2016-10-13 21:02

「中国の脅威」と「中国脅威論」


沖縄基地問題に関する報道や議論を眺めていると、「中国脅威論」という単語をちょくちょく目にする。この言葉を使用する人種は、ほぼ100%、基地に反対する人々だ。特に気にしていない人が大多数かも知れないけれど、そろそろ指摘しておきたい。

「中国の脅威」と「中国脅威論」は別物なので議論にならない、と。

一般的に、「○○論」は可能性の一つを意味し、事実関係が完全には立証されていない状態を指す。分かりやすい例なら「陰謀論」だ。「じゃあ相対性理論とかはどうなのよ?」と疑問に思う人もいるかもしれないが、「○○論」と「△△理論」は全くの別物。

で、基地容認派が基地の必要性について「中国の脅威」を説明すると、反基地派は「中国脅威論を煽るな」と反論する。よく見るやり取りだが、実はこの時点で議論が破綻していることに、いったいどれだけの人が気づいているだろうか。

容認派の言う「中国の脅威」とは、現実に存在している脅威のことだ。軍事費の増強、力による一方的な海洋進出、尖閣海域で繰り返される軍事的挑発、沖縄を革新的利益に定めていることなど、数々の証拠に裏付けられた「事実」と考えている。

一方、反基地派の「中国脅威論」は、「そういう可能性もあるけどそうじゃない可能性もあるよね」、「本当のところはよく分かってないよね」、「というか脅威なんて存在しないっしょw」、「これだからネトウヨはwww」と言っているのである。

数々の根拠に基づく事実に対し、何の根拠も示さないままこっそり事実を否定するなど卑怯千万。何が「中国脅威論を煽るな!」か、素直に「友愛精神に溢れる中国様に脅威など存在しない!」と言えば良かろう。それなら議論も成立するのだ。

前提の異なる脅威と脅威論をごっちゃにしたままでは、議論は永久にまとまらない。脅威の感じ方は人それぞれなので、中国に脅威を感じない人の感覚もそれはそれで尊重するが、せめて認識をかみ合わせて建設的な議論をするべきだ。

反対派が言葉を改めてくれるのが理想だけど、どうせ彼らは理解してくれないし、議論の破綻や泥沼化はむしろ望むところだろうから、まあ改善は望めまい。マスコミに周知してもらいたいが、反基地メディア自身が「脅威論」の張本人という惨状。

困ったもんだ、どうにかならないものかね。




沖縄:鳩山元首相、辺野古唯一は「き弁」 長野県で信州沖縄塾
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/66270
 長野県で沖縄の歴史や基地問題を学ぶ市民団体「信州沖縄塾」(伊波敏男塾長)のシンポジウムが10日、長野県上田市で開かれた。元首相で東アジア共同体研究所理事長の鳩山由紀夫氏やジャーナリストの高野孟氏が登壇。名護市辺野古の新基地建設について、鳩山氏は「海兵隊自体の抑止力も、沖縄の地理的優位性も信じていない。辺野古が唯一の解決策というのはき弁だ」などと政府を批判し、「国外移設が解決策だ」と述べた。
 シンポは「日本の政治の行方」と題し、伊波塾長らが両氏に基地問題を中心に質問する形で進行。
 鳩山氏は持論の東アジア共同体の構築を提唱し「最大の抑止力は対話と交流。隣国と関係を改善し、考えは違っても自立と共生の社会をどう築くかが大事だ」と訴えた。また、辺野古や東村高江で続く抗議に感銘を受けたとし「われわれも主体的に行動し、知らせていかなければならない」と呼び掛けた。 高野氏は過剰な中国脅威論に警鐘を鳴らし「東シナ海は日中の暗黙のルールでコントロールされている。脅威論の洗脳にどう対抗していくかが課題だ」と話した。





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テーマ:沖縄米軍基地問題
ジャンル:政治・経済

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コメント

潜在的脅威と現在の脅威

区別がつかないのは、やはり日本が軍事に疎い、というよりは、平和念仏九条踊りで、軍事を考えてもいけないという言論弾圧が、まかり通る世の中、もう中共は覇権主義で内政の問題から、目を反らしています、中共崩壊が先か、日本侵略が先か?
今ここにある危機です。

追記
タイ王国の国王陛下が崩御されました、心より哀悼の意を表します、またタイ王国が内戦に突入し連鎖的に東南アジア諸国が、また内戦になるのを怖れています。
  1. 2016-10-13 23:02
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  3. 政界ウォッチャー三十年 #luHOg6ls
  4. 編集

連投失礼致します

異能の天才故小室直樹氏が、著作ではっきり書いています、脅威とは潜在的ではなく、現実的脅威なのだと、潜在的脅威はあり得ない、確かにそうです、潜在的な脅威は危機感ですが、現実的脅威は危機そのものです、能天気な九条教徒は、平和念仏九条踊りで、中共を止めて欲しいです、話し合いでできるのですから(笑)

http://otokogumdoronikazu0000000.blog.jp/

http://blog.livedoor.jp/satoutesurou/

http://sesesekurokawashigeru.blog.jp/
  1. 2016-10-14 14:56
  2. URL
  3. 政界ウォッチャー三十年 #qnBo3dDk
  4. 編集

To 政界ウォッチャー三十年さん

こんばんは。

仕事が激烈に忙しく、軽く現実逃避してました。

9条信仰は確実に崩壊の道をたどってますから、そこは希望を感じてよろしいかと思います。

また、小室直樹氏なる人物も著書も存じ上げませんが、私は潜在的脅威という考え方はあって良いと思いますねぇ。分かりやすいじゃないですか。脅威にも種類はあるわけで、潜在的という言葉がダメでも、何らかの分類はあってしかるべきだろうと思いますよ。
  1. 2016-10-17 18:45
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

管理人様へ

おっしゃる事はよくわかります、私の説明不足でした、異脳の天才故小室直樹氏も、きちんと潜在的脅威に言及しています、ただ故小室直樹氏の書籍は今極端な高値がついています、読んで頂きたいのですが、文庫が二万円、早く全集がでるよう願っています。
故小室直樹氏は、マックス・ウェーバーを下敷きに、マルクスやエンゲルスの理論も取り入れています、それでも難解ではなくわかりやすい、もし図書館で見かけたらぜひご一読を。

http://otokogumdoronikazu0000000.blog.jp/

http://wwwjtheravadanetsatoutesuroushibuykusyogaisyaombudsman0000.dreamlog.jp/

http://sesesekurokawashigeru.blog.jp/
  1. 2016-10-24 03:08
  2. URL
  3. 政界ウォッチャー三十年 #lnzkl5qc
  4. 編集

精神論

先日読売新聞に載っていた川柳です。

「精神論、昔竹槍 今九条」

昔はそれでも、独立自尊、戦う気概が感じられますが、今は神頼み?
「平和を愛する諸国民の公正と信義」も「神サマ」も虚構と言えば虚構、竹槍だけが現実です。

思いつきですので議論を矮小化するつもりはありません。念のため。
  1. 2016-10-24 10:12
  2. URL
  3. かわた #qFCkdryo
  4. 編集

To  政界ウォッチャー三十年さん

こんばんは。

文庫本で2万円・・・無理!!!(笑)。
  1. 2016-10-24 19:06
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

To かわたさん

こんばんは。

>精神論、昔竹槍 今九条

こりゃ傑作ですね、本当に。

で、9条信仰は決して神頼みではなく、現実的で確かな力があるモノなのですよ。
・・・彼らの脳内では(笑)。
  1. 2016-10-24 19:07
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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