2016-07-28 20:55

1票の格差訴訟の人々が知事選を無視する不思議


参院選終了後、1票の格差問題を主張する弁護士らは、広島を皮切りに全45選挙区の無効を求めて訴訟を起こした。毎度のことだが、彼らの現実を無視した狂信的な似非平等主義、人の価値より票の価値を優先する思想には目眩がする。

目眩はするが、主張の理屈は単純なので理解は出来る。国会議員を選ぶ1票が与える効果は平等であるべき、というだけの話だ。で、国会議員が大都市ばかりに集中しても、東北や山陰が切り捨てられても、そんなことは知ったことでは無い、と。

ただ、どうしても分からないことがある。彼は国政選挙の度に1票の格差を叫ぶが、地方選挙においては全く関心を示さないことだ。彼らの理屈で格差を考えたとき、地方選挙の方がずっと深刻だと思うのだが、なぜ反応しないのだろう。

当たり前だが、都道府県に知事は1人しかいない。必然的に、知事選における1票の価値は都道府県で異なる。東京都知事選は990万人の有権者で、有権者数全国最低の鳥取県の場合は49万人の有権者で、たった1人の知事を決める。

東京と鳥取を比較したとき、知事選における1票の格差は実に20倍だ。1票の格差の是正を求める弁護士らは、参院選で3倍程度の格差も認めず訴訟を起こしている。この対応の差は何だろう。いくら考えても納得のいく理屈が思い浮かばない。

彼らの思想に立って考えれば、道州制で大都市に匹敵する有権者数を確保し格差を減らすとか、大都市の知事は複数にして格差を減らすとか、とりあえず「憲法違反!」と発狂して訴訟を起こすとか、そういう動きがあって然るべきではないか。

でも、彼らは知事選に興味を示さず、国政のみに粘着し続けている。単純に関心が無いのか、まずは国政で地方は後回しにしているだけなのか、いずれは闘争すべき課題とは認識しているのか、それとも気がついていないのか、実に不可解だ。

まあ、連中がしゃしゃり出てくるとウザいので、このまま静かにしていてくれる方が良いけど。




時事:参院選無効、東京でも提訴=山口弁護士グループ-1票格差
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071500831&g=pol
" 10日投開票の参院選は議員定数が人口比例配分ではなく違憲だとして、山口邦明弁護士らのグループが15日、東京、神奈川の両選挙区と比例代表の選挙無効を求める訴訟を東京高裁に起こした。「1票の格差」をめぐっては、同グループが11日に広島高裁で提訴したほか、升永英俊弁護士らのグループも、全45選挙区の無効を求めて14高裁・支部に訴えを起こしている。 
 今回の選挙は、格差是正のため初めて都道府県の枠組みを超えて合区を行った上で、定数を「10増10減」し、1票格差は最大3.08倍だった。
 山口弁護士らは10増10減について、「一部の選挙区の定数を増減しただけで、2013年の前回選挙を『違憲状態』とした最高裁判決を無視している」と指摘。「国会議員は、民意の反映よりも自分たちの損得を第1に考えており、制度改革を国会の自主性に委ねてはならない」と訴えている。"






関連記事
スポンサーサイト

テーマ:サヨク・在日・プロ市民
ジャンル:政治・経済

  1. プロ市民
  2. TB(0)
  3. CM(6)

コメント

一票の格差という妄想弁護士

結局、某党に有利なように、しようとしている、某法曹団、地方自治体ではそれなりに、勝てるので無視。
というより邪魔、気をつけよう、赤い弁護士の間抜けな罠に。
党のロボットは今日も、電波を受けて動く。
  1. 2016-07-29 01:55
  2. URL
  3. 政界ウォッチャー三十年 #luHOg6ls
  4. 編集

首長選の選挙人の価値はどこでも平等です。他の首長とは権限は独立してますから。国会議員は選挙後に他の議員と同じ価値がある議席を持つわけですから、選挙人の価値に差があるわけです。
  1. 2016-07-29 19:07
  2. URL
  3. 大盛 #-
  4. 編集

To 政界ウォッチャー三十年さん

こんばんは。

党利党略が絡んでいるのかはよく分かりません。
赤いのはそうでしょうけどね。
  1. 2016-07-29 19:18
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To 大盛さん

こんばんは。

ご説明ありがとうございます。

ただ、その理屈は成り立たない様に思います。

まず、1票の格差是正を求めている人々は、権限の重い軽いを問題にしていません。あくまで1票の価値を、有権者の権利の重い軽いを問題にしている様に思います。

また、首長は互いに独立した立場ではありますが、予算要求や陳情や首長会議などもあり、力関係は間違いなく存在します。これは国会議員も同様で、新人と党の重鎮では当選後の権力に差があるわけで、議席の価値が平等という考え方は現実を反映していないかと。

もう一つ気になるのは、この考え方が1票の格差を求める立場の人の意見なのか、大盛さん個人の考えなのか、ということですね。

いずれにしろありがとうございました。

  1. 2016-07-29 19:24
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

返信ありがとうございます。
うまく説明できてないかもしれませんが、国会議員の議席の価値の軽重は、憲法上はありません。もちろん実質的には差がありますが、重鎮も新人議員も議決権は議院内で同じ1票しか持ちません。
知事はその都道府県の首長にすぎません。市区町村長も同じで、鳥取県知事は鳥取県内にしか行政権を持たず、東京都知事も都内だけです。
ほとんどの政令市や世田谷区は小県よりも人口が多いですが、その首長は県知事と同じ権限は持ちません。
人口の少ない小県の問題は、国会議員選挙の1票の格差として法的に顕在化してますが、例えば警察本部の設置や国体の開催権、甲子園の出場枠なんかは法的な保護の対象ではないという判断でしょう。
違憲訴訟してる皆さんの見解は分かりませんが、訴えの拠り所がないかと思います。
  1. 2016-07-31 09:02
  2. URL
  3. 大盛 #-
  4. 編集

To 大盛さん

こんばんは。

大盛さんのご意見、と言うことが分かりました。
大盛さんは、理屈の理解できる方の様に思います。大盛さんなりの理屈に基づいた説明だと。つまり、話の通じる人ですね。

でも、私が知りたいのは、話の通じない人の考え方なんですよね(笑)。

1票の格差の是正を求める人々は、理屈より感情で動いてます。私は彼らの意見が気になるのです。大盛さんが「見解は分かりませんが」と言っている、まさにそこが知りたいのです。

  1. 2016-07-31 20:03
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する