2015-10-15 20:55

ユネスコ問題、拠出金停止は最終手段


中国がユネスコに申請していた「南京大虐殺に関する資料」が、日本の抗議にもかかわらず世界記憶遺産に登録された。中国は登録資料を公開していないが、証拠写真は全て捏造されたものだろう。本物の写真は発見されていない。

記憶遺産に登録されると、ユネスコから給付金が出る。ユネスコへの支援割合は日本が一位だ。日本の金が、反日プロパガンダに支給される。こんな馬鹿げた話は無い。

記憶遺産登録の最終決定権者はユネスコ事務局長にある。そのイリナ・ボコバ事務局長は、先日の中国の軍事パレードに出席、笑顔で軍事パレードを観閲していた。完全に中国に籠絡されている。腸が煮えくりかえる思いだ。

大きな問題では無いとする意見もある。確かに、世界記憶遺産は書類審査だけで選考され、厳格な審査を要する世界遺産ほど価値ある称号ではない。約340事例が記憶遺産に登録されているが、どんな事例があるのか知っている人は少ない。

しかし、問題の本質はそこではないだろう。問題なのは、中国の反日プロパガンダに、ユネスコがお墨付きを与えてしまったことだ。歴史戦において、中国が不当な優位性を獲得してしまった。このことは、今後末永く日本を苦しめることになるだろう。

それでも、ここてゃ一つ冷静になりたい。自民党や産経新聞が気勢を上げているが、ユネスコ拠出金の削減・停止を対抗カードに用いるのは疑問に思う。産経新聞は「脱退もあり」とまで述べていたが、やられっぱなしのままでの脱退は論外だ。

気持ちは分かる。そりゃ分かるさ。no-risuだって、菅官房長官が直ちに遺憾の意を表明し、さらには拠出金見直しにまで言及した時、「その通りだ、よく言ってくれた。一発かましたらんかい!」と喜んだ。だが、冷静になって考えれば、これを上策とは言い難い。

理由はいくつもあるが、大きくは2つ。

1.国際社会はもちろん、国民の理解すら得られない
2.目的達成にはプラスどころかマイナス

国際社会もユネスコも、外国人が南京問題の詳細など知るわけが無い。なんせ、日本国民ですら大虐殺の事実があったと信じている。そもそも、虐殺の大罪を自白したのは日本側だ。朝日新聞及び朝日記者の本田勝一が広めたデマである。

朝日は慰安婦報道の誤報は認めたが、南京問題については認めていない。本多は中国で「正義の記者」に祭り上げられ、南京記念館には本多の資料が展示されている。そして、日本政府は国際社会にも国民にも、朝日の捏造について説明していない。

客観的に見て、中国は日本の被害者、朝日と本多は日本の悪事を暴いた正義のメディアだ。日本が拠出金削減をちらつかせれば、「金で不都合な歴史を揉み消そうとしている」と受け取られるだろう。誰も「正当な抗議」だなんて思ってくれない。

ところで、本多勝一は真性のカス野郎である。

昨年9月、週刊文春の提案で本多勝一と藤岡信勝教授の公開討論が行われた。公開討論といっても、その形式は一風変わっていた。両者は顔を合わせない。まず一方の主張を掲載し、これを受けてもう一方が翌週に反論・説明する、往復書簡形式が取られた。

往復書簡形式になったのは、本多が「口頭の討論は不正確になる」等と直接討論から逃げて、本多から往復書簡形式を求めてきたからだ。藤岡教授はこれを受諾し、まずは藤岡教授が本多の主張の問題点を指摘する形で公開討論が始まった。

藤岡教授の文章は、当たり前だが言葉遣いが丁寧で、論点をまとめて読者にも分かりやすく書かれていた。しかし、本多の反論はあまりにも酷かった。奴の腐りきった人間性が、これでもか!、と全面に押し出されていた。

驚くべきことに、本多の反論文は「対談形式」だった。謎の第三者・編集者Aが登場し、Aと本多が対談する形式だった。もちろん、藤岡教授は事前に知らされていなかった。まして、討論に正確をきするため往復書簡形式にしたのは本多である。

対談内容は酷かった。まず、編集者Aが藤岡教授の指摘について論評(酷評)する。編集者Aは「本多が絶対に正しい」の前提に立ち、具体的根拠も示さず藤岡教授を小馬鹿にして嘲笑い、たまに本多が「そうのとおりだな」と偉そうに相づちを打つ。

まるで反論・説明になっていないし、発言の8割は編集者Aのものだった。Aは匿名で正体不明だ。本多は本多で自分を「俺」と言い、およそ討論とは思えぬ無礼な言葉遣いだった。さらに、対談を文章化したのは本多ではなく編集者だった。

当然、次回の藤岡教授はこのことに苦言を呈し、「これではまるで編集者Aとの討論だ」と本多に改善を求めた。完全に正当な要求だが、本多と編集者Aは翌週の紙面において、「オレ達に反論出来ず発狂したアホの難癖」として大いに嘲笑った。

正直、とても読んでいられる代物では無かった。こういう人間が、南京大虐殺を広め、我々日本人を貶めたのだ。この延長線上に、今回の記憶遺産登録がある。まさに国賊であろう。

話を戻そう。

拠出金の停止は、目的達成にプラスどころかマイナスが予想される。目的とは、言うまでも無く南京の登録抹消だ。金欲しさにユネスコが抹消するなら話は早いが、とてもそうなるとは思えない。最悪、中国が肩代わりして、日本の地位までかすめ取られる。

ユネスコが金に屈しなかった場合、日本は発言力を喪失した現実と、脅した事実のみが残され、南京抹消は永遠に不可能になるだろう。そうなれば、第2第3の南京が登録されそうになっても阻止出来ないし、そうなってから元に戻そうとしても無理だ。

ならどうするか。当然、「戦う」べきである。日本は、「金は出すが口は出さないお人好し」だった。今後は、「金に応じて口も出す優等生」に転向するべきだ。南京登録について、大々的に、徹底的に、不当であることを厳しく追及するべきだ。

戦う中でなら、金をちらつかすのも有効だ。拠出金は最後の切り札である。沖縄の翁長ですら最後まで温存したのに、戦わずしていきなり最終カードを切る馬鹿がどこにいるか。

南京登録は屈辱だ。しかし、安易に拠出金を停止すれば、おそらくはより耐えがたい屈辱が待ち構えている。

余談。共産党の山下芳生らも自民党の拠出金停止を批判しているが、本エントリの趣旨とは全くの別物だ。山下は南京虐殺を事実と認めているが故に批判しているのであって、そんな理由ならば即刻停止した方がマシである。




産経:ユネスコ脱退もありだ(10月13日)
http://www.sankei.com/west/news/151013/wst1510130037-n1.html
 日本は国連教育科学文化機関(ユネスコ)を脱退してはどうか。前例がある。1984年、当時の事務局長が提唱した「新世界情報秩序」がジャーナリストの認可制導入など報道の自由を制限するとして、米国、イギリスが相次いで脱退した。縁故人事など事務局長による私物化も問題視された。
 ▼だが最大の理由は、共産圏や第3世界の発言力が強まり、公平・中立であるべきユネスコが政治化したことだった。教育や文化の振興を通じて戦争の悲劇を繰り返さないという理念は美しいが、実態はドロドロした国際政治の駆け引きの場である。「南京大虐殺文書」の記憶遺産登録がそれを証明している。
 ▼米英の不在で存続の危機にあったユネスコを財政面で支えたのが日本だった。にもかかわらず日本の主張は受け入れられない。勢いづいた中国や韓国は「慰安婦関係資料」の再申請を画策している。脱退は早計としても、事実上一番多い拠出金の停止、削減は当然である。


産経:共産・山下書記局長「ユネスコ拠出金削減検討は国際社会の理解得られない」
http://www.sankei.com/politics/news/151013/plt1510130026-n1.html
 共産党の山下芳生書記局長は13日の記者会見で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が、中国により登録申請されていた「南京大虐殺文書」を記憶遺産に登録した件に関し、政府・自民党からユネスコへの分担金拠出の削減を検討する意見が出ていることについて、「日本政府の主張が認められなかったからといって、拠出金削減を検討するなどという対応は国際社会の理解を得られないだろう」と述べた。
 山下氏は「南京事件については、どの程度の規模だったかについては議論があるとはいえ、大虐殺が行われたことは動かしがたい歴史的事実だ」と強調した。







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テーマ:国際政治
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コメント

戦う体制が出来ていない

自民党の佐藤正久参議院議員のオフィシャルブログにこんな話が乗ってました。
↓以下引用↓
ユネスコ記憶遺産の審議は2年に1度。実は次回、
「慰安婦」が記憶遺産として申請される見込みです。
ユネスコ記憶遺産は公平性や中立性を担保できないような「個人」でも申請することができ、審議も「秘密会」形式で行われます。
しかも、ユネスコの下部組織であるアジア太平洋地域ユネスコ記憶遺産委員会(MOWCAP)の議長は中国人。
さらに、10人の委員で構成されるMOWCAPのメンバーのうち4名は中国人、1名は韓国人。
一方、日本人はゼロです。
これでは審議の帰結は火を見るように明らか。

日本は2年後に再び、大きな山場を迎えることになります。

ちなみに、これまで300件以上が登録されてきたユネスコ記憶遺産ですが、登録が「撤回」されたことは、一度もありません。
↑引用終わり↑

これを読んで呆れてしまいました。戦う体制が全く出来ていません。
とういか、こんな状況だからこそ中韓が活用するわけですよね。

no‐risさんのおっしゃる通り、脱退は下策だと思います。
先ずは中共の出してきた資料に、根拠をつけて徹底的に反論する。また2年後に備え、日本側の委員を入れる等、戦う体制を作る事が大切です。
日本が提出した、シベリア抑留者に関する資料の登録に、ロシアが文句言ってますが、こちらは南京のような誇張のない事実だとこれまた論拠を添えて理論武装するべきでしょう。

それにしても本多の爺は憎たらしいですね。公共の図書館に往くと「中国の旅」が必ず置いて有りますよね。
奴の影響を消すにはまだ相当の時間とコストと労力が必要です。
  1. 2015-10-15 22:36
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  3. もらもら #Fldqm66o
  4. 編集

To もらもらさん

こんばんは。

まず、前回のコメントで紹介いただいた動画を見てきました。あれは傑作でしたね(笑)。

記憶遺産の採択構造ですが、コメントいただいた通りですね。偏っていると言うか杜撰と言うか、政治の臭いがプンプンしますよ。

登録が取り消されたことはありませんが、最終決定権者が却下した事例はあるので、トップが誰になるのかも非常に重要ですね。まあ、今のトップは中国の軍事パレードに参加するような人間ですけど。

ロシアについても仰られる通りだと思います。日本が黙っていれば、日本のダブスタだと誤解されかねません。中国にロシア、まったく恐ろしい国に囲まれたもんですね。韓国がかわいく見えてきますよ。

本多ですが、公開討論を読むまであそこまでクズ野郎だったとは知りませんでした。反吐が出ますね。

  1. 2015-10-15 23:09
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  3. no-risu #-
  4. 編集

強硬論に流されないように

ご主張の内容、まったくもって仰る通りに思います。

いわゆる保守系サイトの随所には強硬論が溢れておりますが、日本政府にはこのような極論に流されない様慎重に対応して頂きたいと考えております。
分担金停止で得るものと失うものを両天秤にかける、シビアで現実的な姿勢こそが求められます。

今年11月にはパリでUNESCO総会が開かれますので、その場で日本の持論をしっかりと主張した上で他の加盟国の反応を直接肌で感じることも大切です。

何よりも、今回の習近平政権のやり方は明らかに政治的思惑の一環であり、その登録決定は、UNESCO憲章第1条3項「(UNESCOは)加盟国の国内管轄権に本質的に属する事項に干渉することを禁止される」に抵触する可能性があることを広く国際社会に訴える必要があります。
  1. 2015-10-16 11:20
  2. URL
  3. cn2100 #-
  4. 編集

敵の土俵に乗ったら負けです。
「日本軍は南京で30万人も非戦闘員を虐殺していない」と反論するのは
「お前のケツの穴には大腸菌が30万匹もいる」と非難されて
「そんなに多くはいない、もっと少ないはずだ」と反論するぐらい拙劣な反論のやりかたでしょう。
  1. 2015-10-16 17:36
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  3. 名無しクマー #-
  4. 編集

やはり中国の思惑通りなのかな

ユネスコ問題、拠出金停止や脱退強硬論はno-risuさんの仰るように最終手段とすべきと思います。

また共産党や河野洋平は中国を喜ばす発言であり来年の孔子平和賞にでも立候補すりゃいいことでしょうね。

ユネスコが中国の反日プロパガンダ作戦に易々と乗るのは裏金が効いてるかユネスコのメンバーに中国人が多いのかなとも思います。

外務省も底抜けのお人よし集団だということを証明しているようなものでもっと厳しく対応するべきです。

で、ユネスコに拠出金停止するのなら寧ろ沖縄前知事が辺野古への移転承認の見返りとして獲得した沖縄振興予算こそ支払停止すべきと思います。

翁長知事の図々しさは国に喧嘩を売っておいて国連に醜さを露わにしておいて、なんだあ?、振興予算と辺野古の話は別だと~?

どうして今の日本には中韓を擁護して自分の故国である日本を貶める輩が増えているのか残念に思います。

陰謀論的には辺野古問題もユネスコ問題も中国の反日工作の影響かと思いたくなります。
  1. 2015-10-17 08:59
  2. URL
  3. そうかせんべい #-
  4. 編集

To cn2100さん

こんにちは。

勇ましい強硬論は痛快に感じるかもしれないですが、その結果について考えると、やはり危険な賭けというか自滅に見えるんですよねぇ。結果より意思を示すことが重要なケースもあるかもしれませんけど、今回のユネスコ拠出金問題は違うと思います。

UNESCO総会には期待しています。万全の態勢で臨んでいただきたいものです。ユネスコ憲章に違反するかもそうですけど、そもそもユネスコの理念に合致しているのか、認定方法はどうあるべきか、再検証はどうするのか、議論すべき課題は山積みですね。

  1. 2015-10-17 12:20
  2. URL
  3. no-risu #-
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To 名無しさん

こんにちは。

仰る通り、犠牲者の数について議論しても、日本の正当性は全く理解されないでしょうね。むしろ、日本が追い込まれる事態を招くだけだと思います。

  1. 2015-10-17 12:23
  2. URL
  3. no-risu #-
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To そうかせんべいさん

こんにちは。

沖縄振興予算について、国は辺野古移設を実現させるつもりで行動しており、これと振興予算はパッケージなので、翁長が何をしようと、国が移設を断念しない限りは、振興予算も継続せざるをえないと思います。それに、国が沖縄の負担軽減に尽力した実績を残すことでもありますし。

で、翁長らもそれを重々理解しているから、どうせ何を言っても振興予算は切られないから、「基地とは関係ない!」などと暴論がはけるのでしょう。腹立たしいことです。

  1. 2015-10-17 12:32
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

話題から逸するかのように思いますが下記の動画で語られているように琉球人は大昔から、ずっ~と中国に貢いでいたのですね。 お時間がある方はご覧頂きたく思います。 突然ですみません。

前半「沖縄県知事・翁長雄志の正体」やらまいか
https://www.youtube.com/watch?v=EOs8DEl5llo
後半「沖縄県知事・翁長雄志の正体」やらまいか
http://www.dailymotion.com/video/x2vhs0e
  1. 2015-10-18 20:10
  2. URL
  3. 三助 #-
  4. 編集

To 三助さん

こんばんは。

これは面白そうな番組ですね。

でも長い・・・、暇を見つけてチマチマ見ます。

  1. 2015-10-18 23:10
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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