2016-04-27 21:01

ヘイトスピーチ規制、黒を白に見せる朝日新聞のテクニック


大阪のヘイトスピーチ規制条例と、国のヘイトスピーチ規制法案、二つの規制法には若干の違いがある。大阪の規制条例は、日本人に対するヘイトスピーチも対象に含めている。国の規制法案は、日本人以外の人間が保護対象だ。

また、大阪は大阪の問題に対処する条例なので、在日朝鮮人に対するヘイトスピーチを主眼に作られている。一方、国は国全体の問題に対処せねばならないので、たとえば反基地サヨクの米兵に対するヘイトスピーチも考慮している。

国の規制法が施行されれば、米兵に「ヤンキーゴーホーム!」等と絶叫するプロ市民を取り締まることが可能になる。大変結構な話だが、国の規制法には罰則が無いため、たぶん実効性は無い。だから、特に気にもしていなかった。

ところが、今頃になってようやく気づいたのか、沖縄メディアが国の規制法について批判を始めた。沖縄サヨクは構造的差別の被害者を主張しているが、実は人種差別の加害者だとバレてしまうわけで、国の規制法は非常に不都合なのだ。

沖縄タイムスは完全に理性を失い、「銃を持った強い米兵を守るために、丸腰の弱い市民を取り締まるなんてケシカラン!」、等と意味不明の理屈で批判していた。アホらしくて無視していたが、朝日新聞が参戦してきたので気が変わった。

朝日新聞の文章・言論はクオリティが高い。朝日新聞を沖縄2紙と比べれば月とミジンコだ。本能しか持たない微生物を相手に議論をしたいとは思えないけれど、一定の知性を備えた人間が相手なら議論しても良い、議論する気になる。

で、その朝日新聞様が何と批判しているか。27日の社説「ヘイト法案 反差別の姿勢を明確に」から以下に抜粋する。

" 自民党ではこれまで、ヘイトスピーチを本来の趣旨とは異なる形で利用しようとする言動があった。脱原発デモや米軍基地への反対運動への法の適用を示唆するような発言があった。
 懸念されるのは、まさにそうした政治や行政による乱用である。人種や民族に対する差別行為をなくす本来の目的のために、恣意(しい)的でない的確な運用をいかに担保するか。その監視のあり方も十分論議すべきだ。"


素晴らしい。一見すると正論で、騙される人が続出しそうな主張だ。これぞインテリサヨクの詭弁である。これだから、no-risuは朝日新聞の購読がやめられない。

さて、この朝日社説の何が詭弁か。端的に言えば、「目的のすり替え」だ。ヘイトスピーチ規制の目的について、社説では「人種や民族に対する差別行為をなくす本来の目的のために」と書いている。朝日だけでなく、サヨクらはみな同じ言い方をする。

しかし、本質的な目的は人権保護であり、言葉の暴力から人々を守ることだ。守るべき「人々」に人種や民族など関係ない。関係があったらそれこそ差別だ。ところが、朝日ら似非人権派は、理由も示さず人種や民族を限定する。レイシストめ。

一方、自民党はヘイトスピーチ規制の本質を理解しているから、プロ市民共の愚劣な誹謗中傷も平等に議論した。その自民党の平等な議論を批判する、朝日新聞ら似非人権派の要求こそ、「本来の目的に反した恣意的な運用」だろう。

いやはや。黒を白に見せる朝日新聞のテクニック、まったく大したものだと感服する。沖縄タイムスと琉球新報も、少しは朝日を見習ってレベルアップしてくれないものかね。



朝日:ヘイト法案 反差別の姿勢を明確に
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
" 乱暴な言葉で特定の人種や民族への差別をあおるヘイトスピーチを、どうなくしていくか。
 自民、公明の両与党が国会に出した対策法案の審議が、参院法務委員会で続いている。
 野党側はすでに昨年、独自案を出しており、少なくとも与野党は、法整備の必要性では一致したことになる。"
" 運用次第では「表現の自由」を脅かしかねないとして、法学者らの間には慎重論も根強い。確かに、何を対象にどう規制するか難しい問題をはらむ。
 だが近年、ヘイトスピーチは収まる気配がない。高松高裁は一昨日、朝鮮学校に寄付をした徳島県教組を攻撃した団体の活動を「人種差別的思想の現れ」と認め、賠償を命じた。"
" 少数派を標的に「日本から出て行け」といった差別をあおる言説は各地でみられる。人権侵害をもはや放置するわけにはいかない。何らかの立法措置も必要な段階に至ったと考える。
 与野党両案ともに罰則規定はなく、理念法にとどまる。社会の最低限のルールとして差別は許されないことを明記すべきだが、一方で「表現の自由」を侵さないよう最大限の配慮をする姿勢は崩してはなるまい。"
" 国連は、人種差別撤廃条約を21年前に批准した日本で国内法が整っていないことを問題視している。人種や国籍を問わず、差別に反対する姿勢を明示するのは国際的な要請でもある。
 与野党は、狭い政治的利害を超え、普遍的な人権を守る見地から透明性のある議論を重ね、合意を築いてほしい。
 今後の審議は与党案が軸になるだろうが、問題点がある。"
" 与党案は差別的言動を受けている対象者を「本邦外出身者とその子孫」としている。だが、これまでアイヌ民族なども標的となってきた。ここは「人種や民族」と対象を広げた野党案を採り入れるべきだ。
 また、与党案が「適法に居住する(本邦外)出身者」と対象を限定しているのも理解に苦しむ。在留資格の有無は本来、差別と無関係であり、難民申請者らに被害がおよびかねない。"
" 自民党ではこれまで、ヘイトスピーチを本来の趣旨とは異なる形で利用しようとする言動があった。脱原発デモや米軍基地への反対運動への法の適用を示唆するような発言があった。
 懸念されるのは、まさにそうした政治や行政による乱用である。人種や民族に対する差別行為をなくす本来の目的のために、恣意(しい)的でない的確な運用をいかに担保するか。その監視のあり方も十分論議すべきだ。"







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コメント

本音と建前

インテリサヨクの詭弁で怖いのは、本当の目的を隠して、もっともらしい事を言うことですね。この件に関する彼らの本当の目的は、同じ日本人を加害者と被害者に分断することだと思います。

朝日新聞が言う「特定の人種や民族」とは在日コリアン・アイヌ・沖縄県民のことでしょう。左翼メディアは「アイヌや沖縄県民へのヘイトスピーチも行われている」と主張していますし。
しかし大事なことは、「在日コリアンは日本における少数民族ではない」ということですね。そもそもアイヌや沖縄県民へのヘイトスピーチが本当に行われているのかも疑問ですが、もしそうだとしても、アイヌや沖縄県民と在日コリアンを同列に扱うことがおかしいのです。アイヌや沖縄県民は日本国民だけど、在日コリアンは外国人なんですから。

サヨクが作り出したい構図は「加害者の日本人と在日米軍 vs 被害者の在日コリアン・アイヌ・沖縄県民」なのでしょうが、正しくは「日本国民と日本を防衛するためにいる在日米軍 vs 日本を敵視している国の国民」でしょう。

夫婦別姓問題でも、インテリサヨクは本当の目的を隠して、もっともらしい事だけを言ってますね。
「働く女性にとって姓が変わるのは大変だから」「あくまで選択だから嫌な人は夫婦同姓にすればいい」と言われれば、そのとおりですが、彼らの真の目的は、その先にある戸籍制度の廃止、家族の解体でしょう。実際にサヨクには事実婚の人たちがいますし。
  1. 2016-04-27 22:38
  2. URL
  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

こんにちは。
これって、日本人の子供と在日外国人の子供が喧嘩してお前のかーちゃんでべそ、と言い合いになったら日本人の子供だけが罪(罰則はないが)を問われるのでしょうか?
上記は極端な例ですが国籍に関係なく言葉の暴力は存在しますし、お前のかーちゃんでべそ的な表現もありますが線引きはあるのでしょうか?
線引きがなければ新たな特権の誕生となりますね。
  1. 2016-04-28 09:06
  2. URL
  3. kazusa #-
  4. 編集

To かんぱちさん

こんばんは。

>インテリサヨクの詭弁で怖いのは、本当の目的を隠して、もっともらしい事を言うことですね

どうでしょう。
連中が目的を隠すことは少ない様に思います。馬鹿ほど自分から曝け出しますし。
目的を曝け出し、あるいは忍ばせて、正当化するためにもっともらしいことを言う、という印象ですね。

>彼らの真の目的は、その先にある戸籍制度の廃止、家族の解体でしょう。

これ、ネットではよく聞く話ですけど、私は眉唾だと思います。
そう評価する根拠が無いですからね。

まあ、一部にはそういう人も居るだろうと思いますけど。

  1. 2016-04-28 18:33
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To kazusaさん

こんばんは。

>これって、日本人の子供と在日外国人の子供が喧嘩してお前のかーちゃんでべそ、と言い合いになったら日本人の子供だけが罪(罰則はないが)を問われるのでしょうか?

問われます。
本質を突いた見事な着眼点ですねぇ、サヨクに聞かせたいもんです。

線引きは特にないので、今のところ与党の規正法が成立しても特権にはならないと思います。ただ、将来的には特権化するかもしれませんね。民進党など、特権化したい勢力は多いですし。

  1. 2016-04-28 18:39
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

こんばんは。

いや、本当に、さすが朝日は巧みだと思いました。
朝日新聞の紙面だけを見ている場合、社説を疑うこそすら非常に困難でしょう。
朝日は、朝日新聞を主な情報源としている読者にはおよそ見抜けないだろう、というラインをよく理解しているように感じます。
ちょっと必死になると、一目で分かるほど論理に欠けてしまう沖縄二紙などは、もっと精進して欲しいですね。
  1. 2016-04-28 21:01
  2. URL
  3. ciel #-
  4. 編集

To cielさん

こんばんは。

なるほど、読者層に合わせて紙面レベルを作っている可能性はありますね。
朝日新聞は全国のインテリ層向け、沖縄タイムスや琉球新報は沖縄の愚県民向け、と。

確かに、沖縄2紙が朝日新聞レベルの内容を目指す必要性は無いのかもしれませんね。
ニーズもあるのかも怪しいところですし。

  1. 2016-04-29 20:08
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

赤が書き、ヤクザが売って、馬鹿が読む。

流石は、朝日新聞見事です(笑)
まあ、長年だてに国民を騙して売上気取っただけの事はありますね。
ヘイトスピーチ規制なら、精神障害者差別禁止してください、朝日新聞様々(笑)
キチガイと、基地外の市民は同じきちがい、ではありませんから(笑)
精神障害者差別禁止法ができたら嬉しいですが(笑)
でも、悪徳医者と利権ヤクザが、すぐにタカり屋になるから止めておきます(笑)
  1. 2016-05-05 18:24
  2. URL
  3. 政界ウォッチャー三十年 #HurUS3vk
  4. 編集

ヘイトスピーチ規制法の焦点は
マイノリティと言う理由で自分達ばかりに恩恵を向けようとする反日朝鮮人の方々の思惑かと。
であるならば、ヘイトスピーチ規制法ではなく
マイノリティ保護法の検討を行う、と言う別個の形で対策すれば良いのでは?と安易に考えてしまうけれども、それはそれで違う問題が出てきそう…。
  1. 2016-05-17 23:27
  2. URL
  3. びょういんざか #-
  4. 編集

To びょういんざかさん

こんばんは。

元々、ヘイトスピーチ規正法を求めている野党や市民団体は、人権擁護法の制定を求めてきた人々で、ヘイトスピーチ規正法はその延長線上にありますからね。

人権擁護法も今回の規正法も、事実上のマイノリティ保護法ですが、正直に言わないと言うか事実を認めないのがサヨクと言う人間です。

で、マイノリティ保護法の検討をすれば、必ず問題は出てくるでしょうね。人権派(笑)は在日朝鮮人をマイノリティとしていますが、安倍総理らが同じことを言えば「在日はマイノリティではない」「マイノリティ扱いは差別だ」などとと噛みついてくるに決まってますし。

  1. 2016-05-17 23:53
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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