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2017-11-30 20:59

青森県東北町立中学校はイジメの隠蔽を認めよ


またか。学校のイジメを原因とした生徒の自殺、イジメを把握していたにもかかわらず生徒を救えなかった学校のニュースは定期的に報道されている。その全てについて学校や教師を責めようとは思わないが、青森県東北町立中学校のケースは非常に許し難い。

昨年8月、1年生の男子生徒が「イジメが無ければもっと生きられた」とメモを残して自殺した。例によって、学校側は「イジメの事実を把握していなかった」「だから学校は悪くありません」と言い訳している。

だが、学校は事件発生後に彼らがイジメの存在を把握していた証拠である、全生徒を対象とした「イジメに関するアンケート」を破棄していた。イジメを隠蔽した。ちなみに、被害者生徒の母親の証言では、生徒は「イジメられている」と回答していたらしい。

で、学校側は「イジメなんて知らない」、「アンケートを誰がいつどうして捨てたかも知らない」、「隠蔽なんてとんでもない!、だってほら、アンケートは生徒が自殺する前に捨てたかもしれないでしょ?」などと言い訳している。よくもまあぬけぬけと。

事件の時系列を以下に示す。(毎日新聞まとめ)

男子生徒の自殺を巡る経緯◇
2016年
 4月    中学に入学
 5月    学校が全生徒にいじめアンケートを実施
 6月13日 いやがらせの実態を親が学校に相談
 8月19日 男子生徒がいじめ被害のメモを残して自殺

 9月 2日 町教委による第三者機関が1回目の会合
12月26日 いじめが一因とする調査結果を答申
  17年
 1月11日 両親が町長に再調査を要請
 3月27日 町いじめ問題再調査委員会が発足。その後
再調査委がいじめアンケートの破棄を把握
11月30日 再調査委の報告書案を遺族に開示予定


アンケートが5月、自殺が8月、この間僅か3ヶ月だ。6月には、生徒の親が学校へ相談にも訪れている。アンケートは、結果を取りまとめ、内容を確認し、教育委員会に報告するものだ。3ヶ月で破棄できるわけがなく、事件当時は間違いなく保持していた。

破棄は事件発生後だ。学校側は、「イジメの記載が無かったからもう要らないと思って捨てた」と釈明しているが、そんなものは嘘に決まっている。イジメの記載が無かったとしても、「イジメのせいで死ぬ」と遺された自殺後に破棄するなどありえないのだ。

なぜならば、「イジメの存在が確認できないアンケート」は、学校側にとって有利な証拠に他ならないからだ。イジメを把握していなかった証拠、責任追及から学校や教師を守るための証拠だ。それを「問題ないから捨てた」だと?、そんなわけがあるか!。

イジメの認知件数について、青森県は生徒1000人あたり6.6人(平成25年)で、都道府県別に見てかなり少ない(下は団子状態だから順位的には真ん中)。認知件数が少ないのは、実際にイジメが少ないからではなく、要は見つける気が無いからだ。

そんなイジメ対策に後ろ向きな青森県において、自殺の発生は必然と言えるだろう。子供は守らず自分を守る校長や教師のクソ共は覚悟しとけ。いくら説明や責任から逃げ回っても、罪悪感からは逃れられまい。残りの人生、幸せに過ごせると思うなよ?。




毎日:青森・中1自殺 いじめアンケートの回答破棄
https://mainichi.jp/articles/20171130/k00/00m/040/171000c
"自殺の3カ月前に全生徒を対象に実施
 昨年8月に青森県東北町立中1年の男子生徒(当時12歳)がいじめ被害を訴えるメモを残して自殺した問題で、中学校が自殺の3カ月前に全生徒を対象に行ったいじめに関するアンケートの回答を破棄していたことが分かった。文部科学省が2013年に策定した「いじめ防止基本方針」はいじめに関する記録の保存を求めている。学校側は「いじめを訴えた生徒はいなかった」「破棄した時期も分からない」と説明しているが、第三者による真偽の検証は困難となった。"
" 複数の関係者が毎日新聞の取材に明らかにした。自殺を調査している東北町の再調査委員会も破棄の事実を把握しており、30日に報告書案を両親に開示する一方、学校側の対応に問題があったとする報告書を年内にもまとめる方針だ。
 関係者によると、破棄されたのは文科省の基本方針を受けて学校が16年5月に行ったアンケートで、「4月から今までにいじめられたことはあるか」など選択・記述式の八つの質問で構成されていた。生徒の母親は、生徒が自宅でこのアンケートに記入している姿を見ており、取材に「(生徒が)『悪口、からかい』の欄に印を付けていた」と語った。
 母親は生徒が「死ねばいいんでしょ」と話したことなどから、同年6月中旬、学校に相談。「椅子を蹴られるなどの嫌がらせを受けている」といった被害内容も伝えた。その際、学校側は当時すでに回答を得ていたアンケート結果について説明しなかったという。生徒は2カ月後に自宅敷地内で自殺した。"
" 文科省の基本方針は「いじめの問題などに関する指導記録の保存」を教委や学校に求めたもので、今回のアンケートもこれに該当。ただ、具体的な保存期間は定めていなかった。一方、東北町教委などによると、学校側も文書の管理方法や期限を決めておらず、町教委も「アンケートは(保存義務がある)公文書に当たらないと判断し、管理を学校に任せていた」としている。中学校の校長は取材に対し「再調査委に経緯を説明した。コメントできない」と話した。
 文科省はいじめ自殺が全国で相次ぐ中、今年3月にガイドラインを定め、いじめに関する文書の保存期間を「少なくとも5年」と明示。アンケートはガイドラインより前だが、保管期間を設けていた自治体もあり、東京都は15年に「アンケートの実施年度末から3年間の保存」を定めていた。
 母親は取材に「(破棄したことを)なぜきちんと言ってくれなかったのか憤りを感じる。隠さないといけないものだったのではないかと疑ってしまう」と話した。【夫彰子、一宮俊介】
男子生徒の自殺を巡る経緯◇
2016年
 4月    中学に入学
 5月    学校が全生徒にいじめアンケートを実施
 6月13日 いやがらせの実態を親が学校に相談
 8月19日 男子生徒がいじめ被害のメモを残して自殺
 9月 2日 町教委による第三者機関が1回目の会合
12月26日 いじめが一因とする調査結果を答申
  17年
 1月11日 両親が町長に再調査を要請
 3月27日 町いじめ問題再調査委員会が発足。その後
再調査委がいじめアンケートの破棄を把握
11月30日 再調査委の報告書案を遺族に開示予定"





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テーマ:地方自治
ジャンル:政治・経済

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コメント

日産自動車その他が検査をおろそかにして出荷したニュースがありました。

比喩的に学校教師の仕事ぶりに重なる思いです。車は流れ作業で出来てくる。生徒は年々卒業していく。ちゃんと目視してますよ。「いちいち細かく対応するには人手がいるんだ、忙しんだ我々は。」

生徒を育てる、生徒守る仕事を、私はうっかりモノづくりに例えてしまった。
教員も生徒を「マス」でしか見れなくなったのではないか。事故率○%は
あり得る話だと構えていないか。

物作りには嘗てデミングが提唱した「品質管理」の精神がありました。では教師は生徒を育てるどんなツール(精神)があるのだろう。いや、ツールの前に自己研さんがいるのではないか?先生、人としてそんな教育でいいんですか?
  1. 2017-12-02 13:46
  2. URL
  3. 相模 #-
  4. 編集

To 相模さん

こんばんは。

日産らの検査問題は、もちろん手ぬいた会社にも責任はありますが、制度上の問題も大きいと思います。
品質管理はしっかりできていたわけですし、わざわざ資格をとらせるべきなのか、そんな制度は要らないんじゃないの?、と。

ただ、仰ることは理解できます。
教師とは、要するに資格を持った教育のプロですからね。

プロにふさわしい仕事をしていただきたいものです。
なんたって「先生」なんですからね。
  1. 2017-12-04 19:53
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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