2015-08-10 20:25

シールズ琉球と万国津梁の精神


かつて、沖縄県が琉球国と呼ばれていた時代、それは酷い統治が行われていたと聞く。貴族王族が権力争いに明け暮れ、支配階級層は膨らみ、被支配階級の下民の生活は苦しく、周囲の島々に攻め入り植民地を作り、支配階級は全力で搾取した。

搾取ばかりで産業振興をしなかったため収入は上がらず、権力者はますます搾取に励み、庶民は悲鳴を上げた。貿易では明と朝貢貿易をしていたが、琉球国は完全になめられていたので、明は貿易対価に銭(銅銭)ではなく物々交換で支払った。

国庫が干からびた琉球国は、「(明への)貢ぎ物が買えないので、なにとぞ銭でお支払いただけませんでしょうか」と情けなく泣きついた。国内では狭い沖縄で抗争を繰り返し、倹約せず贅沢して庶民を締め上げ、国外では明に土下座する王国だった。

沖縄本島と八重山で政治色が異なるのも、八重山が本島に受けた恨みを忘れていないからと言われる。そんなだから、1609年に薩摩の島津が攻め入ると、奄美大島らは島津軍を大歓迎し、明に媚び民を虐めるしか能の無かった琉球は直ちに降伏した。

琉球王国の悪政や、国際的に置かれたポジション並びに、有力者をはじめとした人々のメンタリティーは、よく李氏朝鮮に似ていると評され、それは現在の翁長県政を見ても脈々と受け継がれていることが分かる。奴は現代の琉球王と呼ぶに相応しい。

1458年、第六代琉球国中山王「尚泰久」が、神社(天尊廟)に奉る巨大な鐘を鋳造した。鐘には次の銘文が打たれていた。


琉球國者南海勝地而 鍾三韓之秀以大明為
輔車以日域為脣歯在 此ニ中間湧出之蓬莱
嶋也以舟楫為万國之 津梁異産至宝充満十
方刹



現代的に訳せば、「弟・琉球は兄・明(中国様)とよしみを結び、兄を支え、兄の庇護を受ける国でありたい。土地美しく賢者が集い宝物に満ちたる蓬莱の島・琉球は、船と貿易によって世界の架け橋となるのだ」、といった感じか。

要は、「明に媚び威を借り貿易で稼ぐ」との国家方針だ。世界の架け橋宣言は「攻めてこないでね」と土下座しているだけで、至宝だ蓬莱だは琉球王の見栄と意地であろう。韓国の「アジアのバランサー戦略」とよく似ている。韓国は失敗した。

卑屈で情けない銘文だが、銘文の意味は都合良く改変され、現在では「世界が戦争に明け暮れる中、平和を愛した琉球王が世界平和を願ったもの」とされ、琉球の崇高な平和主義を示す「万国津梁の精神」と呼ばれるようになっている。

8月15日に、「SEALDs(シールズ)」に沖縄支部となる「SEALDs琉球」が発足するらしい。沖縄タイムスの取材を受けたシールズ幹部の元山は、「かつて琉球王国が掲げた万国津梁の精神の実現を目指したい」と「琉球」に込めた思いを述べた。

万国津梁の精神。シールズには、改変された現代解釈よりも、鐘が鋳造された当時の意味がお似合いだ。ひょっとしたら、学のある元山や幹部らは、本来の意味を知っているかもしれない。だとすれば、シールズに同調する若者達がますます哀れである。




沖縄:「SEALDs琉球」設立へ 15日会見、反安保法案を発信
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=127921
 安全保障関連法案に反対する全国的な若者グループ「SEALDs(シールズ)」の県内組織として、「SEALDs琉球」が発足する。15日に那覇市内で設立記者会見を行うほか、独自のホームページ(HP)を開設し、安保法案反対のメッセージを発信する。
" 15日に発表する声明文は、沖縄に米軍基地が集中する現状や沖縄が歩んだ歴史を踏まえ、「憲法や民主主義が沖縄に適用されているのか」を問い掛ける。
 シールズが全国一斉行動を行う23日は、北谷町美浜の観覧車前の広場で500人規模の集会を開く。22日は宜野湾市内で沖国大の佐藤学教授を講師に招いたサロン(勉強会)を行う。"
 「琉球」を立ち上げる国際基督教大4年の元山仁士郎さん(23)=宜野湾市出身=は全国的なシールズの中心メンバー。県内の学生有志団体「ゆんたくるー」からの発案などを受け、設立に至った。
 元山さんは「安保をめぐる『本土対沖縄』の構図にこだわらず、日米安保が必要なら平等に基地負担すべきだと県外の無関心層に訴えたい」と強調。「琉球」の名称に込めた思いは「かつて琉球王国が掲げた万国津梁の精神の実現を目指したい」と話した。
 辺野古新基地や高江ヘリパッド(着陸帯)建設の反対についても世論に訴える。鹿児島以南から与那国までの琉球弧を一体に捉え、南西配備が進む自衛隊基地の是非も問題提起する考えだ。







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テーマ:沖縄問題
ジャンル:政治・経済

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コメント

おはようございます。

 八重山諸島や奄美諸島は国防意識がシッカリしています。奄美は敗戦後暫く占領され、本土に行くのに米国のパスポートが必要でした。でも自衛隊の基地が来てくれて、地元は喜んでいます。離島は何処も同じ問題を抱えている様で、八重山日報に記事が出ていました。

「人口減少 島崩壊の危機 自衛隊 経済再建に不可欠」八重山日報 2015/2

『人口1500人の日本最西端の島』として知られる与那国町だが、昨年12月末現在の人口は1497人となり、1500人を切った。歯止がかからぬ人口減少は地域経済を衰退させ、」島社会は崩壊の危機に瀕している。・・・・・・終戦直後は台湾との密貿易で大勢の人達が島を出入りし『最盛期の人口は1万人』とされる。人口の縮小は市場の縮小を招き、農業、商工業の衰退などの悪循環を生んだ。


 離島と違って、沖縄本島は米軍基地のお蔭で補助金が沢山でたので、それに群がるサヨクや反日国勢力が基地存続の為としか思えない反対運動をしています。鬱陶しい話です。
  1. 2015-08-11 10:00
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

To 都民さん

こんばんは。

八重山地方がどの程度自衛隊誘致を望んでいるか、私は大した根拠を持ち合わせていません。また、それが人口減少の歯止めになるのかどうかは、自衛隊との付き合い方と、見返りの予算措置の活用の仕方にかかっているだろうと思います。

ただ、これは沖縄問題を解決する一つの愛でるケースになろうかと思います。

かつて、沖縄占領軍のキッシンジャーは、沖縄を本土も羨む地域にしようと金融審と医療支援に力を入れました。しかし、金は沖縄の有力者共が身内でまわし、医薬品は本土に横流しされ、善意は腐敗しか生まず、そのくせ自治拡大を叫ぶ沖縄にブチ切れて、「沖縄の自治なんて神話だ」と吐き捨てました。

今こそ、自衛隊を受け入れる与那国などに政府が支援して、沖縄本島が羨む地域に育てれば、沖縄の基地反対世論は大きく揺らぐと思うわけです。このことは、いずれエントリにもしたいと思います。政府のお手並み拝見です。

  1. 2015-08-11 19:16
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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