2017-01-26 20:58

感情的市民に屈する弊害、豊洲移転問題から学ぶべし


築地の豊洲移転が本格的に危うくなってきた。何だかんだあっても小池都知事の政治的決断でゴーサインを出し、この問題に決着をつけると予想していたが、小池都知事やおときた都議の様子を見ている限り、早期決着させる熱意や能力は無さそうだ。

小池都知事は、豊洲新市場を「負の遺産」と言った。しかし、豊洲新市場は衛生的で安全性の高い最新鋭施設で、築地こそ不衛生で危険で乱雑な施設だ。負の遺産化させたのは、感情的な移転反対派、これに屈した都職員、政治利用した小池都知事である。

本来なら、豊洲市場は昨年11月に開業し、今頃は新たな観光名所として大賑わいを見せていたはずだった。事業者の将来的不安も払拭され、新市場の使い勝手にも慣れ、安全で清潔な環境のもと、消費者に農林水産物が供給されるはずだった。

それが全て台無しだ。諸悪の根源である反対派「市民」は万死に値する。

そもそもの間違いは、市場関係者の中の反対派について、都の職員が誠実な説得を試みてしまったことだ。メディア露出の多い反対派の代表面した男を見てのとおり、彼らは感情的理由で移転に反対しているから、論理的説得は全くの無意味だ。

反対派は豊洲の耐震性不足を主張していた。調査の結果、豊洲の耐震性は問題なかった。しかし、築地こそ耐震性は最悪で、耐用年数はとっくに過ぎ、金属は錆び、コンクリは崩れ、ビニールや漁網を巻きつけ「応急処置」している惨状だ。

豊洲新市場を視察したときには、「ターレーが動きにくくて危険」と主張した。しかし、築地では年間400件以上の事故が報告されている。もともと、築地は動線の計算もされていないし、好き勝手縦横無尽に走っているから、豊洲より安全なわけがない。

そして「食の安全」だ。これが実に腹立たしい。本当は自分本位のくせに、それを正当化するために消費者の味方面しているからだ。築地こそ不衛生極まりないくせに、高い水準で温度と水を管理する新市場に対して「汚染されている」と難癖をつけた。

彼らが心から消費者と食の安全を考えているなら、築地の抱える問題をどうにかしようとするだろう。不潔な床、不衛生な水、露天同然の市場の問題を率先して公表・改善するはずだ。でもしない。それをせず、より安全安心な豊洲を貶めることに腐心する。

こんな連中に対して、論理的に、科学的に、誠実に説得を試みても無駄なのだ。ところが、東京都は彼らを説得するため、やらなくても良い「地下水検査」をしてしまった。それが、耐震性や衛生面の批判が虚構とバレた今、最後にして最強の反対カードと化した。

地下水の汚染レベルなど市場の安全性に影響しないから、本当なら小池都知事が「えいや!」と移転を決断すべきなのに、小池都知事にその意思は無く、地下水の再調査やら石原前都知事の責任問題やら、より泥沼の深みに突き進もうとしている。

このままズルズルと先延ばしすれば、築地市場は移転できないまま閉鎖するか、大きな事故を起こして閉鎖に追い込まれるだろう。そうなれば、関係者の多くは廃業・失業するしかない。予定通り移転していた場合と比較すれば、あまりにも悲惨で絶望的な未来だ。

我々は学ばねばならない。反対派は被害者に見えるが、必ずしも被害者ではないことを。非論理的で感情的な「市民」の自己主張に付き合うと、その場しのぎにはなったとしても、結果として多くの人々が不幸に見舞われることを。







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コメント

隣国のことを笑ってられませんね。
小池知事も反対派という諸刃の剣を利用したつもりですが最後は自分に向かう刃をよけきれるのか見ものですね。
  1. 2017-01-27 09:19
  2. URL
  3. kazusa #-
  4. 編集

To kazusaさん

こんばんは。

ですね、我が国も国民感情法に近い減少が少なからずあります。
国内だけだから恥をさらさないで済んでますが。

小池都知事、今のところ人気でどうにかなってますね。どこまで押し切れるか、お手並み拝見ですよ。
  1. 2017-01-27 21:14
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  3. no-risu #-
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