2015-06-15 21:24

沖縄県の土砂規制条例(笑)


辺野古移設に反対する沖縄県議会の与党会派が、埋め立て事業に伴う県外からの土砂搬入を規制する条例案を発表した。条例案は16日の議会で提出される予定で、議会構成から推察するに可決される可能性は極めて高そうだ。

馬鹿馬鹿しい。斯様な条例は、常識的に考えて明らかに不公正な条例であり、行政不服審査に訴えれば確実に条例無効の判断が下されるだろう。同条例が可決されたとしても、国や業者は気にせず粛々と移設作業を進めればよろしい。

しかし、よくもこんなアホ丸出しの条例案を提出できるものだ。恥ずかしくないのかね(笑)。本エントリでは、反対派の作った土砂規制条例の問題点を説明しておく。


土砂に輸入規制無し

沖縄県の条例は、「特定外来生物」の侵入を防ぐことが建前となっている。要は、草花の種・昆虫(アリやコガネムシ)の混入を阻止するわけだ。しかし、日本は土砂に対して何ら輸入規制をかけていない。規制しないのは、リスクが低いからだ。

土砂には特定外来生物が生息する可能性が低い。だから規制しない。当たり前の理屈だ。ところが、沖縄県は輸入土砂どころか国内の県外土砂まで規制対象にする。だったら、沖縄県は具体的に土砂のリスクを説明すべきだろう。

リスクも無いのに規制するなら、その時点で不当な条例と断じて問題無い。そもそも、条例は法律の範囲内でのみ制定可能だ。国が法規制していないのに県が独自規制するなら、それこそ科学的かつ論理的なリスク説明が求められる。

特定外来生物の国内分布が考慮されない

移設工事に伴う特定外来生物の侵入について、反対派がよく持ち出すのは「アルゼンチンアリ」だ。世界的に問題となっている外来種で、日本でも広島をはじめ東京・大阪など貿易の要所で確認されている。積み荷に付着して侵入するからだ。

ただし、全都道府県に蔓延しているわけではない。ならば、未確認地域の土砂は規制対象にすべきではないだろう。辺野古用の土砂には九州南部などが想定されているが、その辺りにアルゼンチンアリは確認されていない。

原発事故を受けた各国の輸入規制だって地域を限定している。県外を一律規制対象にするなど不公正以外の何物でもあるまい。規制するのなら、特定外来種毎に地域を指定するべきだ。

土砂にアリ達はいない

アルゼンチンアリの侵入経路はあるていど分かっている。輸入される園芸植物、建築木材、食料、そのコンテナなどで、基本的に船便だ。土砂は含まれない。コガネムシや植物でも同じだ。そりゃそうだろう、土砂には水もエサも無い。

沖縄が本気で特定外来生物の侵入を防ぎたければ、土砂ではなく木材・食料・園芸資材などを規制すべきだ。それをしないのは、条例の目的が辺野古移設の妨害だからだ。サンゴやジュゴンも同じ、反対派の言う環境保護は建前にすぎない。

公有水面埋め立てに限定

条例で規制される事業者は、「公有水面埋立法に基づく免許や承認を受けた埋め立て事業」に限定されている。非論理的だ。普通に考えて、海水にぶち込む土砂よりも、陸上建築に用いられる土砂の方がリスクは高い。これを放置するのは不公正だ。

一方的な立入権限の宣言

条例案には「立ち入り調査権限」が定められている。しかし、沖縄県に環境規制を理由にした米軍施設の立入権限など存在しない。環境問題に関する立入検査条件は新日米協定で緩和されたが、それでも県の立入検査は「環境汚染事故が起きた場合」に限られる。


問題点は他にもあるが、とりあえずここまでにしておく。法的根拠も科学的根拠も無く、日米協定を無視して一方的に規制を定め立入権限を宣言し、意に沿わない特定事業を狙い撃つ。こんな理不尽かつ馬鹿げた「条例」があるか(笑)。

無視無視、斯様に身勝手な条例は無視すればよろしい。報道によると、条例には罰則が無いそうだ。ますますもって無視して問題あるまい。我が国は法治国家であり、環境保護条例に偽装した不当な辺野古妨害条例などクソ食らえである。




朝日:土砂規制条例提案へ 沖縄県議会、辺野古移設阻止狙う
http://www.asahi.com/articles/ASH6D5VM2H6DTPOB001.html
 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事を支持する県議会与党会派は12日、埋め立て事業に伴う県外からの土砂搬入を規制する条例案を発表した。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画を妨げるのが狙い。16日からの議会定例会に提案し、制定されれば移設作業が遅れる可能性がある。
 条例案は、社民・護憲や県民ネット、共産など与党5会派がまとめた。公有水面埋立法に基づく免許や承認を受けた埋め立て事業で、土砂搬入前に特定外来生物についての調査内容や防除策を県に届けるよう義務づける内容。土砂に絞って外来生物を規制する条例は全国初だとしている。
 条例案によると、県外から土砂や石材を持ち込む90日前までに、外来生物の有無を確認する調査内容や防除策などを県に届けなければならない。外来生物が付着している状態では搬入できない。違反した場合は県が中止を勧告でき、立ち入り調査権限もある。罰則はなく、施行日は11月1日。







関連記事
スポンサーサイト

テーマ:沖縄米軍基地問題
ジャンル:政治・経済

  1. 沖縄
  2. TB(0)
  3. CM(8)

コメント

規制対象(土砂)の具体的な危険性が明らかにされていないうえ,真の規制目的が他にある(朝日にもハッキリと書かれている),こんな条例を通したら法の名を藉りた無法としか言いようがないですね。

沖縄に害をなす「特定外来生物」の規制といったら,どう考えても本土プロ市民及び中国人の規制が先でしょう(笑)
  1. 2015-06-15 23:46
  2. URL
  3. ecchu #-
  4. 編集

行政不服審査に訴えて速攻で条例案棄却すれば良いだけでしょうね。

誰が不服申し立てして誰が審査するかは合法的なお約束の手法があるのですから。

本当に特定外来生物っていうのは県外から来ている無法者のプロ市民でそれらを駆除するのが先でしょう。
  1. 2015-06-16 08:37
  2. URL
  3. とうとう火病か県知事 #-
  4. 編集

おはようございます。

沖縄サヨク御用達宣伝紙、沖縄タイムスは6月13日付けの記事ではっきり言っちゃってます。

土砂規制条例案を提出
県議会与党会派 辺野古新基地 けん制

名護市辺野古の新基地建設に反対する県議会与党5会派は12日、特定外来生物の県内侵入を防ぐため、公有水面を埋め立てる際に県外から土砂などの搬入を規制する条例案を県議会に提出した。

本土の新聞は今は「辺野古移設」と書いていますが、沖縄サヨク2紙は今だに「辺野古新基地」という言い方をしていますね。流石はプロ市民に愛される新聞です。

同時にこんなことも書いてあります。

従わない場合はその趣旨を公表し『社会的な制裁』(与党県議)を与える内容となっている。

今の世の中「社会的制裁」とは驚きました。金正恩やポルポトなら拍手喝采するでしょう。本当にサヨクは脅迫が大好きなんですね。

沖縄空港第2滑走路建設はどうするんでしょう。例の金秀建設はここの護岸消波ブロック工事を落札していますが、他の工事から出した廃土を使いまわすのかな(笑)
  1. 2015-06-16 09:51
  2. URL
  3. cn2100 #-
  4. 編集

沖縄県は豊かな自然を有し、生物多様性を保護する上で非常に重要な地域です。
生物地理学的には日本本土とは異なる区系に属しており、生物相が大きく異なっていますから、たとえ国内であっても生物の移出入には十分に警戒し、慎重に対策を講じる必要があります。
したがって、
このような杜撰な方策で環境保全を謳うなど笑止千万
なのです。
というか、真剣に環境保全に取り組んでいる人の迷惑なので、やめてください。

辺野古移設で埋め立てられる面積は160ha。
これに対し、例えば2013年に沖縄県で埋め立てられた土地は0.08km2。
2013年は以前に比べて非常に埋め立て面積が小さかった年でしたが、それでも辺野古移設の5倍の面積です。
さらに言えば、沖縄県はこの四半世紀で13.91km2もの土地を埋め立てており、辺野古移設など微々たる量にすぎません。
(参考: http://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/okinawa60025.html

さて、もしも本当に環境保護をしたければ、やるべきことは、くだらない条例を作って遊ぶことではありません。
これだけの前例がすでに存在しているのですから、事後調査を行って土砂搬入による生物相への影響を調べれば良いのです。
それで深刻な事実が判明したなら、埋め立て事業を規制するのも構わないでしょう。
むろん、那覇空港の拡張など断じて行ってはなりません。
  1. 2015-06-16 19:16
  2. URL
  3. ciel #-
  4. 編集

To ecchuさん

こんばんは。

朝日や他のメディアにもはっきり目的が妨害にあることを書かれていましたね。まあ、翁長らからして隠す気はないのかもしれませんけど、悪事をたくらむにしてももう少し振舞い方がありますよね(笑)。

プロ市民は特定外来生物、それは私も考えました。「辺野古の海に埋め立ててしまえ!」とか書こうと思いましたが、何となくやめました。言い過ぎかな、と。

  1. 2015-06-16 20:32
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To とうとう火病か県知事さん

こんばんは。

行政不服審査は、実はお約束の手法としては弱点があります。審査を申請できるのは「国民」と明記されており、政府が県の条例に対して申請することは想定されていないと思われるからです。

先の作業停止命令で政府は不服審査で乗り切りましたが、その時にサヨク連中はこの弱点をついて抵抗しました。政府が負けることはないでしょうけど、次も同様の抗議をしてくると思われます。

  1. 2015-06-16 20:35
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To cn2100さん

こんばんは。

沖縄タイムズもその他多くのメディアも、正直に「妨害目的」と書いちゃってますね。翁長ら反対派にとっても、その方が喜ばしいのかもしれません。実績アピールにもなるし。

社会的な制裁、そうですか、そんなことが書いてあったとは気が付きませんでした。アホですね(笑)。
精一杯恫喝しているのでしょうけど、かりにも政治家が口に出して言いますかね(笑)。

金秀が落札していたことは知りませんでした、よくご存じですねぇ。
消波ブロックなら、おそらく条例の対象外だろうと思います。テトラにアリや種が混入していても、コンクリで固められれば無害ですから。あくまで予想ですが。

  1. 2015-06-16 20:42
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To cielさん

こんばんは。

このブログでも泡瀬干潟や那覇軍港移転など、辺野古以外の大規模埋め立て工事を紹介しましたが、それ以外にも莫大な面積が埋め立てられているんですよね。むしろ、そっちの方がはるかに大規模で、これは以前から方々で指摘されてきました。マスコミは無視しますけど、こういう事実こそ報道してもらいたいですよね。

環境問題の観点からなら、私も辺野古移設には大反対です。だから普天間固定化で良いじゃないか!、と思うのです。しかし、沖縄がどうしても普天間返還を希望するなら、沖縄の民意を尊重して、辺野古移設で我慢してあげるしかないんですよねぇ。

那覇空港ですが、どうやら翁長らは那覇空港の工期を犠牲にしてでも土砂条例を通すつもりのようです。こちらはこちらで、連中のやり方をじっくり観察できそうですね。

  1. 2015-06-16 20:50
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する