2016-02-04 21:03

辺野古問題:敗訴確実の現実から逃避する沖縄メディア


先のエントリに書いたとおり、辺野古代執行訴訟で福岡高裁の示した二つの和解案は、いずれも沖縄側の敗北を予感させる内容だった。確信と言っても過言ではない。何故ならば、案は翁長の埋立て承認取り消し撤回が前提にされているからだ。

和解案を再掲しておこう。

「暫定案」
政府は代執行訴訟と翁長氏による埋め立て承認取り消しの効力の執行停止を取り下げ、翁長氏の対応の違法確認訴訟に切り替える。判決までの間、国と県は改めて協議を行う。

「根本案」
沖縄県は埋め立て承認の取り消しを撤回し、政府は辺野古の代替施設の30年以内の返還か軍民共用化を目指し、米国と交渉する。

根本案は直ちに撤回、暫定案は違法確認訴訟後に撤回、どうあっても撤回せねばならない。福岡高裁は、翁長に敗訴を宣告しつつ、「これでもまだ和解しませんか?、今なら政府もご容赦してくれるかもよ?」、と妥協を促しているのだ。

だから、今頃はオール沖縄の連中が涙目になっていると思った。ガックリ肩を落とし、この世の全てを恨み呪いながら、泡盛かっくらっているだろうと思った。翁長も(ズレないように気をつけながら)頭を抱えているだろうと思った。

でも、そうではないらしい。沖縄タイムス2月4日付け社説は真逆の論調で、「高裁は国の手続きに問題があると考えているらしい、やったぜ!」、「和解勧告が出るのは国が不利な場合に多いらしい、イヤッホ~ゥ!」、などと書かれていた(笑)。

拭い難いサヨクの悪癖だ。不都合な現実は脳が認識せず、都合の良い現実を捏造して正当化してしまう。まさしく現実逃避である。

過去の実績で和解勧告が国が不利な場合に多かろうと、本件においても国が不利とする保証や根拠は無い。また、確かに高裁は先に違法確認訴訟をするべきだったと考えている様ではあるが、それはベターでありマストではないはずだ。

だいたい、沖縄タイムスが違法確認訴訟などとよく言う(笑)。

翁長は前知事の埋立て承認を取り消すため、御用第三者委員会を設置し「法的瑕疵があった」の結論ありきで調査報告書を作らせた。委員長は「法的瑕疵の証明が我々の使命であります!、ハイル・オナガ!」と熱い意気込みを語っていた。

で、法的根拠も無く翁長の独断で設置された第三者委員会が、「オナガ総統の御賢察どおり、法的瑕疵だらけでございました!」とする報告書を提出し、沖縄メディアらが「違法確認OK!」とバンザイし、琉球王は前知事の承認を取り消したのだ。

まあ、沖縄タイムスも本当は和解勧告の意味を理解しているだろう。認めたくなくて強がっているだけだ。だから、社説の傲慢度合いがいつもより低い様に感じる。根拠不明の自信に支えられた覇気が感じられない。素直に泣けばいいのに(笑)。

さて、いつまでも現実逃避している場合では無い。政府は早々に和解を拒否した。しかし、翁長が頭を下げてお願いすれば、政府が和解交渉に応じる可能性はあるだろう。日韓関係とよく似ている。そろそろ現実を直視せよ。そして絶望しろ(笑)。




沖縄:社説[和解案判明]代執行に無理があった
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160204-00000006-okinawat-oki
 名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て承認取り消しを違法として、国が翁長雄志知事を相手に起こした代執行訴訟で、福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)が国と県に勧告した二つの和解案の概要が取材によって明らかになった。
 行政訴訟で裁判所が和解を勧告するのは極めてまれで、国に不利な判決が想定される場合に多い、と法律の専門家は指摘する。
"  代執行訴訟に至るまでの国の手法をみても、際だったのがその強引さだ。
 石井啓一国土交通相は昨年10月、沖縄防衛局が行政不服審査法に基づき申し立てていた翁長知事による埋め立て承認取り消しの効力を停止する決定をした。"
 これで辺野古の埋め立て工事が再開できるようになったにもかかわらず、政府は同じ日の閣議で、今度は地方自治法に基づき代執行手続きに入ることを決めた。
 代執行の要件は(1)知事の承認取り消し処分が違法である(2)他の方法では是正を図ることが困難である(3)知事の処分を放置することが著しく公益を害することが明らかである-場合に限られる。
"  これまでの口頭弁論で多見谷裁判長が「(代執行の)他に方法はないのか」などと国側代理人に問いただす場面があった。代執行の要件を満たしているかどうか、疑問を感じていたのではないか。
 翁長知事の埋め立て承認取り消しに対し国は違法確認訴訟などを起こすことができたにもかかわらず、一足飛びに代執行訴訟を提起したことに裁判所が疑義を持っている可能性があるということだ。"
"■    ■
 裁判所が示した和解2案は「根本的な解決案」と「暫定的な解決案」である。
 「根本的な解決案」は県が埋め立て承認取り消しを撤回し、新基地を建設した上で国は30年以内の返還を米国に求めるか、軍民共用にするかを交渉する、との内容である。"
"  この和解案を裁判所が「根本的な解決案」と呼ぶことに著しい違和感がある。
 新基地を造ることを前提にしており、翁長知事が民意に基づきあらゆる手段で新基地建設を阻止すると表明していることに反する。
 「30年」の根拠は何なのか。返還や軍民共用を国が米国と交渉するという。とてものめる案ではない。"
 「暫定的な解決案」は、国が代執行訴訟を取り下げて工事を止め、県と再協議する。再協議がまとまらなければ、翁長知事の埋め立て承認取り消しに対し、国があらためて違法確認訴訟を起こすことを促す内容だ。違法確認訴訟でも国と県の対立構図は変わらないが、裁判所がやはり国の代執行訴訟に疑問を持っていることがうかがえる。
"■    ■
 県と国の対話を否定するものではない。
 だが、辺野古新基地建設を拒否する県と、「辺野古が唯一の選択肢」とする国との間では、仮に「暫定的な解決案」で和解協議に入ったとしても溝を埋めることは困難だ。
 県は、和解案の全容を県民にオープンにしながら進めることが重要だ。"







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テーマ:沖縄米軍基地問題
ジャンル:政治・経済

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コメント

沖縄は明治時代から日本政府から振興策が充てがわれている島なのだそうです日本政府に補助されなきゃ暮らしていけないトコなのです!実際、工場もつくれないですし。(断言) 首里城が明け渡され琉球処分されてからは ズーット現実逃避の民なのです。所詮、マーラン船(山原船)で東アジアを海賊まがいさながらで行き来するしか頭が無いのです。 国もコレにまともに相手にせず堅固な制裁を加えないとズぅーット サヨクに屈している姿を晒す事になるのです。また泡盛が美味しい日が続くというものです。(皆さん、ホントですよ)
ps:最近の琉球新報はここ数週間 鳴りを静めていてキチガイな文面や顔がテレビ欄を読む際に目に入らなくなっています!昨日は正常に?北朝鮮ミサイル問題が一面トップでした。
  1. 2016-02-05 11:18
  2. URL
  3. 三助 #-
  4. 編集

To 三助さん

こんばんは。

琉球新報が大人しいですか。

意気消沈しているのかもしれませんね。

選挙で負けて安倍内閣の支持率が上昇して訴訟でも敗色濃厚ですからね、落ち込むのは無理ない話だと思います。でも、どうせすぐに元に戻りますよ。そういう連中ですから。

  1. 2016-02-06 01:07
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

オキナワノミンイガー

いやはやなんとも、だいたい沖縄の方々へ
基地は沖縄だけじゃあありません。
首都圏に、どれくらいあるか知っているのか?
根が反米保守ですが、リアリズムが、大事な人間から見ると、アホかバカかタワケか?
まあ、昔からアカは、手段と目的が区別できませんから(笑)
いかに、自分達の意思を伝えかつ、目的を果たすか?
裁判ゴッコ、デモ踊り、楽しいだろう(笑)
ったく、世の中変えるには、実行力があるのみ、
法律を知り、ポイントを外さず、行政も司法も立法も、社会的システム、しかしオーッマチックではない、ならば敵でも使う、死文化していても、使える者なら、なんでも使う、実はこの世の中、穴だらけ、私はたらい回しにされるのが、好きな変人、しかし必ず法的根拠を問う、向こうも負けてはならじと、あれこれ指摘、勉強になりますね(笑)
そうすると、ホームページとは、違う指揮命令系統が、すぐわかる。
当たっても、砕けない度胸のみ、意外に効きます。
なんせ、住んでる自治体の、嫌われ者ですから(笑)
  1. 2016-02-06 14:34
  2. URL
  3. プロ市民嫌い@ガラケー崩壊 #a3VXqt5.
  4. 編集

To プロ市民嫌いさん

こんばんは。

米軍専用施設に限らなければ、基地率は75%から22%に下がりますからね(笑)。

まあ、それでも多いのですが、75%しか言わないのはずるいですよね。

>手段と目的が区別できませんから

これは重要な本質を突く理解だと思います。
近々、これに関連したエントリをアップする予定です。

  1. 2016-02-07 18:17
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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