2016-03-08 20:34

裏沖縄旅行記 最終回・後編 沖縄を食べた!


・ヤギの刺身
評価:食えるが美味しくはない


yagisasi.jpg

オリオンをちびちびやっていると、ついに刺身が運ばれてきた。肉は白っぽい。真ん中に、より白っぽい、明らかに別部位と分かる謎肉がゴロリ。オカンに聞くと、「頭だよ、ちょうど良いのが入ってね、貴重だよ~(ニッコリ)」と説明してくれた。

はて、ヤギの頭にこんな肉があるのか?。疑問に思うのも当然で、実は「頭だよ」はno-risuの聞き間違い。「アタマだよ」ではなく、「あ、タマだよ」と言っていたのだ(笑)。つまり、貴重なヤギのタマタマなのであった(笑)。ウレシイナー。

で、刺身は意外と食える。味のしない生肉。多少の臭いはするけれど、比較するならマトンより豚か。ヤギに限らず、草食動物は脂に独特の臭いが生まれる。臭いは脂が加熱されることで際立ち、刺身ならあまり臭わないらしい。

また、R君によれば、「そもそもこの店の肉の鮮度と管理が素晴らしい」、とのこと。ただ、ヤギ肉自体に味らしい味は無く、お世辞にも美味いとは言えない。なお、希少部位のタマタマはたまらん味がした。なるべく噛まずに飲み込むべし。

・ヤギ汁
評価:食えるが美味しくはない


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肉だけでなく、内臓や血も一緒にぶち込み、塩だけの味付けでひらすら煮込む一品。臭みを消すために大量のヨモギが投入されている。ただ、煮込まれている上に、ヤギ臭との戦いに力を使い果たしたか、ヨモギ臭はかなり弱まっている。

ヤギは煮込むと強烈な臭いの脂が溶け出すから、アクと共に丁寧かつ根気よく取り除く必要がある。少しでもサボると、途端に汁の臭いがきつくなる。単純な料理の割には労力がかかり、ヤギ汁の質が店の質を反映していると言って良い。

お味の方だが、これまた若干の臭みと味のしない肉で美味しくはない。内臓系はもちろん臭いがきつめだし、スープは臭みのあるドブ色に濁った塩水でしかない。アバサー汁でも思ったが、どうして「料理」をしないのか。

臭いなら味噌仕立てにすりゃ良いじゃない?。下ごしらえを工夫すりゃ良いじゃない?。羊だって、ジンギスカンは調味液に浸けるし、ケバブはスパイスをたっぷり効かすし、美味しく食べる工夫がなされている。ヨモギに頼る発想を捨てろ。

・ヤギ料理屋「まるまん」
評価:優良店


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R君いわく、「こんなに丁寧に仕事されたヤギ汁は初めて」とのこと。平均的なヤギ料理店と比較すれば、ヤギ臭なんて無いに等しいくらい、しっかり丁寧に脂をすくい取っている。刺身も上等だったし、ヤギ料理店の中ではかなりの優良店らしい。

それは事実だろうと思う。まるまんを出た後、別のヤギ料理店の前を歩いたとき、明け放しの店内から漏れた強烈なヤギ臭を吸い込んで、リアルに呼吸が止まった。まるまんでなかったら、そもそも店に入ることすら難しかったかもしれない。

まるまんには心温まるもてなしも受けた。

冷静を装っていたつもりだったが、no-risuがヤギに恐れ戦く観光客であることは、オカンに余裕で見抜かれていたらしい。箸がすすまずオリオンをあおっていると、オカンがメニューに無い炒め物やら漬け物やらをサービスしてくれた。

同情ならまだマシだが、オカンの方が観光客に申し訳なく思っていた可能性もあるわけで(表情からして可能性大)、有り難いやら、自分が情けないやら、泣きたくなる思いだった。(炒め物がヨモギの卵炒めでさらに泣きたくなった)。

ちなみに、出された料理は全て完食しました。沖縄行ったらヤギ料理、ヤギ料理なら「まるまん」ですよ!。


さて、だらだらと長く続けてしまった裏沖縄旅行記もこれにて完結。何かしら沖縄の魅力が伝えられていれば良いのですが。

次回からは、いつもの心が荒む殺伐とした政治ブログに戻ります。まあ、心が荒んだら、また沖縄に行けば良かろうなのです。


オマケ。沖縄滞在中で一番美味しかった食事。

・麺屋なりよし

nariyosi.png

国際通り牧志駅近くにあるラーメン屋。魚介豚骨系の狂おしい美味さが好印象。深夜まで営業しているのも嬉しい。やっぱ、飲んだ後の〆はステーキよりラーメンよ(笑)。





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テーマ:沖縄米軍基地問題
ジャンル:政治・経済

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コメント

沖縄旅行紀お疲れ様でした。&有難うございました。

今回のシリーズで、沖縄のほんの一端を知ることが出来ました。面白かったです。読んでいて、私も沖縄に行きたくなりました。

私も自称一般的なヤマトンチューですので、沖縄で食べ歩く事になったら、no-risuさん同様「味噌とか醤油も有るだろうに、もっときちんと料理しろよ…」と、思うでしょう。間違いない。
でも、そのヨモギに頼ったシンプルな塩味こそ、沖縄の地の味なのでしょうね。
刺身を食べる日本人を見て、「何でバター焼きにしないの?美味しいのに。」とか、卵かけご飯を喜ぶ日本人に「せめて目玉焼きにしろよ、何故料理をしない…」と突っ込む欧米人は多いと思いますけど、多分それと似ているのでしょう。
調べてませんが、沖縄では味噌とかは一般的では無かったかも知れませんね。

ともあれ、no-risuさんは沖縄の食の奥義に触れられた訳ですね。
ヨモギと卵の炒めものも含め、しっかり完食されたno-risuさんに敬礼
(^-^ゞ

  1. 2016-03-09 09:14
  2. URL
  3. もらもら #Fldqm66o
  4. 編集

To もらもらさん

こんばんは。

こちらこそありがとうございます。

このシリーズは書きながら色々迷いもありましたが(沖縄の人が読んだら不快だろうなとか、政治関係なくね?とか)、まあ、書いて良かったと思いました。これも一つの愛情表現ということで、どうかご理解のほどよろしくお願いします!、って気持ちです(笑)。

食に関する反応は、ご指摘の通りかもしれませんね。マズメシ王国のイギリスを連想しなくもありませんが・・・。

実は先日スーパーに行ったとき、ソデイカ(沖縄産)のオイル漬なる酒のつまみが売っていて、ついつい買ってしまいました。

したらばこれが美味いのです!。味付け良し、ソデイカ自体も美味し、ねっとりとした触感も良し、と。

ただ、イカは沖縄産でしたが、商品を作っているのは地元企業でしたけどね(笑)。

で、ここだけの話、完食についてはR君の多大な支援がありました。

  1. 2016-03-09 18:25
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

こんばんは。いつも貴ブログの拝読を楽しみにしております。
記事とまったく関係ない話題で大変申し訳ないのですが,どうしても怒りを抑えられない出来事があったので,この場をお借りさせていただきます。
報道等のとおり,今日,大津地裁が関西電力高浜原発3,4号機の運転差し止めを命じる仮処分を出しました。

決定文
ttps://dl.dropboxusercontent.com/u/63381864/%E8%84%B1%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%E5%85%A8%E5%9B%BD%E9%80%A3%E7%B5%A1%E4%BC%9A/160309/%E5%B9%B3%E6%88%9027%E5%B9%B4%EF%BC%88%E3%83%A8%EF%BC%896%E5%8F%B7%E3%80%80%E6%B1%BA%E5%AE%9A.pdf
41頁末の「第3 当裁判所の判断」以降が大津地裁の判断内容です。
要するに「関電の説明ではよくわからん。俺は納得できない。だから止めろ」という内容…。
一体,この裁判官(山本善彦,小川紀代子,平瀬弘子)は,関電が2年以上の時間と数千億円かけて規制委の審査をパスしたことを何だと思っているのでしょうか?
行政(規制委)が下した許可を一顧だにせず,「わからないからとりあえず止める」という,司法の謙抑性や行政への敬譲が微塵も見られない安直さ。
事故から4年経った今になっても「津波を主たる原因として特定し得たとしてよいのかも不明」(44頁)と言い出す科学的リテラシーの欠如。
何もかもが昨年末の福井地裁の決定
ttp://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/566/085566_hanrei.pdf
とは月とすっぽんと言うべきでしょう。
仮処分は一人2000円でできるので,このまま(こういう裁判官に当たるまで)全国の裁判所に波状攻撃されると思うと暗澹たる思いがします…。
  1. 2016-03-09 19:31
  2. URL
  3. ecchu #-
  4. 編集

To ecchuさん

こんばんは。

ちょうど私も判決内容を知りたいと思っていたので、判決文のリンクはありがたいです。ざっと判決内容を読みましたが、これまた酷い内容ですね(笑)。

まあ、もう一々地裁判決に一喜一憂するのは止めたいと思います。どうせ控訴すれば論理的判決が下されるわけで、論理的に判決を下せば地裁判決は破棄されますから。

でも、判決文については改めて精読したいと思います。情報ありがとうございました。

  1. 2016-03-09 19:42
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

沖縄の食文化って

はじめまして。以前から拝読しています。「裏沖縄旅行記」シリーズ、とてもおもしろかったです。

確かに「沖縄の食文化」と言われて本土の人間が思いつくものってないんですよね。中華料理ならいろいろと浮かんでくるのに。
それでも「沖縄 味噌 醤油」で検索すると、一応はいろんなサイトが出てきますね。

琉球王朝御用達の味噌、玉那覇(たまなは)味噌醤油
http://okinawaclip.com/ja/detail/182
>首里は琉球王朝時代から水質の良さで知られており、酒、醤油、味噌作りが盛んな都だったそう。

でも、これってどこまで本当なんでしょう?水はおいしくないんですよね?それにno-risuさんが仰るように、おいしければ本土の人間が知らないはずがありません。これほど食べることに貪欲な国民性なんですから。
「もしかして韓国みたいに歴史をコリエイトしてるのかな?」なんて思いました。

よもぎねこさんのブログで読んだんですが、沖縄も朝鮮と同じ儒教文化なんだそうですね。仏教のお寺はほとんどないのだとか。それに「『琉球王国は毎日が歌と踊りの楽園だった』というのは嘘で、実際は平均寿命も短く、圧政と重税の国だった。」というのを知った時は「まるで韓国が韓流時代劇で歴史をコリエイトしてるのと同じじゃん。」と思いました。

琉球方言は本土方言と同じルーツを持つ日本語であることがわかっていますから、古代に沖縄が日本文化圏だったのは間違いないですが、その後の歴史的な歩みの違いから文化も違ってしまったのかな、と。
なので「もしかして沖縄の人のメンタリティって韓国人に似てるのかな?」と思いました。

日本人に朝鮮の伝統文化についてのイメージがないのを好い事に、韓国が伝統文化をあれこれ捏造しているように、沖縄でも伝統文化の捏造が行われているんでしょうか?(もし沖縄の方が読まれて気分を悪くされたらすみません。決して沖縄を侮辱する意図はありません。)
  1. 2016-03-09 20:22
  2. URL
  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

To かんぱちさん

こんばんは、はじめまして。

本土で思い浮かぶ沖縄の食文化は色々ありますよ、美味しくないだけで(笑)。

琉球王朝時代の「水質の良さ」というのは、現代の水質とは意味合いが違うのかもしれませんね。現代では科学的に清浄な水を水質が良いと言いますけど、昔は飲んで美味しいとか、そのまま飲めるとか、そういうレベルだろうと思いますし。

歴史については、少なからずコリエイトはあると思います。
平均寿命も短く、圧政と重税の国だった、といった類の話題は私も書いたことがあります。「昔の沖縄が楽園だった」的な主張は、ほぼ嘘だと思って間違いないでしょうね。

ただ、こういった主張をしている人種は、必ずしも沖縄県民のスタンダードではないと感じますので、そのあたりは分けて考えたいと思います。まあ、報道で沖縄でもお声の大きいクズ共だけ見ていれば、その様に感じられるのは自然だと思いますけど(笑)。

是非、沖縄から「自分達は違うんだ!」と声をあげてほしいですね。

  1. 2016-03-09 20:35
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

メェ~

no-risuさん、こんばんは。

ヤギはラストでしたか。
布石を打っていたヨモギもここで再登場しましたね。

私はヤギそのものよりもそのヨモギがダメでしたね。
でも、おっしゃるように沖縄の方は好きな方が多いです。
新築祝いなどにはヤギ汁が出るか出ないかで出欠を判断する方がいるくらいです。
イノシシも捕れますしそちらの方が美味しいんですけど、どうしてヤギの方が評価されるのか理解できません。

沖縄の食文化については、鮮魚の味噌和えやスーチカーといった料理、飲み屋に米酢が常設してあるなど、気候と大きく関わっているようで、結構面白いですよ。


>「昔の沖縄が楽園だった」的な主張は、ほぼ嘘だと思って間違いないでしょうね。

ブータンのように、比較するための情報がないため、幸福の尺度がなかっただけかもしれませんね。
  1. 2016-03-11 00:46
  2. URL
  3. mine-y #-
  4. 編集

To mine-yさん

こんばんは。

最後の晩餐にふさわしいと思いましてね(笑)。

ヤギってそこまで好かれていたのですか、一部の物好きレベルかと思ってましたが、いやはや、独自文化ですねぇ。
よもぎはほんとダメです。今までは、香草の中でパクチーほど不味いものは無いと思っていましたが、圧倒的によもぎが一位になりました。

>鮮魚の味噌和えやスーチカー

どちらも食べたことありませんけど、スーチカーは塩漬けして塩を完全に抜いた煮豚を焼いたものであって、最初から普通に焼けば良いじゃないの?、ちゃんと味付けして、と思います。

味噌和えにいたっては、刺身の味が台無しになりそうな気がしますねぇ。味噌の味しかしないような。これだから沖縄グルメは!(笑)。

>幸福の尺度

一部の上級階級の人々にはパラダイスだったでしょうけどね(笑)。

  1. 2016-03-11 19:34
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

メェ~メェ~

>圧倒的によもぎが一位になりました。
全くもって同感です(笑)
匂い消しになりそうな植物は他にもありそうなものですが、どうしてヨモギが定着したのか?

スーチカーについては、お祝いごとの際などに潰した豚をいつでも食べられるように塩漬けにした保存食が元のようです。
暖かく、保存が難しい気候だから生まれたことになります。
なお、タンパク質が分解してアミノ酸が増すため、味もよくなるようですよ。

味噌和えは刺身を酢味噌で和えるのですが、ギリギリ駄目になりかけた刺身の味をごまかして食べていた名残りということです。
海に囲まれた沖縄で、そうまでして魚を食べなければならなかったのは謎ですね。

いずれも機会があれば召し上がってみて下さい。
ヤギ汁よりは美味しいと思います(笑)
  1. 2016-03-12 00:37
  2. URL
  3. mine-y #-
  4. 編集

To mine-yさん

こんばんは。

スーチカーって、要はチャーシューみたいなものですよね?。そりゃ不味いとは思いませんけど、特に「スーチカー」として特別扱いする必要性も感じないわけで。

タンパク質が分解してアミノ酸が増すということですが、生ハムとか特別な保存や熟成させるならわかりますけど、スーチカーにその様な効果がどれほどあるか甚だ疑問に思いますねぇ。

鮮魚の味噌和えは「酢味噌」でしたか。う~む・・・、不味そうですね(笑)。いたみそうならば、無理に生で食べずにフライにでもすれば良いのに。。。

まあ、機会があったら積極的にチャレンジしてみますよ。ただ、こちらで食べても本土向けにアレンジされていそうですけどね。
とりあえず、近所にある「わした商店」でものぞいてみますわ(笑)。

  1. 2016-03-12 21:33
  2. URL
  3. no-risu #-
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