2015-04-27 21:32

朝日新聞のバンドン会議記事は報道の鑑


朝日新聞を褒めるエントリ。いいね、何かを褒めるエントリは書く前から気分が良い。批判的エントリはストレス解消になるけれど、同時に心が荒み生の活力が奪われる。今後は、褒めたり応援したりするエントリだけ書く人生を送りたい。

さて、今回紹介したい朝日の記事はコチラ。アジア・アフリカ会議(バンドン会議)において、安倍総理の演説を各国がどの様に評価したかを報じた記事だ。


朝日:安倍首相の演説、韓国が遺憾表明 「おわび」なしを批判
http://www.asahi.com/articles/ASH4Q72HQH4QUHBI02Y.html
 ジャカルタで開かれているアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年首脳会議。安倍晋三首相が22日に行った演説について、韓国は、戦後70年で過去の「おわび」に言及がなかった点を批判した。一方、東南アジア諸国に問題視する空気は薄かった。
 韓国外交省の当局者は22日、安倍氏の演説について「深い遺憾の意を表す」とコメント。安倍氏が村山談話など歴代内閣の談話や歴史認識を継承するとの立場を公言してきたにもかかわらず、「植民地支配と侵略」に対する謝罪と反省という「核心的な表現」を落としたと批判した。
 一方、会議に出席したマレーシアのチーク通信マルチメディア相は「(おわびがなかったことに)大きな意味は見いだしていない。日本による占領という暗い時代、残酷な時代を多くのアジア人は心のなかに覚えている。しかし、今は前進すべき時だ。貧困のない、正義ある社会をどうつくるか。協力し合う必要がある」と話した。
 ミャンマーのワナマウンルウィン外相は「アジアとアフリカの途上国と協力を深めていく姿勢が示されて、いい演説だった」と評価。「侵略」や「おわび」については、「特に我々が言うべきことはない」。
 カンボジアのホー・ナムホン外相も「(おわびなどの言及は)安倍首相が判断すること」、インドネシアの外務次官は「演説で触れられていない言葉についてコメントはない」と話し、主な関心は日本によるアジア・アフリカ地域への積極的な経済関与だとした。(ソウル=貝瀬秋彦、ジャカルタ=古谷祐伸、大野良祐)



記事を三行でまとめるとこう。

1.安倍総理の演説を韓国が批判した。
2.批判したのは韓国だけだった。
3.説明に三行も要らなかった(笑)。


各国の見解も整理。

韓国
「村山談話など歴代内閣の談話や歴史認識を継承するとの立場を公言してきたにもかかわらず、植民地支配と侵略に対する謝罪と反省という核心的な表現を落とした。深い遺憾の意を表すニダ!」

マレーシア
「問題無い。日本による占領という暗い時代、残酷な時代を多くのアジア人は心のなかに覚えている。しかし、今は前進すべき時だ。貧困のない、正義ある社会をどうつくるか。協力し合う必要がある」

ミャンマー
「アジアとアフリカの途上国と協力を深めていく姿勢が示されて、いい演説だった。侵略やおわびについては特に我々が言うべきことはない」

カンボジア
「(おわびなどの言及は)安倍首相が判断すること」

インドネシア
「演説で触れられていない言葉についてコメントはない。主な関心は日本によるアジア・アフリカ地域への積極的な経済関与だ」


よしよし。これぞ「報道」だ。まず、韓国だけでなく各国に取材したうえで記事に書いたことを評価したい。韓国の発狂はどこも報じていたが、その他各国の反応を報じたのは朝日新聞だけだ。良くやった。これだけとっても朝日のポイントは高い。

そして、安倍総理に批判的でない見解を素直に書いたことが素晴らしい。安倍叩きが社是と言われる朝日なら、韓国の安倍批判だけを報じたり、マレーシアの見解の一部だけ切り取ることもできたのに、「報じない自由」を行使しなかった。

こんなものは、書こうと思えばいくらでも悪意的な記事に仕立てられる。韓国とマレーシアの見解の一部を活用して、「おわび無き安倍演説に各国から批判の声」なんて記事も書ける。朝日含めマスゴミの常套手段、実例はごまんとある。

しかし、本記事に置いて朝日新聞は取材した事実を正直に伝えてくれた(と思う)。ミャンマーの「いい演説だった」など、明らかに朝日にとって気にくわないであろう発言もカットしなかった。韓国人が読んだら涙目であろう(笑)。

毎回こんな記事ばかり書いてくれれば、朝日新聞はクオリティペーパーを名乗っていい。no-risuもどんどん朝日新聞の素晴らしさを発信しよう。まあ、翌日24日の朝刊は「いつもの朝日新聞」でガッカリさせられたわけだが。







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コメント

おはようございます。

先日、朝日新聞の峯村健司という特派員の方が書いた「十三億分の一の男」という本を読みました(習近平について書かれたもの)。普段朝日には触れないのですが、とある方からの推薦を受けて読んでみたのですが、綿密な現場取材に基づく事実の積み上げは非常に読み応えがありました。
その勢いで「非情世界」という朝日新聞報道班の書いた本も読み始めたのですが、こちらは偏った主義主張が散見され・・・(笑)

朝日にもいろいろな方がいて、現場には優秀な報道マンも沢山いらっしゃるということを実感しました。
  1. 2015-04-28 09:41
  2. URL
  3. toshita1967 #-
  4. 編集

To toshita1967さん

こんばんは。

その書は読んだことが無いですけど、朝日新聞の取材力は他紙の追随を許さないレベルであると思いますよ。メディアリテラシーを意識できる人であれば、迷わず推薦できる新聞だろうと思います。

残念ながら今は偏向していますけど、それはそれで「あちら側」の動向がよく分かるので重宝するんですよね。
朝刊たったの150円、対価に十分見合うクオリティーだと思います。現状、私が唯一「金を払う価値がある」と思っている新聞です。

  1. 2015-04-28 23:25
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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