2015-08-04 20:50

言葉狩りで貴重な時間を浪費する野党


磯崎首相補佐官が、7月26日に大分県の講演で「法的安定性は関係無い」と発言した。甚だどうでもいい発言だが、野党は発言を切り取り曲解する言葉狩りで問題化させ、8月3日には参考人招致を実現し、さらに更迭と任命責任を求めて攻勢を続ける構えだ。

つくづく愚かしい。まず、「法的安定性は関係無い」と述べた発言の解釈が歪められている。野党やメディアは、「安保法案が違憲だろうと関係無い」といった暴言であるかの様に解釈している。しかし、発言の全文を読めば、その様な意味ではないことが分かる。

磯崎氏は、「国防に必要な措置が憲法違反のはずがなく、自衛権は必要最小限度とする従前の憲法解釈も変更していない」との趣旨で、安保法案は法的に何も問題ないのだから、「(そもそも議論する必要性は無いから)関係無い」と述べたのだ。

「法的に問題があって関係無い」ではなく、「法的に問題無いから議論とは関係無い」という意味だった。その上で、「考えないといけないのは、わが国を守るために必要な措置かどうか」、つまり安保法案の中身についての本質的議論を求めていた。

あからさまな言葉狩りである。8月4日、アカ狩りされるべき朝日新聞も社説で言葉狩りに勤しんだ。

曰く、「憲法軽視、法的安定性軽視の姿勢」

曰く、「集団的自衛権を『行使できない』から『行使できる』に百八十度転換した」

曰く、「法案が法的安定性を欠くのは明らか」

曰く、「責めは、首相自身と、公明党を含む政権全体が負うべきものだ。礒崎氏の招致で済む話ではない」

集団的自衛権は自衛権の延長線上にあり、これを「百八十度転換した」とは言わない。「法案が法的安定性を欠くのは明らか」は一方的な決めつけ、磯崎氏の発言への批判は解釈改変された言いがかり、首相らに責められるべき瑕疵も存在しない。

野党やメディアの横暴は許し難いが、彼らは分かっているのだろうか。安保法案が衆院通過した現在、言葉狩りで政権攻撃している間にも、限られた審議時間は浪費されていくことを。終盤に質問時間が足りないことに気づいても手遅れだぞ?。

どうせ、その時になって「質疑が尽くされていない!」等と批判するのだろうが、その期に及んで抵抗は無意味だ。歴史的に重要な法案の審議にあって、野党やメディアに法案審議能力も意思も無く、政局闘争でゴリ押すとはあまりにも情けない。

何が任命責任か。任命責任を問うのなら、無能な野党議員を選挙で任命した国民及び、煽動したマスゴミの責任こそ問われるべきだろう。




朝日:礒崎氏の発言―首相の任命責任を問う
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
" 問題は首相補佐官としての発言の是非にとどまらない。安倍首相の任命責任、さらには憲法を軽視してきた政権全体の姿勢が問われている。
 安全保障関連法案をめぐって「考えないといけないのは、わが国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない」と講演で発言した礒崎陽輔首相補佐官が、参院特別委員会で参考人として釈明した。"
" 自らの発言を「不適切だった」と認め、陳謝したが、首相補佐官の辞任は否定した。
 納得できないのは、礒崎氏が「大きな誤解を与えてしまった」と述べている点だ。
 たとえば問題発言のあった講演より前、7月19日付の礒崎氏のホームページには当初、次のような記述があった。"
" 「日本を取り巻く国際情勢が大きく変化しているにもかかわらず、従来の憲法解釈との法的安定性を欠くなどという形式議論に終始しているのは、国家にとって有益ではありません」
 ここでも法的安定性を「形式議論」と切り捨てていた。誤解でも何でもない、これこそが偽らざる本音だったのだろう。"
 総務省出身の礒崎氏は、内閣参事官として有事法制の整備を手がけた後、自民党参院議員に転身。首相補佐官に起用され、特定秘密保護法の制定や、集団的自衛権の行使を一部容認する憲法解釈の変更、安保法案の作成に首相官邸の代表として調整にあたった。2月には自民党の憲法改正推進本部事務局長として「憲法改正を国民に一回味わってもらう」と述べ、物議を醸したこともある。
" いわば安倍首相の改憲路線の旗振り役でもある。
 首相は「疑念をもたれるような発言は慎まねばならない」と述べたが、その関係の深さを考えれば、単なる側近議員の失言で片付けるわけにはいかない。
 「憲法守って国滅ぶ」。自民党幹部からは憲法より安保政策の方が優先だ、と言わんばかりの発言が聞かれる。礒崎氏の発言と根っこは同じ憲法軽視、法的安定性軽視の姿勢だ。"
" 礒崎氏の発言は、安保法案の法的安定性の本質的な欠如をも改めて浮かび上がらせた。
 限定行使の名のもとに、集団的自衛権を「行使できない」から「行使できる」に百八十度転換したこと。時の政権の裁量の余地を、できるだけ限定せずに残しておこうとする姿勢。"
 法案が法的安定性を欠くのは明らかである。その責めは、首相自身と、公明党を含む政権全体が負うべきものだ。礒崎氏の招致で済む話ではない。






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コメント

おはようございます。

確かに法的安定性は大切です。
政府の勝手で法律の運用がコロコロと変わったり、法律自体がすぐに二転三転するようでは、法の支配のもとで安心して生活することもできません。

翻って安保法案の経緯を見てみますと。

40年以上前に決めた政府の考えを見直すために、根拠とともに方針を示す閣議決定を出し、メディアが大々的に報道して国民に周知され、その上で行われた選挙によって選ばれた国会議員によって、規定通りに審議が行われています。

短期間に手のひらを返したわけではなく、政府が勝手に進めたわけでもなく。
ここまでしても法的安定性が保たれないから駄目だというのなら、立法府は仕事ができなくなりますね。

マスゴミや野盗は、与党が成果をあげては困るのかもしれませんが、国民にとっては害悪でしかありません。
  1. 2015-08-05 08:45
  2. URL
  3. ciel #-
  4. 編集

To cielさん

こんばんは。

マスゴミや野盗(うまい)は与党が成果をあげては困る、これはひしひしと伝わってきますよね。もう必死です。

でも、どうして彼らは気が付かないのか不思議です。

いくら自民党を叩いても、野党の支持は増えないですよね。頑張って内閣支持率を下げたのに政党支持率は下がらないし、野党の政党支持率も上がりゃしない。内閣支持率にしても、下がったと言っても40%もあって、マスコミ各社は40%をクローズアップさせたくないからか「内閣不支持率」を強調しています。

さっさと戦略を変えるべきだと思います。自民党の安泰は歓迎ですけど、野党やメディアも、もう少し骨があっていいですよねぇ。

  1. 2015-08-05 19:29
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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