2016-12-15 20:20

自主避難者イジメの報道は違和感だらけ


神奈川県横浜市で発覚した原発事故自主避難者イジメ事件。その後、新潟・東京・埼玉でも同様の事案が発覚し報じられている。被害児童の苦痛を思うと心が痛むけれど、一連の報道には違和感を覚えずにはいられない。何かおかしくないか。

直近では、東京都千代田区で自主避難の児童がイジメを回避するために奢らされていた、という事案が報道されている。しかし、実は東京でも自主避難者イジメが発生していたことは、朝日新聞がとっくのとうに報道済みだった。

で、朝日の記事を読んだとき、no-risuはなんとも腑に落ちないモヤモヤを感じた。その部分を抜粋してみよう。

朝日:塾でも続いたいじめ 原発避難先の体験、当事者が明かす、より抜粋
http://www.asahi.com/articles/ASJCT5WZDJCTUTIL047.html
" 小学2年で福島県から都内に自主避難してきたとき、持ってきたのはわずかな着替えだけだった。ランドセルも教科書もない。その後、卒業までの4年間、少年は断続的にいじめを受け続けてきたという。
 「菌がうつる」「お前が触ると汚れる」「ただで住んでるんでしょ」――。そんな言葉を投げつけられた。教室に飾ってあった図工作品のうち、自分の作品だけに悪口が書き込まれているのを見つけ、捨てた。授業中に鉛筆の先で、足をつつかれたこともあった。
 少年は「足が痛くて立てない」と登校を嫌がるようになり、母親は数カ月で転校させる決意をした。
 次の小学校では、全校児童の前で「福島から避難してきた」と紹介された。ここでも、「ただでいいところに住んでいる」「賠償金、いくら」と言われた。「天国に行かれますように」「悪魔に取りつかれませんように」。少年は七夕の短冊にそう記した。"

記事で気になったのは2点。

1.小学2年生で自主避難してきたとき、所持品はわずかな着替えだけで、ランドセルも教科書も無かったこと。

2.七夕の短冊に「天国に行かれますように」「悪魔に取りつかれませんように」と願い事を書いたこと。

まず1の所持品だ。なぜ、「自主避難したときの所持品はわずかな着替えだけでランドセルも教科書も無かった」のか。福島県に居たときは、もっと多くの着替えを持っていただろうし、小学2年生なんだからランドセルだってちゃんとあったはずだ。

つまり、服もランドセルも持ってはいたけれど、自主避難するにあたり「意図的に持ってこなかった」と推察される。置いてきた理由は「放射能に汚染されているから」だろうか。福島で使っていたモノを、避難先に持ち込みたくなかったに違いない。

次は2の短冊だ。「天国に行かれますように」はまだ理解出来るが、「悪魔に取りつかれませんように」は理解し難い。普通、小学生がそんなこと書くだろうか。no-risuには宗教的な影響が感じられる。この一家はキリスト教ではなかろうか。

いずれもイジメの端緒になりそうな話だと思うが、記事ではそういうことには触れられていない。朝日だけでなく、他の報道でも同様だ。だから違和感を感じる。

マスコミは、イジメの原因について目を逸らしている。根拠も無く「大人社会の影響」と決めつけ、それ以外の理由を探求しない。まるで、「社会の影響が原因で無くては困る」、「本当の原因は知られたくない」と思っているかの様ですらある。

しかし、広域発生した同種イジメの原因が一つだけ、なんて事はあり得まい。過度の放射能忌避がイジメを誘発した可能性、宗教の可能性、もともと転校生はイジメられやすく、また東北弁はからかわれやすい現実。引き金は色々考えられる。

そもそも、どうして被害者はみんな「自主避難」なのか。神奈川県・新潟・東京・埼玉、全ての事例において、イジメられていたのは自主避難した家庭の子供だった。

通常の避難者よりも自主避難者はイジメられやすい?。ならばその理由は何?。それとも、通常の避難者も同じくらいイジメを受けている?。でも自主避難者の事案を優先して報じている?。ならば、自主避難者を優先報道する理由は何?。

分からないことだらけ、違和感だらけだ。おそらくイジメは他にも多数あって、今後も散発的に「自主避難者イジメ」のニュースが流される。はたして、違和感を払拭してくれる記事に出会えるのだろうか。




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