2016-04-14 20:56

一方的に視聴者の会を批判する「言論」は「まっとう」か?


4月13日、朝日新聞が社説で「放送法遵守を求める視聴者の会」を批判した。視聴者の会は、テレビ(特にTBS)の偏向報道を是正するためスポンサーに圧力をかける計画を公言しており、これを朝日新聞は「まっとうな言論活動ではない」と断罪した。

しかし、たかだか一市民団体にすぎない視聴者の会に、世界屈指の巨大報道機関である朝日新聞が社説で批判する「言論」こそ、まっとうとは言い難いのではないか。

まして、視聴者の会は突然スポンサーへの圧力を計画したわけではなく、さんざん議論と対話を求めたにもかかわらず拒否されて、今回の朝日新聞社説も含めて一方的な批判を浴びせられ、仕方が無くスポンサーへの抗議を検討した経緯がある。

昨年12月、視聴者の会はTBS・岸井成格・総務省に公開質問状を出した。まともに返答したのは総務省だけで、TBSは事実上の無回答、岸井にいたっては回答しないどころか、翌年2月に仲間と会見を開き、「低俗で品性も知性も無い連中」とボロクソに批判した。

2月に会見を開いた岸井成格、田原総一朗、金平茂紀、青木理、大谷昭宏、鳥越俊太郎、田勢康弘の内、岸井、田原、青木、大谷、鳥越は、3月に日本外国特派員協会で再び記者会見を開き、自分達の正当性を一方的に展開した。

このあまりに不誠実な「言論」を受けて、視聴者の会は彼らに対して公開討論を呼びかけた。田原総一朗だけは「やりましょう」とジャーナリスト精神を示したが、残りの6人は「低俗な連中との議論は時間の無駄」と吐き捨てトンズラした。

視聴者の会は、公開討論呼びかけに先立ち、団体の性格を説明するための新聞広告を打ったが、朝日新聞は広告掲載を拒否した。広告掲載を拒否したあげく社説で批判する、この朝日新聞の「言論」がまっとうであろうはずがない。

また、TBSは視聴者の会の公開質問状や公開討論の要請に関して、対象ジャーナリストの代弁者となり拒否することが何度もあった。個人の意向をテレビ局が代弁する、これはいったい何だ。歪んでいるとしか言いようが無い。明らかに異常だ。

TBSは、視聴者の会のスポンサー圧力について、「スポンサーに圧力をかけるなどと公言していることは、表現の自由、ひいては民主主義に対する重大な挑戦である」、と批判声明を出した。「重大な挑戦」とか、まるで中国か韓国の日本批判だ。

朝日新聞の社説は、TBSの声明を「妥当な見解」と評価・賛同した。質問から逃げ、議論から逃げ、安全圏から圧倒的情報発信力で異なる言論を攻撃するTBSやジャーナリストらを、「妥当でまっとうな言論」と評価し支援した。

恥を知れと言いたい。それでも報道機関かと。それでもジャーナリストかと。反論するならば、公開質問状や公開討論で堂々と言えば良い。それが「まっとうな言論」であり、まっとうであれば視聴者の会もスポンサー圧力など考えないのである。




朝日:TBS批判 まっとうな言論活動か
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
" TBSテレビが先週、「弊社スポンサーへの圧力を公言した団体の声明について」と題するコメントを発表した。
 この団体は、「放送法遵守(じゅんしゅ)を求める視聴者の会」というグループだ。TBSの報道が放送法に反すると主張し、スポンサーへの「国民的な注意喚起運動」を準備するとしている。"
" TBSのコメントは、次のような要旨を表明している。
 「多様な意見を紹介し、権力をチェックするという報道機関の使命を認識し、自律的に公平・公正な番組作りをしている」"
" 「スポンサーに圧力をかけるなどと公言していることは、表現の自由、ひいては民主主義に対する重大な挑戦である」
 放送法の目的は、表現の自由を確保し、健全な民主主義の発達に役立てることにある。コメントは、その趣旨にもかなった妥当な見解である。"
" 声明を出した団体は、昨秋からTBS批判を続けている。安保関連法制の報道時間を独自に計り、法制への反対部分が長かったとして政治的公平性を欠くと主張している。
 しかし、政権が進める法制を検証し、疑問や問題点を指摘するのは報道機関の使命だ。とりわけ安保法のように国民の関心が強い問題について、政権の主張と異なる様々な意見や批判を丁寧に報じるのは当然だ。"
 テレビ局への圧力という問題をめぐっては、昨年6月、自民党議員の勉強会で「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番」などとの発言があった。政治権力による威圧であり、論外の発想だ。
" 一方、視聴者が言論で番組を批判するのは自由だ。テレビ局は謙虚に耳を傾けなくてはいけない。だが、この団体は、放送法を一方的に解釈して組織的に働きかけようとしている。
 TBSの「誠意ある回答」がなければ、「違法報道による社会的な負の影響」への「加担」を防ぐ提言書をスポンサーに送ると通告。ネットでボランティアを募り、企業の対応によっては「さらに必要な行動をとる」とも予告する。これは見過ごせない圧力である。"
" 番組を批判する方法は様々あり、放送倫理・番組向上機構(BPO)も機能している。にもかかわらず、放送局の収入源を揺さぶって報道姿勢を変えさせようというのでは、まっとうな言論活動とはいえない。
 もし自律した放送局が公正な報道と権力監視を続けられなくなれば、被害者は国民だ。「知る権利」を担う重い責務を、メディアは改めて確認したい。"








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コメント

第四の権力が偉そうに

故山本夏彦翁に、よると昔新聞記者は、まともな給料がなく、名刺で喰えとか、総会屋か赤新聞、今なら、ゴシップ紙ですね。
そんな連中が、偉そうに、拡張団、新聞奨学生、闇だらけ。
「赤が書き、ヤクザが売って、馬鹿が読む」
変わりませんね。

熊本の方々の無事をお祈り申し上げます。

災害出動の自衛官の方々、非難すんなよ某党!
  1. 2016-04-15 02:27
  2. URL
  3. 政界ウォッチャー三十年 #luHOg6ls
  4. 編集

一言で言えば『ブーメラン』

以前、冤罪事件が起きた時に朝日新聞は「検察は自分達が組み立てたストーリーに合わせて捜査するから冤罪が起きる」と言って非難していましたが、それとそっくり同じ事を『吉田調書』報道でやってました。
この件についても、朝日新聞が中国や韓国といっしょになって地方の教科書採択に圧力をかけるのは『民主主義に対する重大な挑戦』ではないのか?と言いたいですね。

>番組を批判する方法は様々あり、放送倫理・番組向上機構(BPO)も機能している。

BPOがまともに機能していないから今回のような動きになったんだろうが(怒)。
  1. 2016-04-15 21:20
  2. URL
  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

 朝日新聞の民主主義って自分の意見だけが言いたい放題癒えて、自分の意見が通る事ですから。
  1. 2016-04-16 14:21
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

筋違いですが熊本の皆様へ

私は世田谷の団地生まれですが熊本に一年暮らしました、もう一つの故郷へ。
恙無きや友垣如何にいます我師は今も夢は廻りて忘れ難き熊本、誇り高き熊本、山は青き熊本、水は清き熊本、今は例え禍いつか戻る熊本、城は高き熊本、阿蘇は誇る熊本、夢は今も廻りて忘れ難き熊本、利用するな馬鹿ども、地獄行きだ馬鹿ども、今は例え禍誇り高き熊本。
  1. 2016-04-16 15:12
  2. URL
  3. 政界ウォッチャー三十年 #luHOg6ls
  4. 編集

To 政界ウォッチャー三十年さん

こんにちは。

熊本は思った以上に被害が拡大していますね、心配です。

新聞は記者や編集はインテリですが、他はブラックですよね。これは昔から何も成長していない。でも、私のところに来た朝日の勧誘員はとてもいい人でした。読売は薬で歯を溶かしたやくざみたいなのが来ましたが(笑)。

  1. 2016-04-17 12:19
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To かんぱちさん

こんにちは。

サヨクの手法で反撃する保守がようやく出現したわけですね、思い返せば在特会や橋下市長もそういうところがありました。で、それに対抗する基本戦略は、相手にせず安全圏から攻撃するのがベターであることを、朝日やTBSらが教えてくれています。ああ、BPOもですね(笑)。

  1. 2016-04-17 12:22
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To よもぎねこさん

こんにちは。

ですね。彼らの「民意」とは「自分の主義主張」ですから。ただの自己中ですから。

  1. 2016-04-17 12:23
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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