2016-03-10 20:34

反原発派は「人間の尊厳」の前に「自分の尊厳」を心配すべき


寒くなり、押し入れから石油ファンヒーターを引っ張りだしてきて点火するとき、少なからず「ちゃんと動くかな?」と不安に思う。数年放置していた車を動かすなら、バッテリー切れは当然として、部品の劣化等による何かしらの不具合を覚悟する。

仕事柄何度も見てきたが、工場に大きな製造ラインを導入すれば、試運転でほぼ確実に不具合が発生する。季節性の製造ラインも、前期の稼働終了時は問題なかったのに、次期に再稼働させると何故か不具合が発生することは多い。

以前、水産庁の人間から新造大型船の試運転について話を聞いた。「大型船は新品を動かすときが一番故障する。いきなり問題無く巡航することなんてまず無く、船は慣らしと修繕を繰り返して本当の完成と呼べる状態になる」と言う。

機械とはそういうものだ。長期間停止していた機械を稼働させれば、不具合の発生は普通のことであり、その確率は機械が大きく精密になればなるほど高くなる。そして、どんな不具合が発生するのかは、実際に稼働させなければ分からない。

2月29日、ようやく再稼働した関西電力の高浜原発4号機が、発送電再開直後に変圧器の異常で緊急停止した。反原発メディアらは大喜びし、「関電は再稼働を急ぎ杜撰な整備をした」と決めつけ、「不具合を起こした原発は危険」と煽った。

高浜原発4号機は、2011年7月21日から定期点検で停止している。4年半以上も止まっていた。原発は巨大で精密な機械だ。4年半も停止していれば、技術者がどんなに頑張っても、再稼働したら何かしらの不具合が生じるのは自明の理だ。

全く不具合が発生しない方が不思議で、そんな神業的整備を期待するなど理不尽この上ない。したがって、再稼働で不具合が発生したという事象について、それだけで批判するのは不適切だ。不具合だけでは批判対象になり得ない。

肝心なことは不具合の内容だろう。杜撰や怠慢が理由で起きた不具合とか、過酷事故に繋がりかねないなど安全性を否定する不具合であれば、それらに対する批判には正当性がある。しかし、今回の不具合はいずれにも該当しない。

正常運転に向けた調整作業の一環であり、変圧器は原子炉・放射能の安全議論とも無関係だ。これで高浜原発を批判する行為は、充電器が故障しただけなのに、「スマホ本体が壊れた!」とメーカーにクレームを入れるも同然ではないか。

今後、原発は順次再稼働していくし、大津地裁に停止させられた高浜原発も必ず再稼働する。再稼働すれば不具合は高確率で発生するだろう。その時、脊髄反射的に批判するのではなく、批判に値するのかよくよく中身を確認してもらいたい。

間違った批判、理不尽な批判、批判目的の批判、それはもう真っ当な批判と呼べない。誹謗中傷であり、人権侵害であり、ヘイトスピーチであり、人の道を踏み外した幼稚な嫌がらせである。いい加減、反原発派はそういうものと決別してはどうか。

原発と人間の尊厳を叫ぶなら、まずは自分の尊厳を取り戻せ。




東京:高浜原発停止 「安全最優先」は本当か
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016030302000156.html
" 再稼働に伴う気がかりなトラブルが相次いで、関西電力高浜原発4号機はすぐに停止を余儀なくされた。安全は最優先されたのか。それを確かめない限り、原発再稼働などありえないということだ。
 拙速だ。急ぎすぎていた。拙速には危険がつきまとう。
 先月二十日、4号機の原子炉補助建屋の配管から、放射性物質を含む冷却水が漏れ出した。
 配管の弁のナットの緩みが原因だった。外部への影響はなかったが、原子炉を冷やす冷却水の漏出は、重大事故につながりかねない“事件”である。
 関電は起動試験を一日遅らせ同種の弁を再点検はしたものの、当初の予定通り二十六日に再稼働。スケジュールを堅持した。
 それから三日、タービンを回し、発送電を始めた直後に、発電機や変圧器の異常を知らせる警報が鳴り響き、原子炉は緊急停止した。詳しい原因は、わかっていない。
 政府が“世界一厳しい”と自画自賛する原子力規制委員会の審査に通ったあとだけに、住民の不安と疑念はなお募る。
 関電幹部らが繰り返す「安全最優先」の掛け声は、むなしく響き、規制委の権威や信用もまた傷ついた。
 関電の「スケジュール優先」を不安視する声は上がっていた。
 規制委の審査のスピードを、海外の規制当局者は「想像を絶する速さ」と驚いているという。
 なぜ、そんなに急ぐのか。原発ゼロで過ごした約二年、日々の暮らしに大きな支障は出なかった。
 原発依存度の高いまま、自由化の波にさらされる電力会社の台所への配慮だろうか。
 高浜原発3、4号機は、プルサーマル発電による再稼働。プルトニウムを含む使用済み燃料が使われる。核兵器の材料になるプルトニウムの保有を減らしたい政府の意向をくんでのことか。
 4号機のトラブルは、スケジュールではなく「安全最優先」の姿勢こそ堅持せよとの警鐘ではないのだろうか。
 トラブルの原因究明だけではない。避難対策、免震施設、隣接自治体の同意権、ケーブルの防火対策や原子炉内部の老朽化チェック…など。とりあえず再稼働ありきで先送り、あるいは切り捨ててきたとしか思えないものなどにも「安全最優先」の物差しを当て直し、再検討するべきだ。
 住民の不安や疑念が晴れないままの再稼働は危険である。"







関連記事
スポンサーサイト

テーマ:原発再稼働
ジャンル:政治・経済

  1. マスコミ
  2. TB(0)
  3. CM(2)

コメント

慣らし運転も知らないのかマスゴミや反原発屋は

確かに、管理人さんのおっしゃる通り、初期故障はどんな家電にもつきもの、自動車も買ったばかりだと、慣らし運転しないといけません。
まあ、宗教化している反原発教の人々は、一人で山に籠もりもせず、滝に打たれるわけでもなく、便利な社会から外れないのに、わがまま言ってるだけですから。
そんな、デモだか国有地の不法占拠で世の中変わりません。
だいたい、例え廃炉にしても、核燃料棒を再処理して、気の遠くなるほど見張らないといけません。
反原発教なら、祈りの力で何とかしてください(笑)
  1. 2016-03-17 14:29
  2. URL
  3. プロ市民嫌い改め、政界オッチャー三十年 #9idrcG5E
  4. 編集

To プロ市民嫌い改め、政界オッチャー三十年さん

こんばんは。

反原発教、これはほとんど現実ですよね。信者がわらわらいます。動員もお布施も何のその、集会があれば全国から飛んでくる。異常ですよ。

>反原発教なら、祈りの力で何とかしてください

原発推進派を呪う連中なら話題になりましたね(笑)。
  1. 2016-03-17 19:27
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する