2016-01-07 21:17

宮崎議員の育休取得は問題無し


自民党の宮崎謙介衆院議員が、来月からの育休取得を宣言したことについて。

議論の様子を見ていて、個人的には意外なほど反対意見が多いと感じた。従前、少子高齢化対策もあり「男性の育休取得は大いに推進するべし」というのが社会の風潮だったと思うが、その旗振り役である国会議員からも反対意見が相次いでいる。

確かに、反対派の意見にも一理あると感じなくもない。2000万円以上の報酬を得ているのだから、ベビーシッターを雇うことは十分可能だし、権利行使しても確実に身分保障されるわけで、民間一般と同列感覚で権利主張されては腹が立つ。

また、国会議員は国民の代表として選出されており、休まれたら投票した有権者が不利益を被る。もしも、「当選したあかつきには、直ちに育休を取って自宅に引き籠もります!」なんて公約されたら、ほとんどの有権者は彼に票を入れなかっただろう。

宮崎議員は「国会議員が率先して取得し、社会に育休の理解を広めたい」などと述べていたが、国会議員が育休をとっても民間に影響するとは思えない。自分が取りたいだけ、後付け、恩着せがましい、そんな反感を持った人も多いのではないか。

しかし、no-risuは宮崎議員の育休取得を快く容認したい。無差別に認めるかは別として、少なくとも宮崎議員のケースは問題無しだと思う。本エントリでは容認の理由について書きたい。

最初に情報を整理する。先に紹介した反対論も含め、不十分な情報を元にした不正確な議論が目立つのだ。


1.宮崎謙介は平成24年から自民党の衆議院議員である。

2.妻(金子参議委員議員)の出産による育休取得を発表した。

3.育休の期間は「2ヶ月」である。

4.育休中も可能な限り議員活動を行う意向である。

5.育休給付金以上の報酬は返納したい意向である。

6.ただし返納は制度上不可能で、寄付などを検討している。

7.違法性は無い。



だいたいこんなところか。以上を踏まえ、本件の是非を考察したい。

正直、no-risuも最初は眉をひそめた。保守的かつ体育会系の思考回路なので、議員が公より私を優先する態度に抵抗感を覚えた。しかし、同時に「自分の意見はおかしい」とも思った。親が子を優先するなんて、理屈抜きに人として当然ではないか。

議員の育休を不愉快に思いながらも、理性が「馬鹿野郎、お前が間違っている」と主張していた。経験上、こういう場合はたいてい理性の方が正しい。そして、感情と理性の衝突を解消し、答えを得るには、論理的に本質を考察するのが効果的だ。

このとき重要になるのが情報収集で、これは状況を正しく把握するだけでなく、論理的考察に邪魔な主観の排除にも役立つ。その情報収集結果が前出の1~7なのだが、これだけでも本件に対するno-risuの見方は大きく変わった。

さて、これを踏まえて本質を考える。そもそも「育休」とは何か。育休とは権利だ。常々言っているとおり、権利は義務と表裏一体である。つまり、宮崎議員が国会議員としての義務を果たせば、育休の権利行使に何も問題は無い。単純な理屈だ。

あれこれ議論されているが、本当はこんなにも簡単な話だった。では、宮崎議員は権利に見合う義務を果たしているのか。明確な線引きは無いので、最終判断には感情論も入るが、以下の理由から「果たしている(「果たす」を含む)」と思う。


1.育休期間は議員における任期48ヶ月中の僅か2ヶ月である。

2.衆議院議員としておよそ36ヶ月経過している。

3.任期は平成30年末だから育休後にも挽回可能である。

4.完全休業ではなく育休中も可能な限り義務を果たす意向である。

5.報酬の返上により正当な権利の一部までも放棄する意向である。



いかがだろう。これまで3年間も休み無く激務を続け、任期残も長く、次回選挙で当選すればさらに延長される。義務を果たさぬ怠慢議員と評価されれば、次の選挙で落選もするだろう。十分、「権利に見合う義務」が認められるのではないか。

この条件で育休2ヶ月分の権利すら認めないのは、あまりと言えばあまり、さすがに非情すぎるだろう。人としてどうなのよと、そう思いませんか?。まして、育児は親の義務であり責任でもある。本来、職業とは無関係に理解されるべき面もある。

いいでしょ、2ヶ月の育休くらい快く認めようじゃないの。それに、社民党みたく弱小政党ならいざ知らず、人材の層が厚い自民党であれば、育休が開ける穴のカバーも容易だろう。大丈夫、大丈夫、宮崎議員は堂々と育休取得すればよろしい。




産経:自民・宮崎議員らがイクメン勉強会 育休取得推進へ議論
http://www.sankei.com/politics/news/160106/plt1601060060-n1.html
 育児休暇の取得を検討している自民党の宮崎謙介衆院議員ら有志議員が6日、勉強会「男性の育児参加を支援する若手議員の会」を立ち上げ、国会内で初会合を開いた。宮崎氏は「制度上何が問題なのか、どういった課題があるのかをしっかり議論し政策に落とし込んでいきたい」とあいさつ。会合では、育児休暇の取得が困難な個人事業主や中小企業の社員らを念頭にした法整備などについて議論する。
 宮崎氏は来月、妻の金子恵美衆院議員との間に第一子が誕生する予定。2カ月程度の育児休暇取得を検討しているが、衆院規則には育休の規定がない。宮崎氏は会合後、記者団に「議院運営委員会や国対委員会としかるべき調整していきたい」と言及。衆院規則改正を検討すべきだとの認識を示した。






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コメント

男女同権を口先言う野党の癖に。

いざ、与党の自民党が何か率先して、モデルケースを、示せば叩く、野党ほど気楽で、言う事とやる事の違う連中はいませんね。
ミンス時代は、騙し討ちの強行採決を、迅速な採決と言い、法的根拠の無い、パフォーマンスを民意と呼び、与党自民党に戻れば、俺達の言う事聞かないから、強行採決だ!憲法学者も、元最高裁判事も違憲と言っているから違憲だ!確定判決持ってこいです。
まあ、朝鮮日報日本支部略して朝日が、世論誘導ただ北朝鮮の核実験でブーメラン(笑)
  1. 2016-01-08 04:36
  2. URL
  3. プロ市民嫌い #a3VXqt5.
  4. 編集

To プロ市民嫌いさん

こんばんは、遅くなりました。

谷垣まで反対意見を出してきましたが、ネットを見ても、本当に反対意見が多いですねぇ。
どうなんでしょうね、朝日あたりに世論調査でもやってもらいたいです。

  1. 2016-01-09 21:01
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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