2015-04-07 21:30

翁長が「粛々=上から目線」と感じる理由


菅官房長官がよく「粛々と辺野古移設作業を進める」と述べることについて、翁長沖縄県知事は4月5日の会談で「問答無用という姿勢が感じられる」「上から目線の粛々という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れ、怒りは増幅される」と批判した。

批判を受けて、菅官房長官は「上から目線に感じられるなら今後は言わない」と応じた。しかし、「粛々=上から目線」とする翁長の主張について、多くの国民は違和感を感じたのではなかろうか。何故なら、「粛々」にその様な意味は無いからだ。

「粛々」とは、おごらず心身を引き締め、つつしんで事に臨む様を意味する。自分を律する場面で用いられる言葉で、上の者が下の者を威圧する言葉ではない。普通の日本人は、「粛々」が上から目線ではないことを感覚的に理解している。

だから、「粛々=上から目線」と批判する翁長に違和感を覚える。no-risuも首を傾げた一人で、「キチサヨの思考回路は意味不明だな(笑)」と一笑に付そうとも思ったが、今回は翁長の被害者意識についてちょっと真面目に考えてみた。

会社で考えると分かりやすい。

ある会社でミーティングを行った際、管理職が「計画的に仕事をしましょう」と述べた。普通の社員にとっては何てことの無い発言だが、計画的に仕事をする意思・能力が無く、それを自覚している不良社員ならどうか。

不良社員はこう考える。「計画的に仕事をしないオレへのあてつけか!」と。逆切れ的な被害者感情を抱き、「計画的=自分への圧力=管理職の上から目線=横暴・パワハラ」と思考が流れるだろう。

さらに、不良社員が仕事に対する不平不満を主張し、それに対して社長や人事部長が「君の意見はよく分かったが、社としては適切に業務を遂行する」と述べたらどうか。もちろん、不良社員は「適切なら安心だ!」なんて喜びはしないだろう。

社長らの「適切」に他意が無くても、背景にある圧倒的権力により、「適切なんだから文句ぬかすな」といった圧力を感じとるに違いない。そして、「適切=自分への圧力=社長の上から目線=横暴・パワハラ」と被害妄想を爆発させる。

翁長の思考も似た様なもので、言葉本来の意味と異なる「粛々=上から目線」の認識は、理不尽に強硬な移設反対を主張し続けることへのやましさと、政府に対する恐れが引き起こした被害妄想が根底にあると考察するのが自然だと思う。

「粛々」を封印した菅官房長官は、とりあえず「適切」「堅実」「丁寧」といった言葉を代用している。しかし、反発理由が言葉の意味と無関係な被害妄想にある以上、「適切」でも「堅実」でも「丁寧」でも、翁長は全てを「上から目線」と認識するに違いない。

心底惨めな奴だ。




東京:辺野古工事は止まらず 菅長官「粛々」封印
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015040702000145.html
 菅義偉(すがよしひで)官房長官は六日の記者会見で、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設に関し、「関係法令に基づき粛々と進めていく」との表現を今後使わないと表明した。五日に会談した沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事が「上から目線」と反発したためだが、「関係法令に基づいて適切に対応していく」と述べ、沖縄県民の反対にかかわらず、工事を進める考えを示した。
 菅氏は会見で「『上から目線』ということだったので、そう感じるのであれば表現は変えていくべきだろう。不快な思いを与えたなら、使うべきではない」と述べた。
 しかし、翁長氏が強く求めた新基地建設断念については「適切に対応していく」と述べ、法的な手段を使ってでも工事を続けていく考えを示した。菅氏は「粛々と」を「適切に」と言い換えただけで、政府の姿勢は全く変わっていない。菅氏は六日夜のBS民放番組で「(新たな移設先の検討は)しない。辺野古移設は日米で長い間議論し合意した」と明言した。
 翁長氏が要望した首相との会談について、菅氏は会見で「どのような要望をされているのか。具体的なことは聞いてない。そうしたものを話し合いで聞かせていただいて検討したい」と述べるにとどめた。
 翁長氏は五日の菅氏との初会談で「粛々と進める」との発言について、「問答無用という姿勢が感じられる」「上から目線の粛々という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れ、怒りは増幅される」と批判した。







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テーマ:沖縄問題
ジャンル:政治・経済

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コメント

翁長雄志にしてみればこの方法しかないのですよ。
実務的な議論の土俵では到底太刀打ち出来ない。徹底して「被害者沖縄」「可哀想な沖縄」をアピールして政府側を悪代官に仕立て上げるわけです。感情論のみをぶつけていくわけですから、どんなに話合いしたって、永遠に平行線です。
私、生粋の沖縄人ですが、沖縄マスゴミにはもうウンザリ。メディアリテラシーの感覚に乏しい沖縄県民にもウンザリ。マスゴミに操られ大衆迎合政治で政権維持を図る翁長はどうしようもありません。
  1. 2015-04-07 23:04
  2. URL
  3. ランディ #-
  4. 編集

To ランディさん

こんばんは。

「沖縄マスゴミにはもうウンザリ」のご意見は嬉しく思いますが、それが沖縄でどの程度のコンセンサスを得られるのか気になるところです。何だかんだ言っても、翁長は知事選で勝ちましたし。

翁長の戦略は本当によく分からなくて、はた目には間抜けそのものです。でも、仲井真の前例もありますし、裏で現実路線を模索しているのかもしれない。が、とてもそうには見えない。

ひょっとしたら、沖縄県政でも類を見ない愚か者が知事になったのかもしれませんね。

  1. 2015-04-07 23:37
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

頭の上は隠せても…

no-risuさん、こんばんは。

翁長氏が「粛々と」という言葉を気にしていたのはかなり前からですよね。たぶん。

ちょっと前に、翁長氏が「岩礁破砕許可を"粛々と"取り消す」みたいなことを言って、「ヘッヘ~、使ってやったぜ!」と言わんばかりのドヤ顔をしていた記憶が鮮明に残っております。

自分には「粛々と」という言葉を菅さんのようには使いこなせないことを悟り、だったら向うに使わせないようにしてやるぅ。と、いちゃもんをつけただけに見えますね。
そして、菅さんの見事な塩対応…。

頭の上は何とか隠せているようですが、中身の空っぽさは隠すことができないようですね…。

今夜もゲート前で警察と一悶着やっているようでした。何があったのかは8日の新聞でわかるでしょう。
  1. 2015-04-08 00:03
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  3. mine-y #-
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To mine-yさん

こんばんは。

最近は反対派が連日ゲートや海上で暴れている様で、逮捕者やけが人も続出しているそうですよ。ただ、先日はキャンプシュワブのゲートに新たな障壁(高さ4メートル)を設置したことで、反対派がいつもにましてヒートアップしたらしいので、それを目撃したのかもしれませんね。

翁長の粛々発言、私もまったく同じことを感じました。やっぱそうですよね(笑)。

>頭の上は何とか隠せているようですが、中身の空っぽさは隠すことができないようですね…。

翁長ってヅラでしたっけ?。

  1. 2015-04-08 19:34
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  3. no-risu #-
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