8月7日、小池都知事の腰巾着・若狭勝衆院議員が政治団体「日本ファーストの会」を立ち上げた。小池人気に乗じ、国政に新たな勢力を作ろうというわけだ。橋下維新と似た様な、いつか来た道を連想するが、はっきり言ってこちらはセンスの欠片もないw。
下維新は、橋下・松井が自治体首長としてそれなりに実績を残してから国政に進出したが、それでも「時期尚早」と批判を受けていた。小池は都政で何も実績をあげておらず、それどころか混乱と混沌ばかり生み出し、その収拾が済んでいない。
失言を恐れて小池が敷いた都ファ議員への緘口令も解かれていないし、小池式ブラックボックスは健在・発達中で、それにより配下・都ファ会派の政治目標も不明だ。海のものとも山のものとも知れぬ段階で、国政進出を本格化させるとは実に愚かしい。
まあ、若狭らが焦る気持ちは分かる。小池都ファの勢いは今が絶頂期だ。いずれ無為無策の小池に批判の声は高まるし、何の実績も無い無能のくせに、小池の側近と言うだけで重要人物扱いされている若狭の賞味期限は早そうだ。
崩壊著しい民進党を草刈場にするタイミングでもある。しかし、そんなものは国民のニーズとは全く関係ない、全てお前らの都合にすぎない。だから、これで一大勢力になるには余程綿密な計画と、国民受けするしっかりした政策が必要になる。
しかし、国ファにそういったものは無さそうだ。なんせ、名前が「日本ファースト」で、目標が「非自民の受け皿」なのだからw。
何故、名前が「日本ファースト」なのか。「日本ファースト」と聞いて連想するのは、民主党の「国民の生活が第一」やトランプ大統領の「アメリカ・ファースト」あたりだろう。じゃあ、日ファが旧民主やトランプの真似をするかと言えば、どうもそうではないらしい。
都政で「都民ファースト」を名乗っているから、国政では「日本ファースト」にしました、というだけの安易な命名だと推察するが、要するに、都ファと同様の戦略で勢力化を狙っていると思われる。それがアホなのだw。
「都民ファースト」の意味は、ドン内田をはじめとする自民党会派による既得権益や、都庁・議会が明かさない情報を都民に還元することだった。議会ファースト・都庁ファーストから都民ファーストに改革する、という理屈と大義名分があった。
同じ事を国政でも行う場合、自民党や省庁の既得権益を国民に解放し、自民党や省庁の隠す情報をどんどん開示することが目的になる。与党と全面対決だ。しかし、都合よく悪しき既得権益や隠蔽情報が発見できれば良いが、見つからなかった場合はどうするのか。
安倍内閣は既得権益を破壊するスタンスだし、隠蔽情報なんて見つかるわけが無い。せいぜい、特定秘密保護法に反対したり、怪文書で騒いだり、隠蔽をでっち上げたりするくらいだろう。メディアとも連携し、国会で舌鋒鋭く追及するわけだ。
で、自民党を貶めることで離れていく支持者について、日本ファーストが彼ら非自民の受け皿になる、と。てことは何だ、「日本ファースト」は民進党と同じじゃないかw。元民進党議員を大量に抱え、「生活が第一」から「ファースト」に看板をかけかえただけ。
しかも、日ファは「小池目線」だ。民主党ですら、まがりなりにも「国民目線」を掲げ、無能なりに努力していたというのにw。
まあ、しばらくは追い風を受けてそれなりに事が進むだろう。民進党を見限った細野あたりと合流すれば、勢いも増すと思う。しかし、最終的には没落しそうだ。今後、小池のカリスマは間違いなく低下し、若狭は賞味期限を向かえ、身内の不祥事がボロボロ出てくる。
そして、国民の期待を受けた新政党・日ファは、ふたを開けてみればやることなすことほとんど民進党だ。また、橋下が抜けてもガバナンスを保つ維新と違い、日本・都ファは小池が抜けたら即座に瓦解する脆弱な組織だ。没落はそう遠い未来ではあるまい。
余談。
若狭は無能だが、そこそこ立派な経歴を持ち、そのため自民党から厚遇されていた。比例名簿に載せてもらい、一度落選しても二度目のチャンスを与えられ当選できた。それが、小池人気を嗅ぎ取るや、大恩ある二階幹事長の顔に後ろ足で泥を塗って出て行った。
舛添が、下野した自民党を見捨てて離党した時にも書いたが、no-risuは舛添や若狭のごとき恩知らずで厚顔無恥な卑怯者が大嫌いだ。舛添は相応の報いを受けた。若狭も小池共々地獄に落ちろ。
日経:非自民の受け皿めざす 日本ファーストの会
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS07H7U_X00C17A8PP8000/
" 小池百合子東京都知事側近の若狭勝衆院議員が7日に立ち上げを発表した政治団体「日本ファーストの会」は、国政での「非自民」勢力の受け皿になることを目指す。年内にも賛同する国会議員らを募り、国政政党への発展を図る考え。高い人気を誇る小池氏の国政進出の布石となるもので、次の衆院解散・総選挙のタイミングや野党再編の議論にも影響を与えそうだ。
若狭氏は7日、国会内で記者会見し、政治団体設立について「小池知事の理念や考え方を全国に推し進める同志を募る」と表明した。7月の東京都議選で地域政党「都民ファーストの会」が自民党批判票の受け皿となって圧勝したことが念頭にある。
小池氏は7月の都議選で都民フを率いて55議席を獲得し、都議会第1党となった。野党の支持低迷などで国政レベルでは安倍晋三首相の「安倍1強」が続いていたが、学校法人「加計学園」問題などで政権批判が強まる中、受け皿さえあれば支持を集められることを証明した。
しかし都民フはあくまで東京都の地域政党との位置付けだ。若狭氏が立ち上げた政治団体は、小池氏が都議選で証明した「非自民」の受け皿づくりを国政レベルで実現する土台となる。
若狭氏は小池氏側近で、今回の動きも小池氏の意向を踏まえたものとみられる。小池氏は7日、都内で記者団に「国政は若狭氏に任せている」と明言。若狭氏について「改革の志を共有しており、国政で大いに活躍することを願っている」と期待感を示した。
よりどころはなお高い小池氏への人気だ。7月21~23日の日本経済新聞社の世論調査では都民フの国政進出を「期待する」は41%と「期待しない」の48%を下回った。しかし今月3~4日の世論調査で、次の政権の首相にふさわしい人物として小池氏は9%と「ポスト安倍」の有力候補である自民党の岸田文雄政調会長と並び4位につけた。
若狭氏は設立した政治団体で政治塾「輝照塾」を主宰。全国から書類審査や面接での選考を経て数百人規模の塾生を集める計画だ。小池氏は都議選の前に政治塾「希望の塾」を主宰して都議選の候補を発掘した実績があり、「輝照塾」も次期衆院選に向けた人材確保を目的とする。
日本ファーストが年内の新党結成を急ぐなら野党再編につながる可能性も指摘される。国政新党の立ち上げには、長島昭久元防衛副大臣ら複数の国会議員が関心を示す。若狭氏自身も「接触している人は5人以上いる」と明らかにしている。民進党を離れて、新党を結成する意向を表明した細野豪志前代表代行も、小池氏との連携に関し「いろんな可能性を探る」と前向きだ。
9月の民進党代表選への出馬を7日に表明した前原誠司元外相は小池氏と同じ日本新党出身で、小池氏との連携に前向きといわれる。前原氏は同日の記者会見で、小池氏側との連携に関し「政策や理念も聞かないまま協力できるかどうかは全くわからない」としつつ「理念政策に共鳴していただける党であれば、あらゆる党と協力していく」と述べた。
この時期に政治団体や政治塾を立ち上げる理由については、関係者が「いつ衆院解散があってもいいように準備する狙いがある」と解説する。実際、与党内には小池氏の国政新党の準備が整う前に、衆院解散・総選挙に踏み切るべきだとの声もある。10月に予定する衆院青森4区と愛媛3区の補欠選挙に合わせた衆院解散も取り沙汰される。"
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