えた不安と恐怖は計り知れない」「米軍の対応は言語道断であり、許せるものではない」といった厳しい文言が並び、関係機関各所に送りつけられた。

アホか。こんなくだらない決議が市議様の仕事とか、沖縄県の市議はよほどのアンポンタンでも務まるらしい。個人的な主義主張をゴリ押し、特定市民の感情に迎合し、マスコミらに対するアピールを優先するのが仕事なら、市議なんて不要だ。

論理的に考えて、米軍機の部品落下など心配するほどのリスクとは言えない。昨年1年で16回も発生したと言うが、それで何らかの被害は発生していないし、16回には人体に直撃しても問題無いくらい軽い部品の落下も含まれている。

もちろん、もっと危険な部品が落下する可能性はあるし、落下部品が人に重傷を負わせたり死亡させたりする可能性もある。しかし、可能性で論じるのなら、強盗のナイフやピストルに命中し、被害者市民の命を助けることだってありえる。

可能性は無限なので、タラレバによる議論は無意味だ。重要なことは、可能性の具体的実現性を議論し、対処すべきリスクの優先順位を見定めることだ。べつに難しい話ではなく、常識的に考えれば誰にでも分かるだろう。

目下、沖縄の「人命に関わる大惨事」を量産しているのは車だ。沖縄県警が19日に発表したところによると、2014年は人身事故だけで6242件発生した。うち、飲酒運転による人身事故は117件で、事故に占める割合は全国ワーストである。

一々比較するまでも無いが、米軍機の部品落下による被害件数はゼロ、自動車事故は人身事故だけで6242件、落下部品の重量は100g前後、自動車は1トン以上の鉄の塊、どちらが「県民に不安と恐怖を与える危険性」なのかは明白だ。

また、人身事故を誘発した飲酒運転のリスクも無視できない。部品落下の人身事故はゼロだが、飲酒運転の人身事故は117件。実効ある抜本的再発防止策を講じるまで、アルコール類の販売や居酒屋営業は禁止させるべきではないのか。

しかし、那覇市議会は自動車やアルコールのメーカーや販売店に抗議しない。人身事故を「県民に不安と恐怖を与える危険性」とは絶対に言わないし、「言語道断で許し難い」とも言わないし、原因究明も再発防止策も求めないのである。

この差は何を意味するか。分かりきったことだ。那覇市議会は、市民の身の安全なんてこれっぽっちも考えていない。考えているのは米軍基地問題であって、米軍を批判するために市民を利用し、市民の味方面しているだけなのだ。

だから、リスク評価なんて微塵も考慮せず(そんな能力も無いが)、身勝手な価値観や損得勘定で議題の優先順位を決定する。これが議会と呼べるのか。客観的に見れば、市民活動家の集会そのものではないか。まあ、実際そうなのだろうけど。

きっと、那覇市において市議とはプロ市民活動の延長線上にある職業なのだ。


追記。勘違いされないよう補足しておくが、「まずは自動車業界やアルコール業界に対して同様の抗議決議をせよ」等と言いたいわけではない。上でくだらないと書いた通り、那覇市議会の抗議書と意見書自体が非常識で馬鹿げている。



琉球:「大惨事につながる危険性」 那覇市議会、米軍機部品落下で抗議決議
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-240629-storytopic-3.html
 那覇市議会(金城徹議長)は20日の本会議で、米軍機からの部品落下事故が相次いでいることに対し、安全性が確認されるまで航空機訓練を実施しないよう求める抗議決議案と意見書案を全会一致で可決した。
 抗議決議では「過去1年間で16件も落下事故の発生が判明している。人命に関わる大惨事につながる危険性があり、県民に与えた不安と恐怖は計り知れない」とし、「日米両政府に原因究明や再発防止を何度求めても十分に改善されていない。米軍の対応は言語道断であり、許せるものではない」と指摘している。
 その上で(1)事故原因の徹底究明、関連情報の速やかな公開(2)安全性が確認されるまで航空機訓練を実施しないこと(3)実効ある抜本的再発防止策を講じること―を求めている。
 抗議決議の宛先は駐日米国大使、在日米軍司令官、在沖米海兵隊基地司令官、嘉手納基地第18航空団司令官ら。意見書の宛先は首相、防衛相、沖縄防衛局長ら。


琉球:人身事故の飲酒率、25年連続全国最悪 14年県内
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-240601-storytopic-1.html
 沖縄県警は19日、2014年の交通人身事故発生状況を発表した。14年の人身事故の発生件数は前年比422件減の6242件で、うち約1・87%の117件が飲酒絡みの事故だった。14年に県内で発生した人身事故件数は過去10年間で最少だったにもかかわらず、飲酒絡みの事故の占める割合は25年連続で全国ワーストとなった。
 県警交通企画課によると、飲酒絡みの事故は13年の約2・01%から0・14ポイント減少したが、全国平均の0・77%の約2・4倍と高く、飲酒運転がまん延している現状があらためて浮き彫りになった。全国2位は1・52%で、沖縄と0・35ポイントの差があった。また14年に県内で発生した交通死亡事故34件のうち、26・5%の9件が飲酒絡みによる事故で、2年連続全国ワーストだった。
 県警交通部の大城吉孝管理官は「社会全体で飲酒運転根絶に向けた啓発を図ることが必要だ。県警も引き続き取り締まりを強化する」と述べた。







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コメント

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=104602
県議会も似たようなことをやってましたね。
こちらは飲酒運転による事故も含めているようなので、市議会以上にアホだと言って良いでしょう。
  1. 2015-03-24 07:21
  2. URL
  3. ciel #-
  4. 編集

To cielさん

こんばんは。

飲酒運転を含めてると言われて確認しましたが、なんと「米兵の飲酒運転」だけを問題視しているんですね。これは酷い、まさしく底なしのアホです(笑)。

  1. 2015-03-24 19:20
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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