2016-02-15 20:56

年間1ミリシーベルトの科学的根拠って何よ?(笑)


丸川珠代環境大臣が、国が被爆線量の長期目標に定めた年間1ミリシーベルトについて、「何の科学的根拠もないのに、当時の環境大臣が決めた」と講演で発言したそうで、批判された民主党及び反原発メディアや有識者らが猛反発している。

何を勘違いしているのか知らないが、丸川環境相の認識は完全に正しい。何故ならば、1ミリシーベルト基準に科学的根拠など存在しないからだ。存在するならば、四の五の言わずにさっさと示していただきたい。示さずに批判するのは卑劣だ。

このことについて、古巣をコケにされた小宮山洋子がブログで反論、「科学的根拠」を示しつつ、「根拠を勉強もせずに批判したことに、憤りを感じています」、「このような大臣が、任務を全うできるのか、はなはだ疑問です」、と強く批判していた。

で、小宮山が示した科学的根拠とは、「国際放射線防護委員会(ICRP)」だった。ブログには次のとおり書かれている。

 科学的根拠は、しっかりあるもので、国際放射線防護委員会(ICRP)が、原発から復旧する際の参考値としている被ばく線量「年1~20ミリ」の中で、一番低い値です。
 国際放射線防護委員会は、放射線防護の専門家の立場から、放射線防護に関する勧告を行う、民間の国際学術組織です


馬鹿丸出しだ(笑)。まあ、このあたりが反原発派における知的水準の限界か。

国際放射線防護委員会(ICRP)は2007年に勧告を出した。この中で、原発から復旧する際の参考値にされた被爆線量「年1~20ミリ」が示されている。ちなみに、1~20ミリは有事における経過措置で、平時は1ミリでなくゼロを目指すべきとされる。

さて、問題はICRPの勧告内容が科学的根拠に基づいているかどうかだ。小宮山ら反放射能的人々は、「ICRP=学術団体=勧告は科学的である!」、と思考停止気味に思い込んでいる。そういうところが馬鹿丸出しなのである。

ICRP勧告は科学的根拠に基づいてなどいない。それは、当のICRPが勧告の中で述べていることだ。とっくに和訳が公表されたICRP勧告すら読まず、または読んでも理解できないくせに、どの口が「勉強もせず」などと丸川環境相を批判するか(笑)。

ちなみに、ICRP勧告は安全より安心を重視した内容だ。塩分に例えれば、「塩分の取りすぎは健康に悪い=つまり塩分は体に悪い=だから摂取量は可能な限りゼロにするべき(その方がみんなも安心でしょ?)」と言っているにすぎない。

ICRPはその事実を正直に述べている。ICRPに非は無い。咎められるべきは、勧告内容を都合よく歪めて解釈し、不都合な真実を述べた人間を攻撃する反原発派の人間性だ。

まあ、小宮山は(間違っているが)根拠を示しただけまだマシである。丸川環境相発言を批判したサヨクメディアは、どいつもこいつも全く根拠を示していない。実に愚かで卑劣な連中だ。

さっさと示してみよ。ありもしない「科学的根拠」とやらを。




ブロゴス:丸川環境大臣、発言を撤回(小宮山洋子)
http://blogos.com/article/160579/
 丸川珠代環境大臣は、昨夜12日夜、記者会見をして、東京電力福島第一原発事故への対応で、国が追加被ばく線量の長期目標として示している年間1ミリシーベルトについて、「何の科学的根拠もないのに、当時の環境大臣が決めた」などと、講演で発言したことを認め、「福島の皆様には誠に申し訳ない」と陳謝しました。
 問題の発言は、7日に長野県松本市での講演で出たもので、信濃毎日新聞が報道しましたが、丸川大臣は、そういう言い回しはしなかったと記憶している、と否定し、衆院予算委員会でも、記憶はない、としていました。
" 1ミリシーベルトは、国が除染などによって達成する目標として定めたものです。
 科学的根拠は、しっかりあるもので、国際放射線防護委員会(ICRP)が、原発から復旧する際の参考値としている被ばく線量「年1~20ミリ」の中で、一番低い値です。"
 国際放射線防護委員会は、放射線防護の専門家の立場から、放射線防護に関する勧告を行う、民間の国際学術組織です。
" 10日の衆院予算委員会では、当時環境大臣を務めていた細野豪志議員が「信じがたい発言だ。
 明確に撤回すべるべきだ」と追及していました。
 私も、その当時、厚生労働大臣として関わっていましたので、除染事業を担当する丸川環境大臣が、責任者であるのに、当時のことや根拠などを勉強もせずに批判したことに、憤りを感じています。"
" 政権交代前の別の党の政権がしたことを、何でも批判すればよいというものでは、決してありません。
 昨日になって、閣議後会見で、一転して「言ったと思う」と説明し、夜には、発言内容の詳細メモを入手し、出席者にも確認した、として記者会見をしました。
 言ったかどうか覚えていないなどという適当な気持ちで、担当大臣が口にすべきことでは、ありません。"
" 東日本大震災から、まもなく5年になりますが、特に、原発事故があった福島のみなさんは、まだ10万人を超える方たちが、不自由な避難生活をされています。
 このような大臣が、任務を全うできるのか、はなはだ疑問です。"







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テーマ:放射能汚染
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コメント

>国際放射線防護委員会(ICRP)が、原発から復旧する際の参考値としている被ばく線量「年1~20ミリ」の中で、一番低い値です。
じゃあその「1〜20ミリ」の根拠って何なの?という話ですね。

いわゆる放射脳と呼ばれる方々はよく無視してらっしゃいますが、原発事故が無くとも自然被曝が年間2.1ミリシーベルト、医療被曝が年間3.9ミリシーベルトあるのですよね。
もちろん追加の被曝が少ないに越したことはありませんが、それでも1ミリシーベルトというのは騒ぐほどの数値なのでしょうか?
いまだに筋道の通った説明を見たことがありません。
無い根拠を話せないのは当然ですけどね。
  1. 2016-02-15 22:18
  2. URL
  3. ciel #-
  4. 編集

目安は目安にすぎない

なんでも、そうですが、とりあえず、基準を决なくてはなりません。
だから、かつてフロンガスが、無害な夢の溶剤だったり、アスベスト(石綿)が、無害とおもわれていたのと、同じです。世の中は施行錯誤、夢の薬が、副作用がみつかったり、まあ科学なんてそんなものです。
  1. 2016-02-16 05:57
  2. URL
  3. 政界ウォチャー三十年 #a3VXqt5.
  4. 編集

To cielさん

こんばんは。

放射脳は、自然放射能と人工放射能及び外部被爆と内部被爆という理屈で、原発由来の放射能だけをキケン!と主張しますからね。筋道の通った説明など出来るわけがありませんよ(笑)。

  1. 2016-02-16 19:47
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To 政界ウォッチャー三十年さん

こんばんは。

初動の目安設定で勧告を用いたことは、当時の状況からして悪くない判断だったと思います。
問題はその後ですね、今も含めて。

「だから」以降のコメント部分は、発言趣旨や基準及び本エントリとの関連性がよく分かりません。

  1. 2016-02-16 19:54
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

少しご説明いたします。

科学的な基準や、何らかの数値というものは、かなり厳密でも、あくまでもその時点での想定に、過ぎないと、ですから最初は正しいと、思われていた、基準や数値というものは、変動する可能性がある。
しかし、今の時点ではとりあえず、世界的な基準値というものが、必要であり、それが変化しても致し方がない、単純な話です。
わかりにくくて、申し訳ありませんでした。<m(__)m>
  1. 2016-02-19 19:14
  2. URL
  3. プロ市民嫌い改め、政界ウォッチャー三十年 #luHOg6ls
  4. 編集

To プロ市民嫌い改め、政界ウォッチャー三十年さん

こんばんは。

説明ありがとうございます、理解・納得できました。

最初はプロ市民嫌いさんと同一人物だと気が付かず、反原発派にケンカ売られたのかと思いましたよ(笑)。

  1. 2016-02-19 21:00
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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