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2018-02-06 21:22

反基地派は「負けた」現実に向き合おう


基地反対派は、選挙で意中の反対派候補が勝つと「基地反対の民意が示された、辺野古移設は許されない!」と言う。翁長が県知事になったとき、稲嶺(先日落選)が再選したとき、いつもそうだ。一方で、落選候補側の民意には一切配慮しない。

配慮しないどころか、意に沿わない民意を封殺する。意図的かどうかは知らないが、無意識なら余計にたちが悪い。例えば、翁長や稲嶺が当選したとき、得票比率は6:4だったが、「圧倒的大差で勝利」と表現し、落選側の民意を貶め封じ込めようとした。

ところが、反対派が落選すると態度が180度変わる。落選候補側の民意に寄り添おうとする。示された結果はあまり考慮しない。自分達が勝ったときには「民意は示された」と勝ち誇り、負けたら「民意が示されたとは言えない」と吐く。

先日、名護市長選で稲嶺現職が敗北した。翁長の盟友、オール沖縄の重要人物、彼の落選に反基地派は衝撃を受けた。「反基地派の敗北」、選挙で示された民意だ。基地容認派の勝利とは言い切れないが、反基地派の敗北とは言い切れる。

しかし、反基地派はこの厳然たる事実を認めない。認めないどころか、必死に打ち消そうとする。

朝日新聞は、社説で「民意は一様でない」と書いた。「だから辺野古移設推進はまかりならぬ」と言いたいわけだ。ふざけた主張である。民意なんて常に多様であるものだ。思想統制国家でもあるまいに、選挙で「一様な民意」などあるはずがない。

朝日だけでなく、毎日も東京も似たような社説を書いていた。だが、「一様な民意」が得られなければ政治が進められないのなら、わざわざ選挙なんて実施する必要も無くなる。民意は多様だから選挙があり、それが民主主義というものだ。

琉球新報など、「民主主義の敗北」とまで吐き捨てていた。民主主義的な稲嶺が非民主主義者に敗北したのだ!、と。ならば、渡具知氏を支持した名護市民は何主義者か。独裁主義者か、神権主義者か、あるいは共産主義者か。何だ?。

君らの言うとおり、「稲嶺の落選はイコール辺野古移設推進派の勝利」、ではない。しかし、「反基地派の敗北」、ではある。世論調査をすれば、依然として移設反対が多数派だ。そりゃそうだろう。基地は迷惑施設であり、歓迎が多数派になるわけがない。

歓迎はしないが反対一辺倒からは脱却する。苦渋の決断だけども前に進むことにした。「沖縄差別」だの「琉球独立」だのといった極論にもう付き合いきれない。そういう「変化」を名護市民の多くが選んだ・望んだ結果が、稲嶺の落選ではないのか。

不都合な事実が発生したとき、君たちはそれに向き合わず、受け入れず、排斥しようとする。これを正当化しようと、メディアや有識者らは一生懸命に言葉を紡ぐが、そんなものはガキの駄々を装飾(粉飾)しているにすぎないことを理解するべきだ。

べつに反対するなとは言わない。反対したって良いのだ。しかし、それは正々堂々と、理路整然と行われるべきで、少なくとも違法行為まで黙認するのは間違っている。また、積極的だろうと渋々だろうと、移設を容認する世論に耳を傾けるべきだ。

稲嶺は負けた。その現実をどうにかして否定するのではなく、勇気を出して真正面から受け止めて欲しい。このことは、「反対活動への理解」を熱望する君らのためでもある。



朝日:(社説)名護市長選 民意は一様ではない
https://www.asahi.com/articles/DA3S13346253.html?ref=editorial_backnumber
" 米軍普天間飛行場の移設先、沖縄県名護市の市長選で、安倍政権の全面支援を受けた新顔が、移設反対を訴えた現職を破り初当選した。
 たび重なる選挙で示された民意を背景に、辺野古移設阻止を訴えてきた翁長県政の痛手は大きい。ただ、政権側が「これで移設が容認された」と考えるなら、単純すぎる。
 選挙結果は辺野古容認の民意と思いますか。当選した渡具知(とぐち)武豊氏はそう問われると、「思わない」と答え、「市民の複雑な意見は承知している」「国とも一定の距離は置かないといけない」と続けた。
 今回、組織選挙で同氏を支えた公明党県本部は「辺野古移設反対」を掲げる。渡具知氏との政策協定では「米海兵隊の県外・国外移転」をうたった。ならば、海兵隊が使う辺野古の基地は必要なくなるはずである。
 今後、この公約を果たすべくどう行動していくか。渡具知氏とともに公明党も問われる。
 渡具知氏は選挙中、移設問題について「国と県の裁判を見守る」としか語っていない。代わりに強調したのは経済振興であり、政権側も交付金をちらつかせて後押しした。
 朝日新聞などが告示直後に行った世論調査は、市民の揺れる心情を浮かび上がらせた。
 辺野古移設に反対が63%で、賛成の20%を大きく上回った。一方で、投票先を決めるとき何を最も重視するかを聞くと、移設問題が41%、地域振興策が39%でほぼ並んだ。
 「基地より経済」ではなく、「基地も経済も」――。市民の思いは一様ではない。
 選挙戦さなかの国会で、首相の気になる発言があった。
 沖縄の基地負担軽減に関連して、「移設先となる本土の理解が得られない」と衆院予算委員会で述べたのだ。
 本土ではしないのに、沖縄では県民の理解が得られなくても新たな基地を造るのか。それこそ差別ではないのか。
 首相はまた、ことあるごとに「最高裁の判決に従って(工事を)進めていきたい」と語る。
 だが最高裁判決はあくまで、前知事による埋め立て承認を、翁長知事が取り消した処分を違法と判断したものだ。最高裁が辺野古移設を推進していると受け止められるような物言いは、明らかなミスリードだ。
 辺野古移設の浮上から6度目の市長選だ。本来は身近な自治のかじ取り役をえらぶ選挙で、基地移転という国策をめぐって民意が引き裂かれる。その重荷を取り除く責任は政権にある。"





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テーマ:沖縄米軍基地問題
ジャンル:政治・経済

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コメント

名護市長選挙

ブログ主さま、いつも楽しみに拝見させてもらっております。
久しぶりのコメント投稿になります。

本日のブログの内容、正にそのとおりだと感じます。
私は生粋の沖縄県民(名護市民ではありませんが)であり、今回の名護市長選挙の結果を大変嬉しく思っていますが、相変わらずメディア(特に新聞)はご指摘のとおりの態様です。
私は彼らの思想や考えを否定することはもちろんありませんが、彼らの、自らの意向に添わない言動を黙殺・封殺しようとする有様が相当に嫌悪感をもよおすのです。
ならば、公正・公平然とする正常な報道機関を装うことを止めて、紙面で「我々は偏向報道機関である」と堂々と宣言したら宜しいのではと感じずにはいられません。
最後に、余談ですが、私の回り(名護市民ではない)では、今回の結果を賞賛、少なくとも肯定的な人間がほとんどであります。
  1. 2018-02-07 12:32
  2. URL
  3. ”普通の”県民 #-
  4. 編集

To 普通の県民さん

こんばんは、楽しんでいただけて何よりです。

日本のメディアは偏ったスタンスを隠しますね。傍目には一目瞭然なのに、「ワレワレハ公正中立デス」と言い張ります。偏っても言論の自由は同様に保証されるはずですが、それを公言しないのは、本質と無関係なところで都合が悪いからでしょう。

長年重ねてきた嘘がばれたり、メッキが剥がれたり、高すぎるプライドがへし折られたりするのが嫌、「メディア様」というステータスや既成事実や既得権益を手放したくない、と。要は卑怯者ですね。

ちなみに、琉球新報は「公平公正な報道くそくらえ、沖縄のために偏向報道して何が悪い」と公言しています。新報で褒められる唯一の点かも(笑)。

名護市長選挙ですが、メディアは「選挙結果を歓迎する市民・県民」についてほとんど報じないので、普通の県民さんの様な声を聞けると安心します。そりゃ大勢いますよねぇ、いるから選挙に勝ったわけですもの。
  1. 2018-02-08 19:04
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

こんばんは。

あちらの方々は、「自分たちの説が民意だ」「自分たちが民意を先導する」「自分たちの信条とはあちらの世界だ」が信条ですから、新聞社の役社員を広く国民から無作為に抽出した人たちに総とっかえでもしない限りいかんともしがたいでしょう。
明治以降創刊し、クオリティーペーパーを自称してきた新聞はそんなものです。
新聞の説が民意であることが揺らいでいる現在、民は粛々と是々非々で論を張り、自称クオリティーペーパーに対抗していくしかないでしょう。
  1. 2018-02-08 21:08
  2. URL
  3. koguma #-
  4. 編集

To kogumaさん

こんばんは。

常々書いてますけど、朝日新聞って基本的にはクオリティ・ペーパーなんですよ。取材力、文章力、紙面構成など、毎日や東京あたりの有力紙と比較しても別格です。

しかし、有事の際におかしくなる。昔の有事は戦争でしたが、今は安倍政権が朝日的「有事」なのでしょうねぇ。朝日は戦時報道の過ちを繰り返さないと誓いましたが、DNAは変えられなかったようで。しかもそれに気がついていない。

まあ、そういう新聞だから私は購読するんですけどね(笑)。
  1. 2018-02-09 19:25
  2. URL
  3. no-risu #-
  4. 編集

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