※本エントリは、国家戦略特区ワーキンググループ ヒアリング(28年9月16日分)を、no-risuが主観で超簡略化したものです。岩盤規制に風穴開けたい内閣府と、露骨に既得権益を守ろうとする文科省の姿勢がよく分かります。
事務局
「獣医師養成系大学・学部の新設計画について。」
八田WG座長
「文科省、農水省、どうぞ。」
浅野 敦行 文部科学省高等教育局専門教育課長(以下、浅野課長)
「獣医師数は足りているので新設は認めない。が、既存学部の定員増なら譲歩してやっても良い。」
磯貝 保 農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課長(以下、磯貝課長)
「特にありません。」
本間WG委員
「愛媛県今治市の計画は新分野と新たなニーズに対応するための新設ですが、それはどう評価していますか?。」
浅野課長
「新分野については既存校でもカリキュラムに含まれている。新設は不要。」
本間WG委員
「含まれている、ではなく、特化した形での今治市提案の獣医学部という差別化した獣医学部の創設、これは今の時代に非常に求められていると思う。」
磯貝課長
「なお、鳥インフルエンザのような越境感染は国と自治体で対応できています。」
本間WG委員
「今対応できていることは、獣医学部新設を否定する理由にはならない。将来的にどう防ぐかも含めた学問的な追求ないしは体制づくりということが必要という論点です。農水省としては、今治市提案をどう受けとめているのか?。」
磯貝課長
「大学新設は農水省の権限外だから話す立場に無い。」
八田WG座長
「どんな新しい分野も既得権を持った大学の中だけでやるということはあり得ない。新しい工夫をしたところが伸び、旧態依然のところが退出していくのが基本だと思います。また、この議論は昨年内に結論を出す予定だったはずで、早急に御検討をお願いしたいと思います。」
浅野課長
「文科省は新設など認めない。議論の堂々巡り上等、むしろ政府全体に広げさらに時間をかけて議論すべき。」
八田WG座長
「政府全体に広げる必要性は無いでしょう。権限は文科省にあるのだから、文科省が責任を持つってやるべきです。」
浅野課長
「しかし獣医師数は足りている。獣医師を増やすと質も下がる。」
八田WG座長
「獣医師数が多ければ競争でダメな獣医師が退出して、優秀な獣医師に置きかえられていく。大いに歓迎するべきことです。文科省は、既得権益団体のことより、日本の研究水準を上げることを第一に考えられるべきではないでしょうか。」
本間WG委員
「同意。獣医師が増えるか増えないかということは文部省のマターではない。日本の研究レベルを上げるという観点からぜひ御検討いただきたいと思います。」
八田WG座長
「では、本日はこのへんで。」
公表されている議事録はこれで終了、お疲れ様でした!。
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