2015-08-05 20:39

自分に甘く他人に厳しい朝日新聞


朝日新聞の冨永格特別編集委員が2日、朝日新聞の看板を背負ったツイッターで、「ナチスの旗などを掲げてデモをする人達の写真を載せ、英・仏語で「東京であった日本の国家主義者のデモ。彼らは安倍首相と保守的な政権を支持している」と呟いた問題。

冨永は問題のツイートを直ちに削除し謝罪した。朝日新聞も5日、「報道姿勢に疑念抱かせおわびします 朝日新聞社特別編集委員、不適切なツイッター」を掲載し、事実関係及び経緯と冨永の処分内容を公表するとともに、冨永の飼い主として謝罪した。

朝日新聞としてはこれで幕引きにしたいところだろうが、no-risuの見た限りでは甚だ不十分な対応だ。問題点は複数有るが、順に指摘していきたい。


1.朝日新聞の謝罪理由は不正確

朝日新聞は、「報道姿勢に疑念抱かせたこと」を理由に謝罪を行った。つまり、「朝日新聞を信用してくれている人々(主に読者)の存在」が前提にあり、その人々の信用を裏切ったことについてゴメンナサイしたわけだ。いやいや、おかしいでしょ(笑)。

本件の被害者は安倍総理と自民党だ。取材もせずデモを国粋主義者集団と決めつけ、彼らが安倍総理を支持していると断定することで、「安倍総理と自民党は国粋主義者」と連想させようとした、冨永の薄汚い悪意にこそ問題がある。


2.冨永の謝罪内容が不明

朝日の謝罪記事には、冨永が謝罪したことは書いてあるものの、謝罪内容については何も書かれていない。したがって、冨永の謝罪が適切だったか、どんな理由で謝罪したか、何に対して謝罪したか、誰に対して謝罪したか、全てが不明だ。


3.冨永の謝罪は謝罪になっていない

冨永は謝罪理由について、「国粋主義者共が安倍総理を支持している」とした部分に、「一般的に」の表現を書き忘れたことで、「『こぞって』支持していると誤解させた」と説明した。これのどこが謝罪か。「一般的に」も「こぞって」も大差ないだろう。

朝日は謝罪記事の中で、「冨永記者は事実関係の裏付けをしていなかった」と書いているが、「一般的に」と判断する事実関係の裏付けもしていない。冨永は「自分は大筋で正しい」と言っているにすぎず、謝罪ではなく開き直りとしか読めない。


4.朝日新聞社の処分が無い

冨永は公認記者から外され、担当していたコラムも取り上げられた。更迭だ。まあ妥当な処分だろうと思う。しかし、冨永の雇い主である朝日新聞には無処分だ。冨永を特別編集委員に雇った朝日には、雇用者責任・任命責任がある。幹部を処分せんか。

個人的には、この程度の問題に幹部処分までは必要は無いと思う。しかし、朝日新聞としては処分せざるを得ないだろう。何故ならば、朝日新聞自身が、他者の同様のケースで全体責任と任命責任を求めて説教かましているからだ。


5.露骨なダブスタ

謝罪記事を発表した8月5日、看板コラム「天声人語」のテーマは、自民党若手議員がツイッターで「シールズは利己的」と批判したことだった。朝日は怒り狂い、当該議員のみならず、自民党としての責任及び、安倍総理の任命責任まで主張した。

朝日にとって、シールズは目に入れても痛くない孫みたいなものだから、当然と言えば当然の反撃かもしれない。しかし、いくらなんでもタイミングが悪すぎるだろう。冨永事件とそっくりだ。朝日の自虐体質は歴史認識だけではないらしい。マゾですな。

で、朝日の特別編集委員とやらがどれほど偉いのか知らないが、少なくとも36歳の自民党若造議員よりは重責だろう。安倍総理の任命責任を求めるのであれば、朝日新聞社社長にも相応の責任を求めねば、天声人語との整合性がとれまい(笑)。


以上、本件に係る朝日新聞の対応は問題だらけだ。他人には厳しく自分には大甘だ。まあ、先にも書いたとおり、no-risuは朝日幹部の処分までは不要と考えている。だから、朝日でも冨永でもどっちでも良いから、さっさと被害者に謝罪するべし。

被害者とは、もちろん安倍総理及び自民党である。





朝日:報道姿勢に疑念抱かせおわびします 朝日新聞社特別編集委員、不適切なツイッター
http://www.asahi.com/articles/DA3S11898995.html
 朝日新聞記者の冨永格特別編集委員が2日、ツイッターに不適切な投稿をし、削除しました。本社は、報道姿勢に疑念を抱かせる行為だったと重く受け止め、社名などを名乗ってツイッターを利用できる「公認記者」から外すとともに、コラム「日曜に想(おも)う」の執筆者からも外す措置をとります。
" 今回の経緯について説明いたします。
 冨永記者はツイッターにナチスの旗などを掲げてデモをする人たちの写真を載せ、英語で「東京であった日本の国家主義者のデモ。彼らは安倍首相と保守的な政権を支持している」と投稿し、フランス語でもほぼ同様の内容の投稿をしました。"
" 冨永記者は投稿について、事実関係の裏付けをしておらず、写真も撮影者の許可をとらずに転載していました。
 この投稿に対し、多くのみなさまから批判を受け、冨永記者はおわびをし、英語、フランス語の投稿を削除しました。"
" 本社は、冨永記者に厳しく注意し、冨永記者は改めておわびの投稿をしました。
 本社の記者ツイッターは記者個人の責任で発信していますが、このような事態を招いたことについて、みなさまにおわびいたします。記者に対する研修の強化などを通じ、ソーシャルメディアの適切な利用を進めます。"


朝日:天声人語(8月5日)
http://www.asahi.com/paper/column.html
 未熟な若手議員の放言にすぎないのだろうか。そうは思えない。自民党の武藤貴也(たかや)衆院議員が、安保関連法案に反対する学生グループ「SEALDs(シールズ)」の主張について、「『だって戦争に行きたくないじゃん』という極端な利己的考え」と批判した。ツイッターへの投稿だ
▼氏は続けて「利己的個人主義がここまで蔓延(まんえん)したのは戦後教育のせいだろう」と述べる。戦争を起こすな、憲法9条を守れという訴えが利己的とは、いかなる理屈なのか
▼氏が3年前に書いたブログがある。いわく、滅私奉公のような徳の高い「日本精神」を破壊し、社会を荒廃させたのは日本国憲法である。中でも「主犯」は基本的人権の尊重だ。生存権すら制限された戦前と異なり、戦後日本には身勝手な「個人主義」が存在している――。あらゆる問題を今の憲法や戦後教育のせいにする。一部の政治家に見られる発想だ
▼これは武藤氏一人のことではない。人権思想を疑う思考は自民党の改憲草案にも見て取れる。党の解説書は、「天賦人権説に基づく規定」を全面的に見直したとうたう
▼個人主義を嫌がる点も通じる。人権の核心を示す現行13条は「すべて国民は、個人として尊重される」とするが、草案は個人を「人」と改めた。「個」を削り、別途「家(か)」族(ぞく)の尊重を盛り込む。戦前への郷愁がにじむ
▼武藤氏ほど露骨ではないにしても、類似した志向性が自民党にはあることを忘れるわけにはいかない。そのような政権による安保法案であることも。







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コメント

爆笑ですね。
野党は参考人招致しないのでしょうか(笑)
  1. 2015-08-06 18:53
  2. URL
  3. 大門 #-
  4. 編集

To 大門さん

こんばんは。

安倍自民批判でなく、サヨク批判だったら、もっと大騒ぎしていたでしょうね。籾井のときみたく。

  1. 2015-08-06 23:21
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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