2015-11-10 20:52

沖縄の傲慢無策が招く石油危機


「事故の多さは異常だ」
「人的ミスと弁明するが、組織の指揮系統がたるんでいるのだ」
「安全点検や十分な改修を進めているのか甚だ疑問だ」
「危険回避よりも稼働、利益を優先する経営体質は倫理上問題だ」
「施設の安全確保によっても、企業の社会的責任を果たせ」
「事故が起きたら迅速に地元に報告せよ」
「抜本的な対策を県民に示せ」



上記は、とある新聞が2013年7月にリリースした記事から抜粋・要約したものだ。多くの人には見慣れた内容だろうと思う。この手の偉そうな批判・主張は、サヨクメディアが反原発報道や反基地報道等で繰り返しているからだ。耳タコであろう。

だから、「とある新聞」の正体が「琉球新報」だと明かせば、「やっぱりそうだったか(笑)」と思われるに違いない。だが、実はこの記事は原発とも基地とも無関係である。ならば何の記事かと言うと、「南西石油(本社:ブラジル)」に対する記事だ。

南西石油とは、沖縄県でガソリンなど石油商品を供給する企業で、石油商品の県内シェアは断トツ1位の6割を占め、売上高は2500億円を超え、沖縄電力と1位2位を争う沖縄県随一の大企業だ。記事は、この南西石油を批判したものである。

確かに、南西石油にも批判される理由があった。生産施設等が老朽化し、短期間に爆発事故やオイル漏れ事故を起こしていた。だから批判を受けても仕方ないかもしれない。しかし、琉球新報の批判はいかにも傲慢すぎやしまいか。

沖縄で商売させてやっている、金より人を優先させよ、問題があれば洗いざらい直ちに報告せよ、組織がたるんでいるくせに言い訳してんじゃねえ、さっさと改善策作って報告しろやコラ、人権ガー、そんなサヨク特有の傲慢な姿勢が鼻につく。

これは極めて危険な批判だ。琉球新報ら反原発派は理解しようとしないが、一般的にエネルギーは買う側より売る側の立場が強い。エネルギーは文明社会を支える血液であり、価格や態度が気に入らなくても最終的には買うしかない。

電力各社が原発停止に伴う化石燃料の輸入増で大赤字になったとき、琉球新報ら反原発メディアは「だったら安く買えばいい。原発再稼働の言い訳にするな!」等と言い放った。現実を無視した暴論だが、反原発派は真剣にそう考えていた。

石油製品のトップシェア、南西石油の沖縄における立場は、本来なら非常に強いものだ。沖縄経済を生かすも殺すも南西石油の気持ち一つだ。ところが、琉球新報ら沖縄メディアらは無神経にも傲慢で挑発じみた批判を繰り返した。

だが、相手はどんなに批判しても忍の一字で堪え忍ぶ日本の電力会社ではない。ブラジル資本の半官半民外資企業である。

今年3月、南西石油は琉球新報らの求めていた「抜本的な対策」を発表した。「全面撤退」である。理由は儲からないからだ。生産施設の即時稼働停止、11月からの値上げ、来年3月末で全ての契約を更新せず供給打切り、要するに沖縄は見限られた。

笑えることに、この期に及んでなお、沖縄メディアや商工会のアホ共は「値上げは認めない!」「安定供給責任を果たせ!」などと批判の声をあげている。しみついたゆすりたかりの精神、ごねれば何とかなる、そう思っているのだろう。

沖縄の鬱陶しい反発と要求に対し、南西石油は「自分で石油元売りから安く買ってこい」と余裕の構えだ。こりゃ傑作(笑)。どこでも良いから、反原発メディアは沖縄県に教えてやれ。化石燃料の買い叩き方ってやつを。琉球新報、出番だぞ(笑)。

さて、驚くべきことに、南西石油撤退が発表されてから、沖縄県は何ら対策を講じてこなかった。ブラジル本社の撤退計画が発表されないから、国がどうにかしてくれるから(国がどうにかするべきだから)、等と言い訳し、無策のまま今も時間を浪費している。

本来なら、沖縄県や商工会らは土下座してでも、「この記事はなんだ?」と問われれば琉球新報記者を切腹させてでも、必要なら財政支援を検討してでも、それこそ「あらゆる手段」で南西石油を引き留めねばならない。それくらいの非常事態だ。

同時に、撤退を見越した代替供給手段の検討や、国内外企業との交渉や、社員の再就職先の確保や、最悪の事態を想定したリスク分析など、やるべきことは山積みのはずだ。それなのに、翁長率いる沖縄県は何もしてこなかった。

辺野古反対の熱意の一部でも、この問題に裂けばかなり状況は変わっていたと思うが、何もしなかったから何も改善せず、おそらくは最悪の状況で事態は進行中だ。しかしながら、今のところ沖縄から大した危機感は伝わってこない。

まあ、最終的にはどうにかするのだろうけれど、それにしてもマジでどうすんのよ?(笑)。



琉球:南西石油社長、県に販売停止を説明 雇用対策は言及なし
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-168893.html
 石油販売の南西石油(西原町)のリンコン・シオジロ・イシカワ社長ら経営陣が9日、県庁や沖縄総合事務局を訪れ、来年3月31日までで県内取引先への石油製品販売を打ち切ることを正式に報告した。
 親会社のブラジル国営石油会社ペトロブラスは当初、南西石油の全株式を新たな経営者に売却し、事業を譲渡した上で日本から撤退する方針を示していた。この日の面談で事業譲渡の進展や雇用について明確な説明はなかった上、「財政負担が厳しくなっており、撤退について早急に判断しないといけない」と伝えたという。
 これに対し県の下地明和商工労働部長は「南西石油には安定供給の責務がある。無責任に撤退することは理解できない。沖縄でのエネルギー供給に責任を持ってほしい」と申し入れ、事業継承のめどがつかない中で撤退の期限を設ける対応に強い不快感を伝えた。県は今後、国に南西石油との協議状況を確認するなど対応を急ぐことを決めた。
 南西石油は、現状の販売価格では採算が合わず財務負担が増しているとして、県内企業に卸売り価格の値上げを求めた上で「ペトロブラスの指示を仰ぎながら、資源エネルギー庁と撤退の計画を進めていく」と話したという。
 県側が「県内の零細業者が独自で元売りを探していくのは困難だ」と来年4月以降の供給体制に懸念を示したのに対し、南西石油側から「事業者が連携して元売りから買えばいい」との返答があったという。下地部長は「南西石油は約40年間、県内の業者に対し石油製品を販売してビジネスをしてきた。(3月まで)あと数カ月の中であり得ない発想だ」と反発した。
 同席した南西石油の橋本陽一環境安全マネジャーは琉球新報の取材に「コメントはできない。近くプレスリリースを出す」と話した。








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テーマ:地方自治
ジャンル:政治・経済

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コメント

中国の石油会社誘致する気なんじゃ無いですかね…
  1. 2015-11-10 21:16
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  3. 大門 #-
  4. 編集

To 大門さん

こんばんは。

そりゃ足元見られそうですねぇ(笑)。

まあ、現実的には日本企業のどこかに泣きつくのだろうと思います。国が汗をかいて。

  1. 2015-11-10 22:06
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

金の切れ目が…

日本全体のエネルギー対策を考える上でも、参考になる事例です。
現実を見据えて、共にwinwinの方向に持っていくような姿勢が欠片も無ければ、「もう要らない」と縁を切られるのもあり得る話でしょうに。
自分たちに対する配慮ばかり主張して、相手に対する配慮を怠ってきたツケが回って来た感じです。
40年といえば、本土復帰間もなくからの長い付き合いです。翁長政権だけの責任とは言えないでしょう。しかし、危機が表面化したのは翁長の施政下ですし、それに対応するのは翁長の役目です。


ただ、大門さんがコメントされているように中国の出方が気掛かりです。
日本政府がうまくやってくれると期待しますが、もしこれで中国の石油元売りが出てくる事が有れば、翁長は確信犯的にこの件を放置した…という疑いも出てきます。
  1. 2015-11-11 10:37
  2. URL
  3. もらもら #Fldqm66o
  4. 編集

琉球新報だけでなく沖縄の財界全体が、同様に考えていたのでは?

それにしてもエネルギー供給の問題は財界だけでなく沖縄県民全部の問題なのですが。

  1. 2015-11-11 13:45
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To もらもらさん

こんばんは。

まあ、南西石油側の態度も良くないのは確かなんですけどね。石油大手が一方的に撤退するなんて、企業コンプライアンスの欠片も無いですからね。「儲からない」なんて撤退理由は、もろに後付臭いですし。というか完全に後付の言い訳ですし。

40年ですが、ずっと同じ企業だったわけではありませんよ。南西石油は、もともと国内企業傘下の企業でした。

2005年あたりに現在のブラジル企業に買収されました。で、ブラジル本社は生産機能を本国に集中させる経営戦略に舵を切ります。沖縄撤退は、この流れの中で起きたことだろうと思われます。

本社としては、沖縄とたいした思い出も無いでしょうし、うるさく批判してくる沖縄を斬るのに何の躊躇いも無かっただろうと思います。

中国ですが、それは考え過ぎだと思いますけど・・・。

  1. 2015-11-11 20:31
  2. URL
  3. no-risu #-
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To よもぎねこさん

こんばんは。

たぶんそうでしょうね。ただ、インフラ確保や企業誘致は基本的に行政のテリトリーなので、まずは県の怠慢を批判したいと思います。でも、本当にどうするんでしょうね(笑)。

  1. 2015-11-11 20:37
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

沖縄猿は「石油がないなら海にが行くさ魚があれば生きられる!サトウキビもあるさ!中国もあるさ!なんくるないさ やってみれ!」っ思っていますよ! 沖縄終わった!!って県外の人は 目に見えた事ですよね。 (ノ_-。)
  1. 2015-11-12 11:04
  2. URL
  3. 三助 #-
  4. 編集

To 三助さん

こんばんは。

たぶん、何とかなりますよ。

一般市民なら「なんくるないさー」で大丈夫だろうと思います。

ただ、何とかするべき県がそれでは困るわけで、ここはしっかり指摘・批判したいと思います。

  1. 2015-11-12 21:11
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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