2015-04-22 21:51

那覇軍港浦添移転計画は翁長の致命傷となるか


辺野古移設での埋め立て計画面積は約160ヘクタール。
那覇軍港浦添移転は何と約300ヘクタール。

4月20日、松本哲治浦添市長が那覇軍港の浦添移転計画受け入れを表明した。松本市長は計画反対を公約に掲げ、賛成派と条件付賛成派の有力2候補に勝利した経緯があり、計画に反対する後援者らは怒り心頭だとか。

浦添移転計画について、no-risuはそれほど問題意識を持っていなかった。計画の中身をよく知らなかったからだ。計画には海の埋め立ても含まれていることくらいは知っていたが、計画されている埋め立ての規模までは知らなかった。

だから、翌4月21日の市政報告会(後援会主催)で、松本市長が「埋め立て計画見直しと軍港の位置変更が浦添市の提案通りに実現すれば、埋め立て総面積を現行計画より72ヘクタール縮小できる」と述べたことに衝撃を受けた。

「72ヘクタール縮小できる」。72ヘクタールは広大な面積だが、これは埋め立て計画面積の一部でしかない。ならば、全体ではいったい何ヘクタール埋めるつもりなのか。正確な数字は分からなかったが、沖縄タイムズの計画図面が見つかった。



urazoeitenn.jpg


この図面から、埋め立て面積はおよそ300ヘクタールと思われる。冒頭にも書いたとおり、辺野古移設の埋め立て面積は160ヘクタールだ。浦添は辺野古の2倍の美ら海を埋め立て死滅させるわけだ。凄まじい環境破壊である。

那覇軍港の面積は約56ヘクタールなのに、浦添移転で300ヘクタールが埋め立てられる。面積が膨れあがるのは、物流区画や巨大リゾート区画といった地域振興計画がセットになっているからで、軍事施設受入れの見返りというわけだ。

no-risuはこの計画を断じて容認しない。辺野古とは異なり、大規模環境破壊を許すほどやむにやまれぬ事情は無い。

豊かで美しい自然の海を埋め立て、人工砂浜を造成してリゾート化するなど馬鹿げている。人工浜は生物が生息できず、また半永久的に砂の補充が必要となる。不毛の浜だ。沖縄は泡瀬干潟でも同様の事業を進めているが、野蛮としか言い様が無い。

そして、那覇軍港の浦添移転計画は単なる環境問題にとどまらない。何故なら、移転計画を推進してきたのは、当時那覇市長だった翁長現沖縄県知事だからだ。

辺野古移設において、翁長は環境破壊を政府批判のカードに用いている。サンゴが少々壊れたくらいで政府を糾弾し、県職員に海底調査をさせたり、防衛局や官邸に抗議書を提出したり、作業全面停止を指示して農相に却下されたりと大騒ぎだ。

そんな環境ラブな翁長が、実は300ヘクタールもの美ら海死滅計画を推進していた。どの口がサンゴだの環境だのと言うか。心底人間のクズ、二枚舌にもほどがある。

浦添移転計画は反対派市長の当選で事実上停止していたが、市長が公約を覆したおかげで再び動き出す。計画履行には知事承認などで翁長も深く関与することになるが、その対応に関して辺野古との整合性をとることは極めて困難と言える。

整合性をとるには、市長時代の推進姿勢を反故にして浦添移転凍結を主張するか、辺野古移設容認へと舵を切るしかない。どちらもイバラの道だ。国賊に致命傷を負わせる大チャンスであり、今後の動向が楽しみでならない。




沖縄:「次の市長で阻止を」浦添市長 軍港受け入れで
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=112665
【浦添】松本哲治浦添市長は21日、市てだこ小ホールで市政報告会を開き、公約を撤回して那覇軍港を受け入れたことに触れ「私を信じて投票した人が裏切りだと考えるのは至極当然。ご不満を与えてしまったことを心からおわびしなければならない」と述べた。
 一方で、辞任の考えは明確に否定。「(残り1年9カ月の)私の任期中に軍港が出来上がることはない。次の市長選で、県、那覇、国を敵に回してでも(軍港受け入れを)断固阻止するという市長を誕生させてください」と呼び掛けた。
 報告会には約300人が参加。質疑応答で指名された8人のうち7人が軍港関連を質問。受け入れ是非を問う住民投票の実施を求める声が上がったほか、市長に辞任を迫るやじが相次いだ。松本市長は、キンザー沖の埋め立て計画見直しと軍港の位置変更が浦添市の提案通りに実現すれば、埋め立て総面積を現行計画より「小学校33校分」(72ヘクタール)縮小できると説明した。







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コメント

>浦添移転計画は反対派市長の当選で事実上停止していたが、市長が公約を覆したおかげで再び動き出す。
その停止・再始動も翁長のせいだということが、当の市長のブログに綴られています。
http://tetsujimatsumoto.ti-da.net/e6951772.html
さらに、「政府が会ってくれない」と散々駄々をこねた翁長が、市長の面談要請には一切応じていないということも。
http://tetsujimatsumoto.ti-da.net/e7396330.html
翁長にとって相当痛い腹であることは間違いありません。
そして、メディアはほとんど報道しないでしょう。
無論この市長の話を鵜呑みにするつもりはありませんが、ソースが提示されている部分だけでも材料は十分だと思います。
まさに、
>心底人間のクズ、二枚舌にもほどがある。


もうひとつ、参考までに。
http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2014111600026/
http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2014110102108/
1年半の時間、対抗勢力の違いはありますが、事実として、市長よりも翁長の方が浦添市民の票を多く得ているというのは興味深いことです。
  1. 2015-04-23 01:09
  2. URL
  3. ciel #-
  4. 編集

To cielさん

こんばんは。

情報ありがとうございます。琉球新報の方で公約反故の「いきさつ」が書かれていたので、少し気になっていました。しかし、読んだ感想として、今一つ松本市長のことが信用できません。

というのも、彼の弁解は基本的に「全て他人のせい」です。どんなに言い訳しても、公約を破ったのは松本なのですから、自分の責任も認めて謝罪するか、説得力のある己の政治理念を見せるべきです。

ところが、自分の考えや決意は示されておらず、ひたすら外的要因に責任をかぶせています。こういう人間を軽々に信用するのは危険な気がするんですよね。

  1. 2015-04-23 20:04
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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