2017-08-31 20:32

人権派の理屈なら、貧困世帯限定の学習支援は差別でしょ?


心優しい人権派メディアや有識者様たちは、「貧困の連鎖を断ち切れ」とよく口にする。貧困が次世代に受け継がれていく負の連鎖の構造、これをどうにかせよというのは、一見すると非の打ち所の無い正論に思える。しかし、どうもひっかかる。

全国学力調査等の結果から、経済力の弱い世帯ほど、子供の学力が低い実態が裏付けられた。まあ、調べるまでもなくそうだろうと思う。塾や教材の費用、親の学習に対する意欲、裕福な家庭より有利な学習環境はほとんど無い。必然だ。

この結果を受け、人権派らは「学力格差の解消が貧困連鎖を解消に資する」と主張するようになった。学力が向上すれば、貧困から脱出する可能性は高まるはずで、これについて特に異論反論は無い。だが、その方法を聞くと違和感を覚える。

朝日新聞は、8月29日の社説「全国学力調査 格差を克服する糸口に」において、「貧困世帯の子供達のために、官民協力して無料塾などの学習支援を充実させるべき」と提案していた。良いことだ。でも、単純にこれだけやると問題ではなかろうか?。

「学力が低いと貧困に陥る可能性が高い」という理解を前提にするならば、中流以上の世帯の子供でも、そいつがバカなら将来的に貧困に陥る危険性は高い。対策を講じる場合、支援対象を貧困家庭に限定するのは不合理だろう。

可哀相な貧しい家庭の子供には支援するけれど、中流以上の家庭のバカ息子なら将来どうなろうと知ったことではない、その家庭の自己責任だろボケ!とするならば、これはもう差別であろう。

だってそうでしょ?。経済力のある家庭=学習に金をかける家庭、ではない。ケチる親だっているし、勉強しなくても生きていける!とか、自分でなんとかしろ!とか、人生には勉強より大切なことがある!とか、そういう教育方針の家庭だってある。

親を選べないのはどの子供も同じだ。「生まれながらにして平等の権利を持つ」、人権派様が信奉する真理だ。「親の自己責任」、自己責任は人権派様が忌み嫌う思想だ。まさか、人権派様ともあろう方々が、「貧しくない」というだけで子供を見捨てるのか?。

学習支援の要件は、「親の経済力」に限定するのではなく、「子供の学習意欲」に拡大するべき。学習できない原因を貧困に限定するのは、それ以外の理由で勉強したいのにできない子供に対する差別である。よって、朝日新聞はレイシスト。

人権派様もレイシスト呼ばわりされたくあるまい。ならば、将来の貧困を阻止する無料塾について、学習意欲ある子供を分け隔てなく受け入れるよう主張しろ。もっとも、そんな誰でもウエルカムな無料塾が運営していけるとは思えないがw。




朝日:(社説)全国学力調査 格差を克服する糸口に
http://www.asahi.com/articles/DA3S13107105.html?ref=editorial_backnumber
" 小中学生を対象とする全国学力調査の結果が発表された。
 一斉テストは学校や自治体間の競争を過熱させ、序列化を招くおそれがある。朝日新聞の社説はかねてそう指摘してきた。現に、市町村別や学校別の成績を公表する自治体があり、懸念はぬぐえぬままだ。
 一方で、調査は今年度で10回を数え、その積み重ねによって得られた知見もある。
 たとえば、家庭の経済力と子どもの学力との相関関係が、詳細なデータで裏づけられた。今回の調査でも、所得が低い家庭の割合が少ない学校のほうが、得点が高い傾向が出ている。
 学力の格差を解消して、貧困の連鎖を断たねばならない。そんな認識が社会で共有されつつある。そのための施策に、調査を最大限いかしたい。
 厳しい家庭環境にある子どもたちの学力の底上げには、少人数指導や放課後の補習が効く。学力調査の結果を用いたお茶の水女子大の研究チームは、3年前にそう指摘している。
 これを実践しない手はない。
 サポートが必要な学校に熟練教師を手厚く配置する。校外での学習支援を充実させるため、行政と民間団体とが手を携えて「無料塾」を運営する――。
 すでに着手している自治体も多いが、各教育委員会は効果を検証しながら、その地域にあった工夫を重ねてほしい。"
" 勉強をみてもらえることもさることながら、気にかけてくれる大人が身近にいると実感することで、子どもたちは安心し、将来を前向きに考えられるようになるだろう。
 学力調査をきっかけに、「子どもにより良い授業を提供しよう」という意識が、現場の教師や校長らに広がるのは悪いことではない。半面、成績や点数にこだわる風潮が依然としてあり、貴重な授業時間をテスト対策に費やすなど本末転倒の光景が見られるのは考えものだ。
 この調査は、児童生徒の学力低下が社会問題になったのを受けて始まった。点数を気にするのもわからなくはないが、別途行われる国際学力調査でも、いまの子どもたちはおおむね好成績を保っている。もうそろそろ「学力低下不安」から解放されていいのではないか。
 学級の規模は学力にどう影響するか。教え方によって子どもたちはどう変わるか。検証すべきテーマはいろいろある。
 政府も学校現場も、調査をより良い施策を行うための土台と改めて位置づけ、その観点から、規模や方法についても議論を深めてもらいたい。"






関連記事
スポンサーサイト

テーマ:報道・マスコミ
ジャンル:政治・経済

  1. マスコミ
  2. TB(0)
  3. CM(2)

コメント

「報道しない自由」ここにも?

>【2017.8.28 産経】【全国学力テスト2017】新聞読む子ほど高成績 「ほぼ毎日」高い正答率 

 また、これですかぁ?

>「ほぼ毎日(新聞を読む)」と答えた子供の正答率は、中学校国語Bで「週に1~3回」をわずかに下回ったのを除けば、各教科で最も高い結果となった。「ほぼ毎日」とした子供と「読まない」と答えた子供の結果を比べると、小学校算数Bで12・5ポイント、小学校国語Bで9・9ポイントなど、各教科で差がついた。

 「中学国語」がダメなら持ち出す意味あるのかいな? よく見ると小学生6割、中学生7割が「全く読まない」…双方とも5年間で15%増えている…ここまでくると餓鬼は案外多忙で「リビングにあっても読まない」というよりも、新聞自体が家に転がって無いって事ですね。そりゃ、折込と掲載広告見りゃ「ファミリー向け媒体」じゃないって納得しますね。

 軽減(消費)税率適用しても無駄でしょう。
  1. 2017-09-01 01:47
  2. URL
  3. RIHAD! #JmHcGUZQ
  4. 編集

To RIHAD!さん

こんばんは。

新聞を読むから学力が高いのか、学力が高いから新聞も読むのか、これは両方あると思うので、どちらか一方に決めつけるのは危険な気がします。まあ、新聞業界は前者だと言い張りたいでしょうけど。

まあ、私は読んだ方が良いと思います。秀才でも馬鹿でも。何だかんだ言って、私は新聞が好きなんですよ(笑)。
  1. 2017-09-01 21:05
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する